東日本大震災に伴う活動社会連携・地域連携

東日本大震災発生を受け、2011年4月に復興支援活動指針を策定、復興支援本部を立ち上げました。「共に生きる」を理念に掲げ、全学的な連携・協力の下、被災地の復興支援に取り組んできました。特に2003年9月から正課外教育プログラム・林業体験を通して友好関係を深めていた岩手県陸前高田市を2011年6月に「重点支援地域」に指定しました。2012年5月には同市と多様な分野で包括的に連携・協力する協定を締結、2017年4月には同市協力のもと岩手大学と協働で交流活動拠点「陸前高田グローバルキャンパス」を開設しました。同キャンパスは2025年3月末をもって閉鎖しましたが、同年6月には新たな拠点として陸前高田職業訓練学校に交流拠点「立教大学陸前高田サテライト」を設置し、引き続き陸前高田市をフィールドとした多様な正課・正課外教育プログラムを実施しています。

立教大学陸前高田サテライトの取り組み

2025年6月に陸前高田職業訓練学校に新たな交流拠点「立教大学陸前高田サテライト」を設置しました。陸前高田市の皆さんと、立教大学の学生・教職員が、共に考え、学ぶことを通じて、復興の道を歩む希望を一緒に見出しつつ、育っていくための場と位置づけ、様々な活動を展開しています。

立教大学陸前高田サテライトロゴ

学生・教職員が、市民の皆さんと、共に学び、考え、行動します。【教育】

近年頻発する災害からの復興最前線であり課題先進地でもある陸前高田市から学び、地域課題に取り組む多様な正課・正課外教育プログラムを学内部局と連携しつつ展開しています。

地元中学生とEnglish Camp(異文化コミュニケーション学部・サービスラーニングC)

「学ぶ英語」から「ちょっと使える英語」へ——。「中学生の英語を使うハードルを下げたい」という陸前高田市教育長の熱い思いを受け、異文化コミュニケーション学部が開発したプログラムです。豊島区内ならびに陸前高田市内の小中学生対象の英語活動を通して、自己のコミュニケーション能力を高めるとともに理論と実践を結びつけて行きます。

先端研究に取り組み、防災・災害の専門的研修機会を創ります【研究】

2020年2月全国で初めて、陸前高田グローバルキャンパスに次世代型仮設住宅を内覧可能な形で設置しました。同施設を活用した体験型防災研修プログラムの実施も検討しています。このほか、陸前高田市からの受託事業や専門家の派遣も行っています。

介護人材育成研修

2018年2月~3月、多様な介護予防・生活支援ニーズを要する高齢者に対して支援できる人材(暮らしささえ隊)を育成することを目的とした「介護人材育成研修業務」を陸前高田市から受託し、コミュニティ福祉学部が保健・医療・福祉・介護・地域づくりなどをテーマとする一連の研修プログラムの一部を開発・実施しました。

市民の皆さんが心豊かに人生を楽しむための学びの機会を創ります。【社会貢献】

立教大学ならではのネットワークを駆使して、地域課題に即した市民向け講座を開講しています。

国谷裕子氏によるSDGs講演(立教たかたコミュニティ大学)

陸前高田市がSDGs未来都市に選定されたのを受け、SDGsの発信活動に取り組むキャスターの国谷裕子氏によるSDGs講演会を開催し、300名を超える方にご参加いただきました(2019年2月実施)。

教員・学生が市民と共に記憶の継承を考えるワークショップ(立教たかたコミュニティ大学)

東日本大震災津波伝承館のオープンを控え、記憶の継承をテーマに講座を開催しました。本学教員が広島の高校生による被爆体験継承の取り組みを紹介、本学学生と記憶の継承活動を続ける方々を含む地元住民によるワークショップを行いました(2018年7月実施)。

本学校友・パラ五輪金メダリストによるゴールボール体験会(立教たかたコミュニティ大学)

「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」に取り組む同市で、本学校友・ゴールボールパラ五輪金メダリストによる経験談とゴールボール体験会を実施し、音の世界の新感覚スポーツを体験しました(2018年12月実施)。

東日本大震災復興支援活動

震災直後の2011年4月、復興支援活動指針を策定すると共に、復興支援本部を立ち上げました。「共に生きる」を理念に掲げ、全学的な連携・協力の下、陸前高田を中心とする被災地の復興支援に取り組んできました。2018年3月には復興支援本部を東日本大震災及び災害対策・支援本部へと改組し、全国で頻発する激甚災害に対応する体制を整えています。
東日本大震災に伴う立教大学の復興支援活動指針
3月11日(金)に発生した東日本大震災は、日本全体に未曾有の社会的・経済的打撃を与えました。これまで本学は、「まずできることから始めよう」と考え、募金活動を通じた被災地の支援活動に取り組んできました。しかし、大震災の発生から1カ月を経て、被災地では、復興に向けた各種支援への期待がますます高まっています。

そこで、本学では、下記の通り「東日本大震災に伴う立教大学の復興支援活動指針」を策定し、全学的な連携・協力の下、被災地の復興支援をさらに進めていくことになりました。今後、本学が展開する被災地への支援は、この指針に基づいて組織的・継続的に行われます。本学では「共に生きる」ことを大切にしてきています。今こそ、この気持ちを被災者の方々のために、共に復興の道を歩むことで届けたいと考えます。

なお、本指針では、教職員・学生による、震災地支援のための自発的な取り組み(狭義のボランティア)については触れていませんが、これを妨げるものではありません。

Ⅰ 活動指針

  • 大学としての活動方針は、(1)復興支援活動全体の統括(下記のⅡ)、(2)大学主体としての復興支援活動(下記のⅢ)、(3)各部局等による復興支援活動(下記のⅣ)、の3領域をカバーします(活動体系)。
  • 息の長い復興支援活動を展開します(活動時期)。
  • 被災地での復興支援活動だけではなく、復興支援活動の企画立案や関東圏域での支援活動も視野に入れた活動を展開します(活動地域)。
  • 教育、研究、及び社会貢献活動という大学業務のあらゆる分野において、復興支援活動を展開します(活動分野)。
  • 復興支援活動にあたっては、教職員学生への事前研修事後のフォローやリスク管理を徹底するとともに、被災地域の人々のニーズに十分配慮します(活動倫理)。

Ⅱ 復興支援活動全体の統括

  • 本学に「立教大学東日本大震災復興支援本部」を設置します。同本部事務局は、本学ボランティアセンターに置きます。
  • 同本部は、東日本大震災に係る本学の復興支援活動全体を統括し、活動にあたる各部局との連絡調整を行います。
  • 同本部は、本学の復興支援活動全体についての情報発信を行います。

Ⅲ 大学主体の復興支援活動

  • 教育分野では、学内の教育活動奨励金制度等を通じて、ボランティアの単位化、サービスラーニング的展開の可能性の検討を行います。
  • 研究分野では、学内の競争的研究助成金制度等を通じて、復興支援の在り方等に関する調査研究を行います。
  • 社会連携分野では、ボランティアセンターを中心に教職員学生向けの災害救援系講座を開講し、被災地における復興支援活動の事前研修を行います。

Ⅳ 本学各部局による復興支援活動

  • 本学は各部局による復興支援活動を幅広く支援します。
  • 本学が支援認定した復興支援活動には、教職員学生の参加を促します。
  • 本学が支援認定した復興支援活動には、必要に応じて財政支援を行うとともに、年度ごとの活動計画書と活動報告書等の提出公開を義務づけ、復興支援活動の透明化を図ります。
2011.04.22 立教大学

陸前高田を訪れ「行動」する

「息長く、学生・教職員が足を運ぶ」という方針のもと、学生・教職員によるボランティア活動のほか、市立図書館の再生支援、スポーツ交流プログラムなど幅広い活動を実施しました。

陸前高田支援ボランティア

陸前高田市災害ボランティアセンターを通じ、2011年は4泊5日の行程で6期実施、87名の学生が参加しました。2014年まで継続し、2015年はスタディキャンプとして開催しました。このほか、教職員によるボランティア活動も実施しました。

市立図書館再生支援

陸前高田市では市立図書館も被災しました。そこで、2012年、市教育委員会と岩手県立図書館との連携・協力により、本学司書課程を中心とする学生が、仮設図書館への移送に向けた図書の整理作業を、全国からの寄贈図書が保管されている生出小学校にて行いました。

子ども向けスポーツ教室

野球、バレーボールが盛んな同市で2012年から野球部による野球教室を、2013年からバレーボール部・女子バレーボール部によるバレーボール教室を開催しています。教室に参加している中学校が本学で感謝の合唱コンサートを開催するなど交流が続いています。市内の高校から本学に進学し東京六大学野球リーグ戦で活躍した選手もいます。

陸前高田を「学び・研究」する

陸前高田に根差した学習・研究に取り組むため、陸前高田市をフィールドとした立教サービスラーニング(RSL)実践系科目の開設、留学生らが陸前高田市を訪れ復興過程を学ぶ陸前高田スタディツアーの実施等、学生の学びの機会を創りました。また、立教大学学術推進特別重点資金(立教 SFR)に東日本大震災による被災地域の復興等に資することを目的とした個人またはプロジェクトチームが行う研究活動を助成する種目を新設するなどして、研究活動を促進しました。

留学生・留学予定学生が復興過程を学ぶ・陸前高田スタディツアー

2013年から17年まで、本学で学ぶ海外留学生、これから海外留学を予定する日本人学生が参加し、陸前高田市、気仙沼市を巡るスタディツアーを実施しました。自分の母国、留学先の国で、震災後の状況に対する現状理解や認識について、自分の言葉でアウトプットすることが出来るよう、事前研修や住民との対話の機会を設け、参加学生が状況を深く理解することを目指しました。

陸前高田を「発信」する

陸前高田を積極的に発信するため、映像身体学科の教員監修による映像ビデオ「Rのことば」を作成しインターネット上での発信活動を行いました。また、東京藝術劇場や学内を会場とした写真展「つながる。陸前高田と立教大学」交流展を実施しました。

映像ビデオ「Rのことば」

陸前高田市の日常や今後の復興への思い、そして将来の夢を、陸前高田市の人々や立教関係者が語り、その模様を映像化して、語り継ぎ発信していくためのプロジェクトとして2012、2013年度に実施しました。映像は、佐藤一彦教授(現代心理学部映像身体学科)が監修、同学科の学生たちも制作に携わりました。

東京藝術劇場で交流写真展を開催

東日本大震災を忘れないために、2012年から2016年まで本学と連携協定を結ぶ東京芸術劇場の協力を得てNPO法人Aid TAKATAとの共催による写真等展示イベントを開催しました。特に初回は期間中1,200名が来場しました。

学内交流パネル展を開催

2013年から2016年まで池袋・新座両キャンパスにて開催しました。本学学生、特に新入生に対して、本学が東日本大震災復興支援の重点地区としている岩手県陸前高田市の現状を伝え、陸前高田市と本学との関わりや学生ボランティア活動を中心としたこれまでの支援・交流活動を全学の教職員・学生と共有しました。

「Rのことば」の動画を見る
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Vol.1 戸羽太氏(陸前高田市長)

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Vol.2 村上知幸氏(陸前高田市秘書係長、高田野球スポーツ少年団監督)

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Vol.3 河野和義氏(八木澤商店会長)

学部等の取り組みの促進

本学学生のボランティア活動を活性化させるため2011年12月に「災害ボランティア援助金規程」を制定し、学部等の活動に対して交通費・宿泊費・運営費等の一部補助を行いました。複数年度にまたがる活動援助金を含め6部局10案件の申請があり、学部等の特色を生かした多様な活動が行われています。2017年6月には今後想定される自然災害等への対応を見通し「被災地支援ボランティア活動援助金規程」を制定しました。

活動の軌跡(一部)

全学の対応 陸前高田における取り組み その他の取り組み(援助金制度申請活動のみ)

2010
  2003.9
学生部・林業体験開始
 
2011 2011.3.11
東日本大震災発生

2011.4
東日本大震災に伴う立教大学の復興支援活動方針策定、東日本大震災復興支援本部設置
2011.6.
陸前高田市を全学的な「重点支援地域」に指定
2011.12
災害ボランティア援助金規程制定



2011.8
陸前高田支援ボランティア開始(~2015.8)
2011.12
子ども支援ボランティア開始(~2012.8)



2011.4
コミュニティ福祉学部「東日本大震災復興支援プロジェクト」開始(~2021.3)
2011.5
社会学部「東日本大震災RDY(立教生ができることをやろう)支援プロジェクト」開始(~2023.3)
2012    2012.2
図書館再生支援ボランティア実施
2012.5
陸前高田市との連携・交流協定の締結
2012.5
映像ビデオ「Rのことば」制作(~2013.3)
2012.7
立教野球教室@陸前高田開始(継続中)
2012.12
「つながる。陸前高田と立教大学」交流展(~2016.12)
2012.8
学生部(体育会ラグビー部)「釜石市復興ボランティアおよび、釜石シーウェイブスや地元中学生との交流」実施
2012.9
社会学部「生活支援・ライフストーリー・プロジェクト」開始(~2023.3)
2012.11
経営学部「英語ワークショップ陸前高田英語ボランティア by Small Group Communication 有志」実施
2013 2013.7
復興支援交流スペース開設(~2019.3)
2013.5
「つながる。陸前高田と立教大学」交流展 学内交流パネル展示(~2016.7)
2013.6
陸前高田スタディツアー開始(~2017.12)
2013.8
立教バレーボール教室@陸前高田開始(継続中)
 
2014   2014.11
新入職員研修<2年目>「陸前高田に赴く」開始(継続中)
2014.2
チャプレン室「学生キリスト教団体復興支援プロジェクト東北巡礼キャラバン隊」実施
2014.2
グローバル教育センター「陸前高田プロジェクト」開始(継続中)
2014.5
経営学部「ワークショップ演習C:山元町訪問ボランティア活動」実施
2015   2015.10
「RIKKYO VISION 2024」でキャンパス開設を標榜
2015.11
陸前高田市から旧米崎中学校無償貸出しの打診
2015.10
チャプレン室「立教学院諸聖徒礼拝堂ハンドベル・クワイヤ『福島の子どもたちの笑顔をつくり』隊」開始(2019.11~「立教大学学生キリスト教団体 福島訪問」)(~2023.3)
2016   2016.1
陸前高田市・岩手大学・立教大学「地域創生・人材育成等の推進に関する相互協力及び連携協定」締結
2016.4
立教サービスラーニング(RSL)プログラム開始(継続中)
 
2017 2017.6
災害ボランティア援助金規程廃止、被災地支援ボランティア援助金規程制定
2017.1
陸前高田グローバルキャンパス大学シンポジウム開催(2018.3も実施)
2017.2
池上彰氏講演会「グローバル社会を生きる」開催
2017.4
陸前高田グローバルキャンパス開設
2017.6
陸前高田サテライト利用に係る交通費及び宿泊費援助金規程制定
2017.11
立教たかたコミュニティ大学開始(~2019.12)
 
2018 2018.3
東日本大震災復興支援本部を東日本大震災及び災害対策・支援本部に改称
   
2019   2019.3
陸前高田グローバルキャンパス春呼び祭開催
2019.9
立教大学陸前高田サテライトが東北みらい賞受賞
 
2020   2020.2
陸前高田グローバルキャンパスに次世代型仮設住宅ムービングハウス設置
 
2021 「東日本大震災10年目連続企画」をオンラインで実施    
2022   コロナ禍で中止していた各プログラムを再開
2022.8
陸前高田交流ツアー開始(継続中)
 
2023 2023.3
被災地支援ボランティア援助金募集停止
2023.8
公開講演会「気仙町けんか七夕祭り伝承」
 
2024   2024.8
岩手大学との合同授業パイロットプログラムの実施
令和6年能登半島地震への対応(立教チームでつなぐ被災地支援プロジェクト)
2025   2025.3
陸前高田グローバルキャンパス閉鎖
2025.6
立教大学陸前高田サテライトを陸前高田市職業訓練学校内に設置
2025.9
岩手大学との合同授業「RSLローカル(陸前高田)」開始(継続中)
 
 

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陸前高田サテライト事務局

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