講演会
最近実施された講演会
研究所の講演会はいずれも入場無料。どなたでも参加できます。
受講生セミナー
2017年6月24日(土)終了


 
会場
立教大学池袋キャンパス11号館2階A203教室
第1部 演題
ブラジル生まれの国際企業群~鶏から飛行機まで~
演者
松野 哲朗 氏(本講座受講生)
筑波大学大学院人文社会科学研究科国際地域研究専攻(ラテンアメリカ研究コース)修士課程修了。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究科国際社会専攻博士後期課程在籍。2017年度より本講座受講生。
ブラジル生まれの多国籍企業の活動が21世紀に入って目立つようになった。取り扱う商品は鶏肉から航空機まで幅広く、近隣のラ米諸国だけでなく米欧などの先進諸国に進出するケースも珍しくない。こうした企業が台頭した足取りを追うと、歴史と資源に培われたブラジルの特色がみえてくる。
第2部 演題
ブラジル奄美移民 受け継がれる島っちゅアイデンティティー
演者
加藤 里織 氏(本講座受講生)
神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程在籍。2017年度より本講座受講生。
1908年6月18日笠戸丸がブラジルのサントス港に到着して以来、多くの人々が海を渡り新天地ブラジルを目指した。 鹿児島と沖縄の間に位置する奄美大島からもブラジルを目指した人々がいた。彼らはどのような人々だったのだろうか。 本発表では奄美大島からブラジルへ渡った人々について紹介する。
多数のご来場ありがとうございました。
(2017年1月21日(土)修了)

会場
立教大学池袋キャンパス、7号館1階 7102教室
第1部 日本就労現象とブラジル日系人社会
講師:二宮 正人 氏(サンパウロ大学法学部教授、立教大学招へい研究員)
第2部 南米のイタリア移民―ブラジル・アルゼンチンを中心として―
講師:北村 暁夫 氏(日本女子大学文学部教授)
プロフィール:東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学文学部助手、三重大学教育学部助教授、日本女子大学文学部助教授を経て、2006年より現職。専門はイタリア近現代史、ヨーロッパ移民史。著書に『近代イタリアの歴史――16世紀から現代まで』(共編著、ミネルヴァ書房、2012年)、『イタリア国民国家の形成――自由主義期の国家と社会』(共編著、日本経済評論社、2010年)、『千のイタリア――多様と豊穣の近代』(日本放送出版協会、2010年)、『ナポリのマラドーナ――イタリアにおける「南」とは何か』(山川出版社、2005年)など。
講演概要:イタリアは1870年代から1970年代までの100年間に3000万人近い移民をヨーロッパ諸国や南北アメリカ、オセアニアなどに送り出しました。ブラジルとアルゼンチンにも多くのイタリア移民が到来し、両国の社会にとってイタリア系の人々は今もなお重要な存在となっています。本講演では、両国の移民受入の政策や社会統合の実態、食文化といった生活の実相に注目しながら、この二つの国におけるイタリア系住民の特質についてお話しいたします。
後援:立教大学法学部、立教大学ビジネスロー研究所
多数のご来場ありがとうございました。

受講生セミナー
(2016年6月25日(土)修了)


 
会場
立教大学池袋キャンパス11号館3階A301教室
第1部 演題
イメージから読み解くガルシア=マルケスの文学
―『大佐に手紙は来ない』における排泄のイメージをめぐって―
演者
鈴木 愛美氏(本講座受講生)
東京大学大学院人文社会系研究科修士課程在学。専門はアメリカ文学およびラテンアメリカ文学。2014年よりラテンアメリカ講座受講。
ラテンアメリカのみならず世界中の文学に多大な影響をもたらした作家、ガブリエル・ガルシア=マルケス。本発表では『百年の孤独』以前の名作『大佐に手紙は来ない』を、物語において反復される排泄のイメージに着目して読み解いていきます。
第2部 演題
言葉の翻訳、文化の翻訳
―C.オリヴェイラ『めずらしい花 ありふれた花』を訳して―
演者
小口 未散氏(本講座受講生)
東京外国語大学フランス科卒、同修士課程修了。岩波書店で編集に携わる一方、詩人ビショップを読む。定年退職後、2012年より本講座「ポルトガル語」を受講。
1950~1960年代ブラジル― 新時代の建築や公園を生み出す魅惑の都市リオに暮した名家出身のロタと米国詩人ビショップ。二人が直面した文化の闘いとは? 発表者が本講座ポルトガル語を受講する契機となったノンフィクションとの出会いと、翻訳の武者修行についてお話しします。
多数のご来場ありがとうございました。
日時
2016年1月26日(火)18時~
会場
講演概要:ラテンアメリカ講座講師G. ロブレド氏が企画するコロンビア人画家アナ・メルセデス・オヨス展覧会(2016年1~2月)開会を記念し、下記のテーマでシンポジウムを開催する
テーマ:アナ・メルセデス・オヨスの遺産~アフロアメリカを旅する画家
主催:立教大学ラテンアメリカ研究所、プロモ・アルテギャラリー、セルバンテス文化センター東京  後援:米州開発銀行
講師:旦 敬介(ラテンアメリカ講座講師、明治大学国際日本学部教授)
石橋 純(ラテンアメリカ講座講師、東京大学大学院総合文化研究科教授)

(2015年11月28日(土)終了)

会場
立教大学池袋キャンパ 5号館1階 5121教室
第1部 現代アートシーンをリードするラテンアメリカ
講師:長谷川 祐子 氏(東京都現代美術館チーフキュレーター)
プロフィール:金沢21世紀美術館学芸課長および芸術監督を経て、2006年より現職。多摩美術大学芸術学科教授。第29回サンパウロ・ビエンナーレ「アートと政治」共同キュレーター(2010年)、「ライフがフォームになるとき―未来への対話/ブラジル、日本」サンパウロ近代美術館(2008年)、「ネオ・トロピカリア|ブラジルの創造力」東京都現代美術館(2008年)等多くの国内外の展覧会を企画。
講演概要:フランシス・アリス(ベルギー/メキシコ)、エンリケ・マルティ(コロンビア)、ガブリエル・オロスコ(メキシコ)、オスカル・ニーマイヤー(ブラジル)...... ここ2年ほど、江東区の水辺にたたずむ東京都現代美術館はラテンアメリカ現代アートの作家たちを次々と紹介している。なぜいま現代アート界ではラテンアメリカ作家たちがこれほど注目されるのか?ヴェネツィア・ビエンナーレなど世界のアートシーンを熟知するキュレーターにその背景を訊く。
第2部 ボゴタのでこぼこ道 ~自転車王国コロンビアの南北問題~
講師:小里 仁 氏(元朝日新聞サンパウロ支局長)
プロフィール:1973年東京大学法学部卒業、朝日新聞社に入社。1987~2000年サンパウロ支局長、ローマ支局長、パリ支局長を歴任。2011年朝日新聞社を退職の後、2014年春から1年間コロンビアでボランティア活動(日本語教師)に従事。
講演概要:コロンビアは南米随一の自転車王国。ツール・ド・フランスで活躍する有名選手も少なくない。週末・祝日が自転車に開放される首都ボゴタの道はしかし、いたるところ穴だらけ。でこぼこをいかに均すか、それは和平交渉の隠喩でもあり得る。取材を重ねた国にボランティアとして住み込んだ元新聞記者の語るコロンビア。
多数のご来場ありがとうございました。
(2015年6月27日(土)終了)


 
会場
立教大学池袋キャンパス本館1202教室
第1部 演題
エミリアーノ・サパタに魅せられて -サパタを巡る私の旅-
演者
山崎 幸子氏(本講座受講生)
プロフィール:本講座受講歴11年、陶器や織物など民芸品の収集が趣味
メキシコ革命の英雄エミリアーノ・サパタ。死して百年近くたつ今も、多くのメキシコ人の心の中に国家権力への抵抗のシンボルとして生き続けています。モレロス州からチアパス州へとサパタゆかりの地を巡り、何を見て、何を感じたのかをお話します。
第2部 演題
アルパの調べ ~パラグアイ音楽レクチャーコンサート
演者
磯村 笑理氏(本講座受講生)
プロフィール:アスクル(株)勤務、2002年よりアルパを学ぶ
きらびやかな音色と豊かな表現力を持つアルパ。16世紀にスペイン人により南米にもたらされたハープが独自の変化を遂げたアルパは、パラグアイの国民楽器として親しまれています。アルパとパラグアイ音楽の魅力を演奏と解説でお届けします。
多数のご来場ありがとうございました。
(2014年12月6日(土)終了)

会場
立教大学池袋キャンパス、7号館1階 7102教室
第1部 教皇フランシスコと私
講師:ホアン・カルロス・アイダル師(上智大学神学部教授 イエズス会士)
プロフィール:アルゼンチン出身。イエズス会士。2002年、スペイン、コミジャス大学哲学科博士課程修了。現在上智大学神学部教授
講演概要:2013年3月13日、アルゼンチン生まれのベルゴリオ神父が第266代教皇フランシスコとして選出された。ここに初のラテンアメリカ出身教皇、初のイエズス会出身の教皇が誕生した。1980-86年、サン・ミゲル神学校神学科・哲学科院長であった21世紀のフランシスコから直接指導を受けた愛弟子に現教皇の横顔を御紹介いただいた。
第2部 ラテンアメリカ講座50年と将来への展望
講師:小池 洋一氏(立命館大学経済学部特任教授)
プロフィール:1971年立教大学経済学部経営学科卒業。本学在学中にラテンアメリカ講座を受講する。2000年までアジア経済研究所研究員として勤務。その間、本講座でも講師を務める。拓殖大学教授ののち2007年より立命館大学経済学部教授。著書に単著:『社会自由主義国家―ブラジルの「第三の道」』(2014 新評論社)、共編著:『現代ラテンアメリカ経済論』(2011 ミネルヴァ書房)
講演概要:1964年に産声を上げたラテンアメリカ講座は本年開講50年。これまでの受講生数は1400名を越える。立教大学在学中に開設初期の本講座で学び、その後アジア経済研究所でラテンアメリカ地域研究に長年携わり、さらに大学でラテンアメリカ経済を講じて来た立教大学生え抜きのラテンアメリカニストから、本講座の歴史と将来への展望を語っていただいた。
多数のご来場ありがとうございました。

エクアドル映画週間
(2014年10月6日(月)~11日(土)終了)
概要
主催:駐日エクアドル共和国大使館 立教大学ラテンアメリカ研究所
『エクアドル映画の十二の眼差し』より日替わりで作品を上映。日本で紹介される機会のほとんどないエクアドルの歴史と文化について、映画を通じて広く知ってもらう。ラテンアメリカ映画界において近年目覚ましく台頭し新しい潮流をなしつつあるエクアドル映画人の活躍をまとまった形で紹介する日本で初めての催し。
10月6日(月)君の目を盗んで 
原題 A tus espaldas 72分 2010年 カラー
監督 ティト・ハラ(Tito Jara) エクアドル・ベネスエラ合作 コメディ
原題直訳は「君の背の陰で」。キトのシンボルである聖母像が首都を二分(正面=北側=富裕層居住区 / 背面=南側=貧困層居住区)する現実に着想を得、南側出身の若者が出自を隠し北側の銀行に勤めてからのドタバタを描く。彼女もできた主人公ホルヘは一発当てようとするが…。 
10月7日(火)二人の祖父
原題 Abuelos 93分 2010年 カラー ドキュメンタリー
監督 カルラ・バレンシア=ダビラ(Carla Valencia Dávila) エクアドル・チリ合作
祖父二人の出自=チリとエクアドルをめぐる監督の心の旅。政治的不遇から常に国境を越える生を余儀なくされてきたラテンアメリカの、とりわけ1970年代に生まれた世代の感受性が如何なく映像化された静謐なる作品。 
10月8日(水)娘の御名の下に
原題 En el nombre de la hija 102分 2011年 カラー
監督 タニア・エルミダ(Tania Hermida)エクアドル・コロンビア合作
1976年夏、マヌエラは9歳。祖父母の屋敷で夏休みを過ごすことになったが、頭のカタイおばあちゃんとことごとく衝突。そんなある日マヌエラは離れに妙な気配を感じる…。監督は2008年憲法制定議会議員として活躍。
10月9日(木)
1)バルサタン・ウシュカ-凍りついた時
原題 Baltazar Ushka: El tiempo congelado 22分 2008年 短編ドキュメンタリー
監督 イゴル・グアヤサミン & ホセ・アントニオ・グアヤサミン(Igor Guayasamín & José Antonio Guayasamín)
南米大陸最高峰火山、6310メートルの高さを誇るチンボラソ。その山腹から天然氷を切り出す最後の氷職人バルタサル。必見!
2)縁の下の仕事 
原題 Labranza oculta 66分 2010年 カラー 実写+アニメ ドキュメンタリー
監督 ガブリエラ・カルバチェ(Gabriela Calvache)
キトの歴史的建造物「カサ・デル・アラバド」(1671年建立)の修復作業に携わる作業員たちへのインタビュー集。いつの世も「表に出ない仕事」を支える人々といえば・・・。実写にアニメを加えた佳作。
10月10日(金)釣師 
原題 Pescador 96分 2011年 カラー
監督 セバスティアン・コルデロ(Sebastián Cordero) エクアドル・コロンビア合作
海辺のひなびた村。村人が釣るのはもはや魚ではない。父を知らないブランキトはリゾート客(?)のロルナに魅せられ、村を出る決意をする。東京国際映画祭にも出品経験をもち、エクアドル映画人として世界的に最も名を上げた監督(1972年キト生まれ)の長編第五作。
10月11日(土)17:00~20:00 エクアドル映画シンポジウム
パネリスト
新木秀和(神奈川大学准教授 エクアドル研究)
濱治佳(山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局)
万田邦敏(映画監督 立教大学現代心理学部教授)
シンポジウム概要
エクアドル現地経験豊富な研究者、ラテンアメリカ・ドキュメンタリー映画界の最前線を知るエキスパート、そして最新作「イヌミチ」も話題の映画実作者、この三者がエクアドル映画を縦横無尽に語りつくす。参考上映あり。(バルタサル・ウシュカ―凍りついた時)
多数のご来場ありがとうございました。
2014年受講生セミナー
(2014年6月21日(土)終了)
第1部 演題
都市を反射する文学―ブエノスアイレスとRoberto Arlt
演者
高際 裕哉氏(本講座受講生)
プロフィール:東京外国語大学大学院博士課程在学、ラテンアメリカ文学専攻
20世紀初頭のブエノスアイレスといえば、タンゴとボルヘスによって語られがちである。今回は、日本ではいまだ知られざる作家にとどまるRoberto Arlt を通じ、従来とは異なる視角から1920-1930年代のブエノスアイレス像に迫る。
第2部 演題
ブラジル2004 vs. ブラジル2013 どう変わった?なぜ変わった?
演者
西岡 勝樹氏(本講座受講生)
プロフィール:1987年神戸市外国語大学外国語学部イスパニア語学科卒業後、日立製作所入社。学生時代はスペイン留学、入社後パナマ、コスタリカ駐在を経て、2004年~2013 年までブラジル・サンパウロに駐在。中南米生活15年。現在、三菱日立パワーシステムズ(株)勤務
ブラジルはこの10年で大きな変貌を遂げたと言われる。報告者が観察し得た10年間、「2004年のブラジル」と「2013年のブラジル」では何がどう変わったのか?なぜ変わったのか?政治、経済、社会を切り口に10年の変化を解き明かしていきたい。
多数のご来場ありがとうございました。
写真展「写真に見るラテンアメリカ研究史」
2014年1月18日(土)終了
写真提供者
清水 透氏(ラテンアメリカ史)慶應義塾大学名誉教授
公開講演会「日本におけるラテンアメリカ研究・報道の50年」の開催(2014年1月11日)に合わせ、講師の一人である清水透氏がフィールドワークの成果を写真展示「マヤの民との30年~PartII」と題して展示して、この地域の半世紀への理解を深めた。
多数のご来場ありがとうございました。
公開講演会「日本におけるラテンアメリカ研究・報道の50年」
(2014年1月11日(土)終了)
対談
日本におけるラテンアメリカ研究・報道の50年
対談者
清水 透氏(ラテンアメリカ史)慶應義塾大学名誉教授
1943年生まれ。ラテンアメリカ講座講師。メキシコ・チアパス州に30年以上通い、先住民一家三世代に渡る家族史の聞き取りをもとに、世界史における近代の意味を問い続けている。著書に『コーラを聖なる水に変えた人々-メキシコ・インディオの証言』(現代企画室、1984年)、『エル・チチョンの怒り-メキシコにおける近代とアイデンティティ』(東京大学出版会、1988年)など。
伊高 浩昭氏(主たる取材対象地域はラテンアメリカ)ジャーナリスト
1943年生まれ。ラテンアメリカ講座講師。大学卒業とともにメキシコへ飛び、現地でジャーナリスト修行に挺身。以来一貫してラテンアメリカ報道に従事してきた。共同通信リオ支局長(1986年-90年)著書に『キューバ変貌』(三省堂、1999年)、『コロンビア内戦 ―― ゲリラと麻薬と殺戮と』(論創社、2003年)、『フィデル・カストロ:みずから語る革命家人生』(岩波書店、2011年)など著訳書多数。
本研究所創立50周年を記念し、日本におけるラテンアメリカ研究と報道、過去50年の軌跡を対談形式で辿った。
多数のご来場ありがとうございました。
2013年 公開講演会「第44回現代のラテンアメリカ」
(2013年12月7日(土)終了)
第1部 演題
「ベイスボルを通してみたグローバリゼーション― 「ベースボール・レジーム」の先にあるもの」
講演者
石原豊一氏(スポーツ社会学研究者)国際関係学博士
今春の国際野球大会、WBCにおけるラテンアメリカ勢の躍進を目にして、サッカー大陸と思われていたこの地域に対する見方が変わった人も多いだろう。 本講演では、国際関係論の視点から、ラテンアメリカへの野球の普及・浸透がアメリカ合衆国を頂点としたある種のグローバルシステム構築の一諸相であることを示された。メジャーリーグを頂点とするそのグローバルシステム=ベースボール・レジームは、人材獲得網を拡大しつつあるが、比較的早い時期に野球の浸透した中米・カリブ地域においてはそのことがローカルリーグの衰退という事態を招いた一方、米国野球への対抗意識がローカルなアイデンティティを覚醒させてもいる。さらにMLBのスカウト網は南米にまで及ぶようになり、その結果ブラジルからも米国リーグ入りするプロ選手が輩出されるに至っている現状などが紹介された。
第2部 演題
「タンゴとともに半世紀」
演者
阿保 郁夫氏(タンゴ歌手)
半世紀前、ちょうどラテンアメリカ研究所が産声を上げたころ、アルゼンチンに渡り熱狂的に迎えられた日本のタンゴ歌手、阿保郁夫である。講演では、“La úlitima copa”, “Mi noche triste”, “El motivo”, “A lo Megata”, 「風のタンゴ」などを、当時のアルゼンチンで録音された貴重な音源も交えて紹介、半世紀前の日本とアルゼンチン、その魂の出会いが歌手本人の口から語られた。
多数のご来場ありがとうございました。
キューバ大使講演会・現代キューバ情勢
2013年10月26日(土)終了
演者
マルコス・フェルミン・ロドリゲス・コスタ閣下
駐日キューバ共和国特命全権大使
講演会プログラム
第1部:大使講演  第2部:対談  第3部 質疑応答  
多数のご来場ありがとうございました。
2013年受講生セミナー
(2013年6月29日(土)終了)
第1部 演題
「スペイン語母語話者の日本語学習―「明るい」と「claro」の違い
演者
西内 沙恵氏(本講座受講生)
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科言語科学専攻に在学。日本語教師を志し、スペイン語母語話者を対象とした日本語語彙学習教材を研究中。
ひとつの単語はさまざまな意味を持ち、日本語とスペイン語の間で、ある単語がその対応語とそのままぴったり重なり合うケースは多くない。そうした語義のズレはスペイン語母語話者が日本語を学ぶ際にどのような壁となるだろうか。本発表では、感覚や状態を表す形容詞、たとえば「明るい」と「claro」の違いを取り上げ、効率的な語彙学習について考えてみたい。
第2部 演題
「ビジネスを通して見たラテンアメリカーコロンビア、エクアドルと日本」
演者
福嶋 寛氏(本講座受講生)
プロフィール:1981年から住友商事(株)勤務。コロンビア住友商事社長兼エクアドル住友商事社長(04年~08年)。その他日墨交換留学制度でユカタン州立大学(79年~80年)留学、ノルウェー、スペイン、メキシコに駐在経験を持つ。
商社でのビジネスを通して、20年以上ラテンアメリカと日本の経済交流に関わってきた。各国の開発・発展には固有の歴史、事情に基づく異なった課題がある。本発表では、ビジネスを通して経験したエクアドルの環境問題、コロンビアと日本とのEPA(経済連携協定)交渉開始に至る背景についてお話ししたい。
多数のご来場ありがとうございました。
ベネズエラ大使講演会・チャベス政権20年の意味
(2013年1月19日(土)終了)
演者
セイコウ・イシカワ閣下
駐日ベネズエラ・ボリバル共和国特命全権大使
講演会プログラム
第1部:大使講演  第2部:対談  第3部 質疑応答  
多数のご来場ありがとうございました。
公開講演会「創造と刷新―マヤ・カレンダーの時間思想とマヤ文明の精神史」
(2013年1月12日(土)終了)
講演
創造と刷新―マヤ・カレンダーの時間思想とマヤ文明の精神史
演者
実松 克義、立教大学異文化コミュニケーション学部教授
立教大学異文化コミュニケーション学部教授。2005年、2006年、2009年、2010年度ラテンアメリカ研究所長。専門は宗教人類学、シャーマニズム、古代研究。アメリカ大陸各地の先住民族の伝統文化及びその起源を研究し、主に中米マヤ地域、南米アンデス、アマゾン地域でフィールドワークを行う。主な著書に『マヤ文明 聖なる時間の書―現代マヤ・シャーマンとの対話』(現代書林)、『アンデス・シャーマンとの対話―宗教人類学者が見た アンデスの宇宙観』(現代書館)、『アマゾン文明の研究―古代人はいかにして自然との共生をなし遂げたのか』(現代書館)がある。
講演会概要より…
2012年12月21日にマヤ暦が終焉を迎えると言う。このマヤ暦とはマヤ長期計算法のことで、 周期が13バクトゥン(約5126年)のマヤのカレンダーである。古代マヤ人は宇宙と人間を深く哲学し、 独創的な多くのカレンダーを創り上げた。こうしたカレンダーには世界でも唯一無二のマヤ時間思想が存在するが、その本質は20ナワールと呼ばれる根源エネルギーとナワールの漸進的循環による生命のサイクルである。マヤ世界の中では時間は生きており、また螺旋状に回帰するものである。同時にまた人間とその世界を有意味なものとして性格づけ、指針を示し、かつ倫理的に規定するものでもある。 このマヤの「聖書」と言ってもよいマヤ・カレンダーは、マヤ人の生命哲学、人間論を「時間の曼荼羅」として結晶させたものである。こうした特異な思想に基づいたマヤ文明はいかにして成立し、どのような歴史的展開をしてきたのか。そこにはいかなる真実と教訓が存在するのか。長期計算法13バクトゥンの終焉は 一つの世界の終わりを表している。それは何を意味するのか。その時何が起きるのか。マヤ・カレンダーが表す「象徴としての歴史」を考察し、それを現代世界に照射してみたいと思う。 
多数のご来場ありがとうございました。
2012年 公開講演会「第43回現代のラテンアメリカ」
(2012年12月15日(土)終了)
第1部 演題
「グローカル・ビーツ時代のラテンアメリカ音楽」
演者
大石 始氏(音楽ライター/エディター)
音楽ライター/エディター。音楽雑誌編集者を経て、2007年より約1年の海外放浪へ。帰国後、フリーランスのライター/エディターとして活動を開始。著書に2010年の『関東ラガマフィン』、2011年の『GLOCAL BEATS』(共著)。「ミュージックマガジン」「ラティーナ」「アルテス」などに寄稿。
インターネットの発達と欧米文化の劇的な流入によって、90年代以降、各国の音楽シーンに変化が起きた。ヒップホップやクラブ・ミュージックなどグローバルに広まる先進国の音楽と、民族音楽などのローカル・ミュージックが融合し、〈グローカル〉な発展を見せる現在のラテン・アメリカ音楽について、コロンビアやアルゼンチン、ブラジルの現地レポートと現地ミュージシャンの発言、映像と音源を交えながら紹介された。
第2部 演題
「ベネズエラのクリスマス~カーニバルの音楽文化」
演者
石橋 純氏(東京大学大学院総合文化研究科准教授)<演奏:エストゥディアンティーナ駒場>
プロフィール:東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門はラテンアメリカ文化研究、文化人類学。
著書:単著『熱帯の祭りと宴―カリブ海域音楽紀行』『太鼓歌に耳をかせ―カリブの港町の「黒人」 文化運動とベネズエラ民主政治』、編著『中南米の音楽―歌・踊り・祝宴を生きる人々』など。
<エストゥディアンティーナ駒場>
東大教養学部全学体験ゼミナールの「ラテンアメリカ音楽演奏入門」の修了生が結成した日本で唯一の学生ベネズエラ音楽合奏団。
ベネズエラ音楽への関心が近年高まっています。講演では、日本で紹介される機会が少なかったベネズエラ音楽の楽しみ方を、実演をまじえて手ほどきが行われました。ベネズエラを代表するダンス音楽であるホローポ、5拍子のメレンゲ、ベネズエラ流のワルツのほか、年末~新春のシーズンにあわせたガイタ、アギナルド、カリプソを演奏・解説も行われ、会場はベネズエラ色に染まりました。
多数のご来場ありがとうございました。
2012年受講生セミナー
(2012年6月23日(土)終了)
第1部 演題
「進化するメキシコ民芸品~ニーズに合わせた商品化とそこから見えてくるメキシコ社会 」
演者
森田 沙織氏(本講座受講生)
株式会社イロデライス代表プロフィール:2003年、神田外語大学スペイン語学科卒業後、株式会社チチカカにて中南米各国からの民芸品の仕入れ、及び輸入業務を主に行なう。日墨交流計画によりメキシコ国立自治大学留学。2009年、株式会社イロデライス(民芸品輸出)をメキシコシティに設立した。
中南米民芸雑貨の販売員からバイヤーとなった私。日本市場のニーズを理解した上で、各国のメルカドを巡り、生産者の人々と直接話し、どうしたら中南米でアジアに負けないもの作り、サービスを提供できるようになるかを考えました。単身、民芸品の宝庫メキシコへ渡り、メキシコシティに会社を興し、民芸雑貨の生産コントロール、及び輸出を始めて3年になります。 この経験をベースに、メキシコ民芸品の素晴らしさや、生産者と購入者である日本企業のメンタリティの違い、民芸品を日本向けに商品化する可能性、経営者の視点から見えてくる新たなメキシコ社会についてお話したいと思います。
第2部 演題
「大学知と先住民、先住民の大学メキシコ・チアパス大地大学(CIDECI/Unitierra)で考えたこと 」
演者
中沢 知史氏(本講座受講生)
プロフィール:早稲田大学大学院政治学研究科博士課程後期課程在学中。先住民運動を中心に、ラテンアメリカにおけるさまざまな解放運動を研究テーマとしている。 
大地大学(CIDECI/Unitierra)はメキシコ南東部チアパス州の古都サンクリストバル市の郊外にある先住民学習組織です。設立以来四半世紀、先住民の若者に職業訓練を行い、またチアパスから知を発信し続けています。本発表では、大地大学でのユニークな学習活動を、写真や映像を交えてご紹介します。そして、大地大学のひとりの学生となって学んでみて発表者が何を考えたか何を得たか、お話いたします。
多数のご来場ありがとうございました。
キューバ映画上映会
…第1回「キューバの恋人」
…第2回「アキラの恋人」
(第1回:2012年5月26日(土)第2回目:2012年6月9日(土)終了)
第1回 「キューバの恋人」
黒木和雄監督/1969年
背景解説
伊高浩昭氏
ジャーナリスト。元共同通信記者。本学ラテンアメリカ研究所、ラテンアメリカ講座講師
キューバ革命10 周年を記念して製作された日本=キューバ唯一の合作映画。ハバナに降り立った船員アキラ(津川雅彦)が一目惚れした相手は、革命を守る民兵マルシア(オブドゥリア・プラセンシア)。故郷へと旅立ったマルシアを追う中で、アキラは革命に献身する人々や苦難の歴史など、キューバの多様な実相に触れていく。本作上映後、ジャーナリストの伊高浩昭氏に時代背景を解説していただいた。
第2回「アキラの恋人」(La novia de Akira)
Marian García Alán 監督/ 2011 年
対談
寺島 佐知子 氏(ラテンビート映画祭制作コーディネーター)
伊高浩昭氏(ジャーナリスト、本学ラテンアメリカ講座講師)
『キューバの恋人』。製作に関わったキューバ人スタッフの声も封印されていた。若手監督マリアン・ガルシアはこの合作にまつわる証言を彼らから引き出すとともに、 当時のキューバ映画界と日本映画の接点に迫るドキュメンタリー『アキラの恋人』を製作し、両国にまたがる貴重な記憶を忘却の淵から救った。上映後には資料翻訳等で協力した寺島佐知子氏らを迎え、対談と質疑応答を行った。
多数のご来場ありがとうございました。
ペルー大使講演会・ペルー情勢と展望―21世紀の秘日関係
(2011年12月17日(土)終了)
演者
ファン・カルロス・カプニャイ・チャベス閣下
ペルー共和国駐日特命全権大使
講演会プログラム
第1部:大使講演  第2部:対談  第3部 質疑応答  
多数のご来場ありがとうございました。
公開公開講演会「第42回現代のラテンアメリカ」ラテンアメリカの都市を歩く‐文学と建築の視座から
(2011年11月26日(土)終了)
第1部 演題
「記憶の都市メキシコ」
演者
柳原孝敦氏
(東京外国語大学大学院准教授)ラテンアメリカ文学。
著書:『ラテンアメリカ主義のレトリック』(2007年)など
訳書:カルペンティエール『春の祭典』(2001年)ボラーニョ『野生の探偵たち』(2010年)バルマセーダ『ブエノスアイレス食堂』(2011年)など
メキシコ市には文学テクストとして、芸術作品として人々の記憶に残っている場所がある。現実の都市メキシコ市とは別に、記憶の都市メキシコ市が存在すると言ってもいい。現実の都市に似ていながら、想起する人によってまったく異なる様相を呈するこの記憶の都市のいくつかのスポットを紹介する。
第2部 演題
「『実験住宅・ラテンアメリカ』のこれまで」
演者
原 広司氏
(建築家・東京大学名誉教授)
建築作品:梅田スカイビル、JR京都駅、札幌ドームなど
著書:『インディアスを読む』(1984年)『空間<機能から様相へ>』(1987年)
『集落の教え100』(1998年)『Hiroshi Hara Discrete City』(2004年)
『YET HIROSHI HARA』(2009年)など
モンテビデオ(ウルグアイ)、コルドバ(アルゼンチン)、ラパス (ボリビア)で行ってきた学生、大学のティーチングスタッフ、若い建築家等が自ら建設する実験住宅のインスタレーションをめぐる活動を、さまざまな視野から報告する。
多数のご来場ありがとうございました。
公開講演会『私と「カストロのキューバ」』
(2011年7月16日(土)終了)
講演内容
『私と「カストロのキューバ」』『フィデル・カストロ~みずから語る革命家人生』(イグナシオ・ラモネ著、岩波書店)を翻訳し、 改めて思う。
演者
伊高浩昭氏(ジャーナリスト、ラテンアメリカ講座「現代ラ米情勢」講師)
ジャーナリスト、立教大学ラテンアメリカ講座講師。主な著書『キューバ変貌』『Cuba砂糖キビのカーテン』『コロンビア内戦』『ボスニアからスペインへ―戦いの傷跡をたどる』等。
講演会概要より…
1959年元日のキューバ革命は世界に衝撃を与え、20世紀のラテンアメリカと第三世界の変革過程に大きな影響を及ぼした。その立役者で、現代世界の偉大な革命家の一人であるフィデル・カストロ(84)が半世紀近く指揮した革命体制は、講演者(伊高)の人生と同時代に進行した。ジャーナリストとして革命キューバを取材してきた講演者にとり、フィデルの引退にはひとしおの感慨があった。取材したカストロの人物、チェ・ゲバラとの関係、革命状況、対米関係、実弟ラウール・カストロ(80)の現政権、社会主義の存続をかけて市場原理を導入した経済改革の成否とキューバの行方などについて縦横に語り、キューバ革命の意義と問題点を明らかにする。
多数のご来場ありがとうございました。
2011受講生セミナー
(2011年7月2日(土)終了)
第1部 演題
「ウチナーンチュ・ネットワークの現状と課題―沖縄移民100周年記念祭での見聞を中心に―」
演者
組原 慎子氏(本講座受講生)
沖縄出身、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士後期課程在学)
沖縄県は戦前から移民が盛んで、現在でもその子孫たち(ウチナーンチュ)が南米・北米を中心にたくさん住んでおり、様々な活動を続けてきている。発表では組原氏が調査しているウチナーンチュネットワークについて、DVDや写真を交えてその特徴を発表した。
第2部 演題
「変化するラテンアメリカ―変化する日本との関係も踏まえ―」
演者
木下 建氏(本講座受講生)
73年から現在のJICAに就職。40年近く中南米に関わってきた。
40年近くにわたるJICAの仕事は、ラテンアメリカでの戦後最初の移住者の送り出しに始まり、半世紀を経た最近、中米のコミュニティー防災支援プロジェクトのためエルサルバドルでの仕事にいたる、ラテンアメリカの変化についての実感をお話しいただいた。
多数のご来場ありがとうございました。
公開公開講演会「Vamos ao Latinoamerica!
~人々を魅了するブラジルそしてラテンアメリカ
…ブラジルおよびラテンアメリカの魅力を二人の講師が写真と音楽で読み解く」
(2010年12月18日(土)終了)
第1部 演題
「Vamos ao Brasil!~わたしをとりこにした遠い遠い国ブラジル」
演者
山本 博聖 本学理学部教授、ラテンアメリカ研究所所長補佐
専門は超高層大気物理学。最近は東京ならびにブラジルのサンタマリア、ナタル、チリのプンタアレナスなどの各地に紫外線観測装置を設置し太陽紫外線の観測を行っている。
特に強い思い入れがブラジルでの観測実現にあったわけではない。1996年から始まった地球環境をキーワードにする地球超高層大気総合観測のメンバーであったことがことの始まりである。初めて訪れたブラジルはすぐにわたしを魅了した。それは何か。人であり大地であり空である。ブラジルの国土を踏むといつもその国土の広さに感激し、どこまでも高い大きな空を見上げる。そして長年の知り合いであったかのような人々の包み込むような温かさに感動する。それ以来足掛け15年、ブラジルで研究することが目的になっている。今も「太陽から来る紫外線の観測」を行っているが、本講演では科学観測からは離れてわたしから見たブラジルを写真をもとに紹介する。
第2部 演題
「ブラジル~ラテンアメリカのうたを創った人たち」
演者
高場 将美 音楽ジャーナリスト、ラテンアメリカ講座講師(ラテンアメリカ論III、音楽)
月刊誌『中南米音楽』(現在『ラティーナ』)元編集長。主な著書「タンゴ100年史(上下巻)」「サンバ・バイーアからリオへ吹く風」「心を熱くするタンゴの名曲20選」「ラテン音楽おもしろ雑学事典」。本学ラテンアメリカ講座講師、ラテンアメリカ論Ⅲ担当(音楽)。
ブラジル~ラテンアメリカのポピュラー音楽の歴史をつくった、個性が民衆の魂と同化した、偉大なアーティストたちのなかでも最高の人々をご紹介します。ブラジルからはトム・ジョビン、サンバのネルソン・カヴァキーニョ、キューバからベニー・モレ、メキシコからホセ・アルフレード・ヒメーネス、タンゴからカルロス・ガルデール、フォルクローレのアタウワルパ・ユパンキ、メルセデス・ソーサ、ペルーからチャブーカ・グランダ……。
多数のご来場ありがとうございました。
公開講演会
「ブラジル日本移民-百年の軌跡-」出版記念公開講演会
(2010年12月4日(土)終了)
講演テーマ
「初期南米移民の流転と日系社会の形成~ブラジル・カンポグランデ市の事例」
演者
丸山 浩明氏(本学文学部教授)
立教大学文学部教授 横浜国立大学教育人間科学部助教授を経て,立教大学文学部史学科教授。ラテアメリカ地域研究。『砂漠化と貧困の人間性―ブラジル奥地の文化生態』古今書院,『ラテンアメリカ』朝倉書店(共著),『ブラジル日本移民-百年の軌跡-』明石書店(編著)など。
講演会概要より…
1899年のペルー移民を嚆矢とする初期南米移民が移住先で置かれた状況は,想像を絶する過酷なもので,彼らの多くがその後新天地を求めて南米大陸を流転し,各地に日系人集住地を形成した。今回事例とするブラジル・カンポグランデ市は,アンデス越えのペルー転航者と,ブラジル「笠戸丸」移民が中心に開拓・形成した,沖縄県移民の一大集住地である。彼らはなぜ,どのようにこの地に集まり日系社会を形成・発展させてきたのか,初期入植者の家族史なども交えて説明する。
多数のご来場ありがとうございました。
公開公開講演会「第41回現代のラテンアメリカ」
(2010年11月6日(土)終了)
第1部 演題
「アルゼンチン現代文学事始」
演者
内田 兆史氏
(明治大学政治経済学部専任講師)ラテンアメリカ文学
足かけ2世紀にわたるこの20年ほどのアルゼンチンの小説に目を向け、ロドリゴ・フレサンの『ケンジントン・ガーデン』、ラサロ・コバッロの『レミントン・ランド』などをはじめ、カルロス・チェルノブ、エドゥアルド・ベルティ、マルティン・コアン、アンナ・カズミ・スタールら注目すべき作家や作品を紹介する。まだ評価の定まっていないものがほとんどとはいえ、アルゼンチン「現代文学」への導入をするとともにその傾向の考察。
第2部 演題
「裂傷の記憶、〈不在〉の顕現」
演者
林 みどり
(本学文学部教授 ラテンアメリカ思想史)
1983年に民政移管したアルゼンチンでは、軍政下の熾烈な人権侵害による強制失踪者を社会的に可視化すると同時に、新自由主義経済によって周縁化された人びとも同様に「構造的暴力」の被害者として可視化しようとする試みがなされてきた。社会的に不可視化された強制失踪者や周縁化され〈不在〉とされてきた人びとの表象は、文化領域でいかに回復されようとしてきたのか。ストリートパフォーマンスや写真等を通じて、その文化表象戦略を探る。
多数のご来場ありがとうございました。
公開シンポジウム「ネイティブ・マインドⅡ」
(2010年7月10日(土)終了)
1.テーマ
北米インディアン―その神話と実像
演者
横須賀孝弘
(NHKエンタープライズ 自然・科学番組 エグゼクティブ・プロデューサー)
奇妙なことに、日本人は、異国の先住民であるインディアンについて、自国の先住民に対する以上に多彩なイメージを抱いている。それは何故か。自己の内面への批判的な検証を通して、「我々にとってインディアンとは何か?」を考える。
2.テーマ
「私の見たマヤ人―協働の経験から」
演者
藤岡美恵子
(法政大学非常勤講師)
内戦後のグァテマラの先住民族コミュニティの組織化・教育プロジェクトでの協働を通じて感じた、マヤの若者にとってのマヤ・アイデンティティと先住民族の権利回復運動の高揚、そして先住民族文化を語る「私たち」の視線について語る。
3.講演
「チベット人の聖なる山―カワカブ」
演者
小林尚礼
(フリーカメラマン)
東チベットの聖山カワカブ(梅里雪山)で遭難した友人を探すため、10年以上麓の村へ通ってきた。現地のチベット人と生活をともにした経験から、チベット人の山への思い、それを知った自分のものの見方がどう変化したか紹介する。
4.講演
「アイヌ民族に18年寄り添って―カムイ(神)の存在」
演者
宇井眞紀子
(フリーカメラマン)
小さな子どもが床のコップに足をひっかけて水をこぼしてしまった。それを見ていた大人は「あ~、そこに水を飲みたいカムイ(神)がいたんだねぇ」。アイヌ民族にとって大きな、そして身近なカムイの存在を感じて私が思うこと。
多数のご来場ありがとうございました。
公開講演会
「ジャガーと蛇と鳥~アマゾン文明とは何か
(2010年7月3日(土)終了)
講演テーマ
「ジャガーと蛇と鳥~アマゾン文明とは何か」
演者
実松 克義(本学教授、本学ラテンアメリカ研究所所長)
立教大学異文化コミュニケーション学部教授、ラテンアメリカ研究所長。 アメリカ大陸先住民族の宗教文化、精神的伝統及びその起源を研究し、主に南米のアンデス、アマゾン地域、中米のマヤ地域において フィールドワークを行う。専門は宗教人類学、文明学および英語教育学。主な著書に『マヤ文明 聖なる時間の書―現代マヤ・シャーマンとの対話』(現代書林)、『アンデス・シャーマンとの対話-宗教人類学者が見たアンデスの宇宙観』(現代書館)、『アマゾン文明の研究―古代人はいかにして自然との共生をなし遂げたのか』(現代書館)がある。
講演会概要より…
南米大陸にあるアマゾン川は世界最大の大河であるが、この地域はかつて思われていたような未開の処女地ではない。近年の研究の結果この地域の古代において極めて大規模な古代文明が存在していたことがわかりつつある。ただこの古代文明は他の地域の古代文明とは全く異なった構想をもって建設された。それは、自然を改変しつつ、同時に自然との共生を図るという、人類の近未来を思わせる歴史的実験であった。講師はボリビア多民族国北東部のモホス大平原において、過去5年間にわたり、この古代文明を解明する調査プロジェクトを実施した。その結果この未知の文明の実態が少しずつ明らかになりつつある。講演ではこの調査プロジェクトの様子を紹介しながら、アマゾン文明の内容と特徴を解説する。とりわけこの文明の根本理念、環境思想に焦点を合わせ、その本質が何であったのかを解明する。またその伝統が如何にして現代の先住民族に残されているのかを検証する。さらにはこの世界でも唯一無二の古代文明が現代において何を意味するのかを考察したい。
多数のご来場ありがとうございました。
受講生セミナー
(2010年6月19日(土)終了)
講演テーマ
メキシコ ハリスコ州 フアン・ルルフォの故郷を訪ねて
演者
仁平 ふくみ(本講座受講生)
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程後期課程在学、現代文芸論研究室所属
メキシコの作家、フアン・ルルフォは2作しか小説作品を発表しませんでしたが、現在でもスペイン語圏の文学において重要な位置を占めます。本発表は、発表者が今年の春に提出した修士論文の内容を交えながら、作家の故郷であるハリスコ州を旅した経験を写真を提示しつつ述べました。
講演テーマ
モザンビーク~現場最前線から見たポルトガル語圏アフリカ~
演者
山口 晃義(本講座受講生)
青年海外協力隊OV/理数科教師
世界にはポルトガル語を公用語にもつ国が数カ国あります。その一つアフリカ/モザンビークで青年海外協力隊(理数科教師)として2年間の活動をしてきました。現場最前線の活動や生活から感じたこと、ローカル目線での”モザンビーク”を紹介していただきました。
多数のご来場ありがとうございました。
立教大生限定特別試写会『闇の列車、光の旅』と解説
(2010年5月1日(土)終了)
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第1部解説、講師~伊高浩昭氏
ジャーナリスト、立教大学ラテンアメリカ講座講師。 主な著書『キューバ変貌』『Cuba砂糖キビのカーテン』『コロンビア内戦』 『ボスニアからスペインへ―戦いの傷跡をたどる』等。
第2部 試写会『闇の列車、光の旅 Sin Nombre』監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
2009年サンダンス映画祭監督賞、撮影監督賞受賞。現在最も期待される32歳の新人監督の
キャリー・ジョージ・フクナガ氏の作品。ホンジュラス、メキシコからアメリカへ─移民の少女とすべてを失った少年が命がけの危険な旅を乗り越え、アメリカという約束の地をめざし、未来をつかもうとする。中南米の衝撃的な"今"をリアルに描いた感動のロードムービー。 2010年6月全国公開予定。
多数のご来場ありがとうございました。