化学専攻理学研究科

OBJECTIVE.

物質の性質や変化を体験し化学の醍醐味を知る

物質の性質や変化を体験し、「新しい物質を作り出す楽しみ」「原因を解明する喜び」を味わうことに化学を学ぶ醍醐味があります。大学院生は各教員の研究室に配属され、最先端の研究を学び、未知の課題に取り組みます。
また、理化学研究所、産業技術総合研究所の連携大学院の研究室で研究を行うことも可能です。

専攻のポイント

  • 学生と教員が一体となり取り組む研究

    各教員のもとで、学生は教員と一体となって未知の問題に対する研究を行います。また博士課程前期課程1学年の学生数約20名に対してきめ細やかな少人数教育を行っています。

  • 研究助成金の積極的な活用

    研究成果の発表には、学会発表奨励金および本研究科独自の海外学会発表補助金制度(立教大学「理学部創立50周年記念大学院学生海外活動助成金」)が用意され、積極的に活用されています。

  • 外部講師による授業を多数用意

    本学の教員による講義だけでなく、他大学、企業および研究所の講師による時代の要請に応じたトピックスの授業も多数用意しています。

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設計に基づく分子自在制御の化学をめざして

立教大学理学研究科化学専攻では、研究プロジェクト「設計に基づく分子自在制御の化学」が文部科学省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(2013年度-2017年度)として採択されています。これは、実験的な精密分子合成と計算化学が密接に連携して機能分子開発を行う、分子技術の分野におけるユニークな研究拠点の形成をめざすものです。従来、機能分子の開発は、まず天然物の持つ機能に着目し、それを模倣する形で進められるのが通例でした。しかし、天然には存在しない、真に革新的な機能を持つ分子を作り出そうとすると、そのような方法では限界があります。本プロジェクトは、まず目的とする機能の理論的解析を行い、それを基に機能分子を設計し、それに基づいて分子を実験的に合成し、その機能解析の結果を理論にフィードバックするシステムを構築し、そのサイクルを回すことにより革新的な機能をもつ分子を開発することをめざしています。化学専攻では、このような研究を本学に設置されている「未来分子研究センター」を拠点に展開しており、光に応答して形や発光機能を変える分子、人工光合成触媒、薬理作用を持つ分子の開発など、産業界からも大きな期待が寄せられている成果を生み出しつつあります。

化学専攻専任教員/研究テーマ

  • 枝元 一之 教授

    主要研究テーマ:表面化学

    教員紹介

    表面化学。超高真空系内でさまざまにデザインされた固体表面を作成し、光電子分光を主体として電子線回折、昇温脱離分光などを組み合わせた複合表面分析手段によりそれらの物性、反応性を研究する。特に、表面電子状態と表面反応性の相関を解明することにより、表面の示す反応性の本質を明らかにすることを目標としている。

  • 黒田 智明 教授

    主要研究テーマ:天然物有機化学

    教員紹介

    天然物有機化学。①中国雲南省産植物の化学成分に関する研究(海外共同研究)②天然有機化合物および関連化合物の合成に関する研究。合成に有用な新反応および生体反応を意識した反応の開発研究も行っている。

  • 松下 信之 教授

    主要研究テーマ:錯体化学・固体物性化学

    教員紹介

    錯体化学・固体物性化学。色や光物性、その他固体物性が、光、温度、圧力、溶媒、ガス、pHなど外部刺激に応答して変化する遷移金属錯体(フォトクロミック金属錯体やベイポクロミック金属錯体など)に関して、金属錯体の合成から、構造解析、物性測定・解析、物性と構造の相関の考察、仕組みの解明まで一貫した研究を行っている。

  • 望月 祐志 教授

    主要研究テーマ:計算分子科学

    教員紹介

    量子化学を主軸とする計算分子科学。特に、大規模分子の扱いが可能なフラグメント分子軌道法を援用する電子状態計算の応用とプログラムの開発(ABINIT-MP)。最近では、機械学習の応用も。計算対象は、タンパク質、DNAなどの生体分子から機能性ポリマー、ナノバイオ界面複合系(粗視化シミュレーション連携を含む)まで。

  • 大山 秀子 教授

    主要研究テーマ:高分子物理化学、材料科学

    教員紹介

    高分子物理化学および材料科学。高分子材料の高性能化・高機能化をめざして多成分系高分子材料の研究に取り組んでいる。異物質間の界面制御法の検討と「成形̶構造̶物性」の関連性の解明に照準を当てながら、医療用材料、易崩壊/生分解性材料、難燃材料、耐熱材料など幅広く研究を行っている。大学外の研究機関(企業・他大学・産業技術総合研究所)と活発に共同研究を実施している。

  • 常盤 広明 教授

    主要研究テーマ:理論創薬化学、分子設計

    教員紹介

    理論創薬化学および分子設計。特に、「脂質の生理活性と機能の解明に基づく画期的創薬」「核内受容体を標的とした効率的創薬手法の開発およびその応用」「ワクチンおよび化学療法剤のないウイルス感染症に対する新規抗ウイルス薬の設計開発」を研究テーマとしている。

  • 箕浦 真生 教授

    主要研究テーマ:有機元素化学、物理有機化学

    教員紹介

    有機元素化学・物理有機化学。周期表上の様々な元素の特性を引き出すことを目的とし、新規有機元素化合物の合成と構造・反応・物性に関する実験的および理論的研究に取り組む。これまでに未知である化学結合の性質解明による学術的再生産や元素の性質を活かした機能性分子創製、新反応の開発をめざしている。

  • 三井 正明 教授

    主要研究テーマ:光物理化学

    教員紹介

    光物理化学。顕微分光法を用いた単一分子計測や局所分析により、デバイスの“構成部品”として機能する分子の光物理過程、デバイスの“部分構造”に相当する薄膜・界面における電荷移動過程、さらには“デバイスそのもの”の特性や動的過程に関する分光学的研究を進め、有機デバイスやソフトマターの機能に関わるダイナミクスの分子論的な理解をめざしている。

  • 宮部 寛志 教授

    主要研究テーマ:分析化学、分離化学

    教員紹介

    分析化学、分離化学。高速液体クロマトグラフィー及びキャピラリー電気泳動法の新たな解析体系(モーメント理論、実験法や解析手順)を構築し、分離系の特性や機構を解明する。流通式実験法を分子間相互作用や物質移動現像の速度解析法へと展開すると共に、特徴的な構造特性を有する分離剤や新規分離システムの開発による分離系の高性能化や高機能化についても研究を行っている。

  • 山中 正浩 教授

    主要研究テーマ:有機合成化学、計算化学

    教員紹介

    有機合成化学および計算化学。高精度量子化学計算と実験の緊密な連携により、分子レベルの理解に基づいて、現代の精密有機合成に適した分子触媒開発、およびその反応解析に関する研究を行っている。主に「高機能金属触媒」「高機能有機分子触媒」の開発と理論的解折に取り組んでいる。

  • 森本 正和 教授

    主要研究テーマ:有機光化学

    教員紹介

    有機光化学。フォトクロミック分子を中心とした機能性分子結晶に関する研究を行っている。分子が精密に集積された結晶を設計・合成し、その構造や反応、物性を解析することにより、分子の光化学・光物理過程(光異性化反応、発光など)と結晶の物性(光学物性、電気物性、磁気物性など)とが強く関係した新しい物質を創出することをめざしている。

  • 和田 亨 教授

    主要研究テーマ:錯体化学

    教員紹介

    錯体化学。エネルギー・環境問題の観点から大きな注目を集めている燃料電池や人工光合成などのエネルギー変換システムを構築する上で、欠かす事の出来ない電気化学的な酸化還元反応を触媒する遷移金属錯体の開発を行っている。精密にデザインされた錯体を合成し、平衡電位近傍での水の酸化反応や酸素還元反応をめざしている。

  • 田渕 眞理 准教授

    主要研究テーマ:ナノバイオ分析

    教員紹介

    ナノバイオ分析。時代の最先端技術:ナノテクノロジーとバイオテクノロジーを取り入れた分析技術開発を展開。最近、ダイエタリー食物繊維のナタデココのナノファイバーに着目し、光増幅器、癌変異の早期検出技術、白血病早期診断技術を開発し、新聞・雑誌・テレビ等多数のメディアに環境に優しい次世代のバイオナノ材料として注目されている。ナタデココやナノ化粧品など身近な材料をもとにナノスケールの構造物性解析に取り組んでいる。