紛争、難民、平和── 世界の課題について考える機会を創出
異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科4年次 山田 一竹さん
2016/10/03
立教生のキャンパスライフ
OVERVIEW
2016年1月14日、池袋キャンパスの一室に250人が集まった。シリアの民主化運動のために立ち上がる青年たちの姿を描くドキュメンタリー映画『それでも僕は帰る─シリア 若者たちが求め続けたふるさと─』を上映し、シリア危機について考える討論会が開催された。
山田さんの在学中の経験
映画上映会の様子
「今、彼らに等身大で向き合う」と題したイベントを主催したのは、山田一竹さん。幼いころ祖母の戦争体験を聞いたことから、夢は「世界平和の実現」。大学2年次には、「紛争解決学」を学ぶためイギリス・ロンドンに留学。彼にとって、紛争や難民問題は身近なものだった。そんな彼がこの映画を初めて観たとき、愛する故郷を守るために立ち上がる青年たちや、罪もなく傷つく民間人の姿に涙が止まらなかったと言う。
スリランカでお世話になった家族の子どもと
「この映画は、一人でも多くの人に観てもらうべき」山田さんは上映会を開催しようと、同映画の監督タラール・デルキ氏と映画配給会社に直接連絡を取り、上映の許可を取得。学部の指導教授の協力を得て、学内での開催を実現させた。
上映会当日は、インターネット電話を通じた監督との質疑応答や討論セッション、報告発表の時間も設けた。このような来場者参加型の企画を盛り込むことで、単なる映画鑑賞にとどまらない、“世界的課題について考えてもらう”時間となった。
「今回のイベントを経て、シリアの現状について知り、考え、行動に移してくれる方がいると信じています」
6月には新たな上映会に携わり、現在は、次のイベントに向けて準備を進めているという。
「学部卒業後は大学院へ進学し、研究を続ける予定です。紛争や難民など、世界が直面する課題を追究し、さらに発信していけたらと思います」
上映会はそのための一歩。「世界平和の実現」に向け、彼は歩み続ける。
上映会当日は、インターネット電話を通じた監督との質疑応答や討論セッション、報告発表の時間も設けた。このような来場者参加型の企画を盛り込むことで、単なる映画鑑賞にとどまらない、“世界的課題について考えてもらう”時間となった。
「今回のイベントを経て、シリアの現状について知り、考え、行動に移してくれる方がいると信じています」
6月には新たな上映会に携わり、現在は、次のイベントに向けて準備を進めているという。
「学部卒業後は大学院へ進学し、研究を続ける予定です。紛争や難民など、世界が直面する課題を追究し、さらに発信していけたらと思います」
上映会はそのための一歩。「世界平和の実現」に向け、彼は歩み続ける。
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。
※本記事は季刊「立教」237号(2016年7月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
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