4年間で「社会で自分をどう活かすか」を考え、日々を意識的に生き、「ブレない軸」を身につけよう

キャリアセンター部長 佐々木 宏(経営学部教授)

2017/05/17

キャリア&就職支援

OVERVIEW

キャリアセンター長から受験生の皆さんへのメッセージです。

高い使命感や倫理観を持ち、 課題解決に取り組む人材を

1年生から参加できるプログラムを多数展開し、学生が多くの経験や多様な価値観に触れ、 「学ぶ力」「考える力」を身につけられるキャリア支援を行っています。

厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の発表によれば、2050年代に日本の人口は1億人を下回ることがほぼ確実となっています。
今社会を見わたすと、マチュアリングエコノミー(成熟市場)とエマージングエコノミー(新興成長市場)、グローバルとローカル、経済価値と社会価値、身近なところでは、高齢者と若者、男性と女性など、あらゆる面で二元対立が起きています。それらのいずれも、どちらかを優先すればどちらかが成り立たなくなる「トレードオフの関係」にあり、高校生、大学生の皆さんが生きて働く未来がどのような方向に向かうかは、私たち一人ひとりの生き方や考え方にゆだねられています。
また、地球環境問題も人類共通の課題で、サステナビリティ=持続可能性に向けた取り組みが急務となっています。そこには、自然破壊や大気汚染など、目に見える問題のほか、食物連鎖による無意識的な有害物質の摂取など、目に見えないものまでさまざまです。

これから大学に進学しようとする皆さんには、こうした状況を他人事だと、見て見ぬふりをするのではなく、「それを解決するのは自分たちなのだ」という強い意思と自覚を持っていただきたいと思っています。
では、そうした時代に大学はどのような人材を育成すべきか。それは現状を正しく認識し、高い使命感や倫理観を持って目の前に山積した課題解決に取り組む人材ではないでしょうか。「普遍的なる真理を探究し、私たちの世界、社会、隣人のために」を教育理念に掲げる立教大学では、倫理性、社会性、人間性を培う土壌が長年にわたり受け継がれており、まさに現代社会をデザインする人材を世に輩出するという点で、大きな貢献ができると考えています。
大学では、各々の学部が提供する学問領域に沿って、その基礎から最先端まで、広くかつ深い、さまざまな知識を身につけることができます。一方で、卒業後には多くの学生が企業などに入るという現実があり、全学的な視点から重要な位置づけを占めるようになってきたのが「キャリア教育」です。
学部での正課の授業に加え、キャリアセンターではインターンシップやスタディーツアーなど、正課外のさまざまなプログラムを提供しています。両者が補完しあい、1年次から4年次まで継続して学生一人ひとりのキャリア形成を支援するというのが、立教大学のキャリア教育の基本方針です。

4年間継続して学生一人ひとり のキャリア形成を支援する

最初に入った会社で天職を得て、その組織に貢献することで自分の夢をかなえられるのであれば、それに越したことはありません。しかし今は社会が流動化し、昔のように一つの会社に「就社」して定年まで過ごすという時代ではありません。自分のキャリアは自分で創るという意識が求められます。キャリアセンターは、皆さんに高い意識、強く生きる姿勢、ブレない軸を身につけてほしいと願っています。
センターには、膨大なデータの蓄積があり、新しいプログラムの開発などに活用しています。データ分析から明らかになったことの一つに、満足した学生生活を過ごした学生は大学の中に「居場所」があるということがありました。
学部のクラスメートやサークルの友人など、キャンパスに居場所となるコミュニティーがあれば、大学での学びは一層楽しいものになります。そこで、私たちは1年次春学期がとても大切な時期だと捉え、不安を抱えながら、一人で入学してくる学生に対しても、安心して居場所を見つけられるようさまざまなサポートを行っています。

意識的に生きよう

経営学者のピーター・ドラッカーは、「人は重要な資産だ」と述べています。人は代替可能なコストではありません。企業が人を単なるコストとして扱えば、人はコストとしての働きしかしなくなってしまいます。先日、受け持ちの授業で「人はなぜ働くのか」について聞いたところ、お金や生活のために働くという現実的な理由ばかりでなく、生きがい、自己実現、家族や社会のために働くといった理由を挙げた学生が85%を超えていました。学生たちは、まじめに将来を考えています。こうした学生たちを受け入れる企業は、今の若者こそが日本の将来を支えていく大切な資産であるということを、再認識する必要がありそうです。
しかし、彼らには実務経験がなく、どういう働き方をすればいいのか、社会で自分をどう生かしていけるのかがわからないのも事実です。多くの学生がアルバイトをしていますが、時給1,000円だから1,000円分の働きしかしないということでは非常にもったいない。たとえアルバイトであっても、仕事を通して自分の価値を高めていくのだという意識を持って働けば、時給以上の価値を得ることができます。
例えば、コンビニエンスストアであれば、なぜこのコンビニは繁盛しているのか、どの時間帯にどんな商品が売れるのか、在庫はどのように補充するのか、常に疑問をもちながら働けば、大きな学びとなります。一秒たりとも無駄にしないと考えて、意識的に生きることが、自身のキャリアをより強くしてくれます。
学生時代の経験で無駄なものは何一つありません。社会でどう自分を活かすかをじっくりと考えらえるのは大学時代の特権だと思います。

自分の限界を超える 特別な体験を

キャリアセンター部長 佐々木宏(経営学部教授)

今後日本は人口が減少するという話題に触れましたが、それはマーケットの縮小を意味しています。そうなるとグローバルな市場を意識せざるを得ません。これから、ますます必要になるのは、英語はもちろんのこと、異文化に対応するためのタフネスであったり、知らない人とぶつかった際の交渉力であったりします。そのため、立教大学では創立150周年を迎える2024 年に向けた国際化戦略「Rikkyo Global 24」のなかで多様なプロジェクトを推進しています。
社会に出ると、個人の力では乗り越えることができないさまざまな制約がありますが、学生には自由の特権があります。立教大学は「自由の学府」と呼ばれます。キャンパスには、個性豊かな若者が集い、それぞれの夢を実現しようとしています。
高校時代は受験勉強で精いっぱいという人も、ようやく大学で解放され、新しい道が拓けてきます。大学時代の 4年間で皆さんのキャリアをしっかりと形成できるよう、私たちは全力で皆さんのサポートをしていきます。皆さんの夢の第一歩を立教大学で一緒に歩んでいきませんか。


※本記事は、大学新聞社による「就活支援ジャーナル」(2017年5月発行)の記事を再構成したものです。記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。

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