学びのキーワード別座談会「映像・メディア・創作」

立教大学

2015/05/01

立教を選ぶ理由

VOL.24

OVERVIEW

私たちは普段さまざまなメディアから情報を得ています。それは単なる情報ではなく、時に知識であり、また発想の種であったりします。さらに、アートや文章表現なども私たちに大きな影響を与えるメディアと捉える事ができます。そこで「映像・メディア・創作」という視点で学科を選び、新たな方向性に出会った3人の先輩にお話しを伺いました。

アイディアが生まれやすいクリエイティブなキャンパスで自由な発想でさまざまな実体験ができるのが立教の魅力

ーまず、皆さんがぞれぞれの学科を志望した理由を教えて下さい。

加藤(メディア社会学科 ) 高校の頃からマスメディアに興味があり、将来はテレビ局などメディア業界で働きたいと考えていたところ、「メディア社会学科」を知りました。直感的に自分の将来に関連する勉強ができそうだと関心を持ち、カリキュラムなどで実際にメディアについて学ぶことができることを確認した上で志望しました。

永廣(映像身体学科) 私は大学で何を勉強しようかと考えていた時、心理学系に進むか、広告や映像制作を学べる造形系に進むか迷っていました。できれば両方学びたいと思っていたところ「映像身体学科」に出会いました。同じ現代心理学部内にある心理学科の授業はもちろん、映像身体学科の授業でも第一線で活躍する映画監督や、広告業界で活躍する方から実践的な内容を学べると知って、私の興味を満たしてくれるのはここだ! と思って選びました。

中村(文学科 文芸・思想専修) 昔から本を読むことが好きで、自分でもいつか書いてみたいと思っていました。そのため創作が行える学科を探していたのですが、卒業論文の代わりに自分の小説などの作品を提出できる(※1)というユニークな制度に魅力を感じて「文学科 文芸・思想専修」を志望しました。

卒業論文の代わりに自分の小説などの作品を提出できる(※1)

文学科文芸・思想専修では、卒業論文や卒業制作として、詩や小説、芝居、評論、漫画などの、自分の作品を提出できるのが大きな特長です。内容上の必然性があれば言語以外の表現媒体も認められます。

ー映像メディアや広告、そして創作というのがみなさんの共通の軸のようですね。どの学科も特徴的ですが、実際に入学した印象はいかがですか。

永廣 映像身体学科は映画、ダンス、演劇をメインに、写真や広告、太極拳といった様々な関連分野についても学べるワークショップが用意されており、各分野のプロが指導にあたってくださいます。(※2)そのため特定の分野に興味を絞っていなくても、いろいろなチャレンジができますし、新たな興味が生まれる環境が用意されているため、とても楽しく勉強できます。また、興味のあった心理学についても、映像を分析する際、この描写はこういう心理を表しているとか、こういう映像の表現をするとこういう心理に作用するといったように、人の内面と映像表現を同時に学べるところも期待通りでした。

中村 この学科に入ってまずありがたいと思ったのが、とにかく周りの人と話が合うということ。同じ趣味だけではなく、目標までを共有し、刺激し合えるライバルがいることはすばらしいことです。また、今所属しているのは「文芸・思想専修」というところですが、永廣さんのお話を伺って、映像表現に心理がかかわっているように、文学作品とその書き手である作家の思想というのは切っても切れない関係にあると改めて感じました。小説を分析するうえで、当時の思想や哲学の観点から考察することも少なくありませんからね。

加藤 社会学はとても広範な研究分野で心理学や哲学といった分野ともつながっています。今お二人のお話しを伺って共通点が多いと改めて感じました。今、メディアコミュニケ—ションについて勉強しているのですが、企業出身の先生による現場の情報が豊富な講義と、研究などの裏付けがある学問からメディアを学ぶ講義の両方を受講する中で、こういう見方もあるんだ! と新たな視点を得られることが多く、気付きと驚きの連続でした。学問の意義を感じられるようになり、学びに深みを感じられるようになったのは大きな収穫です。また、一部映像に関する授業もあって実際にいま履修しているのですが、どちらかというと実習ではなく社会学の切り口から理論的なアプローチをする内容で、映画の一場面やテレビなどの映像を用いて、そこにどのようなパフォーマンス性が存在しているのかを考え、舞台芸術やパフォーマンスアートのようなものだけがパフォーマンスではない、といったことなどを学んでいます。

各分野のプロが指導にあたってくださいます。(※2)

新座キャンパスには、ワークショップなどで使用する最新の施設が整っています。たとえば、本格的な映像制作のためのスタジオ棟、ダンスや演劇の公演が可能なロフト教室、4Kデジタルプロジェクターを備えたシアター型の教室などがあります。

ー皆さんそれぞれの学科についての魅力を教えて下さい。

永廣 想像以上に自由がある学科だと思います。また、施設や設備も本格的で、学ぶ人たちの中にはプロを目指し本当に真剣なまなざしで勉強している人もいるので、とても刺激を受けています。ある先輩が卒業制作として提出した「ちづる」という映像作品が話題を呼び、全国の映画館で上映されたのですが、商業的な上映作品としても認められるクオリティを持った作品が同じ学科の出身の人から生まれたと思うと、自分たちのやっている可能性の無限性にあらためて気付きました。あらゆる興味関心を引き出してくれ、それらに自由に挑戦できる環境は映像身体学科の最大の魅力ではないでしょうか。

中村  まず少人数のため、自分の興味を追求しようと勉強に打ち込むことができます。また、自分の創作を先生はもちろん友だち同士でも評価し合い、高め合うことができるので、遠慮や躊躇することなく、自分自身を表現できるところも気に入っています。これは立教大学全体の魅力でもありますが、池袋キャンパスに新しい図書館が完成して(※3)ますます図書館を利用しやすくなりました。立教はキャンパス全体がアイデアとコンセプトが生まれやすいクリエイティブなキャンパスだと思います。

加藤 メディア社会学科は基本的に理論寄りの勉強をしますが、「マスコミ文書入門」や「取材・インタビュー実習」など、実習系の授業(※4)も取ることができるので、自分が目指したい目標に向かってカリキュラムを工夫することができます。先ほども言いましたが、社会学は学問領域がとても幅広いので、他の学部学科の分野とも関連する部分がとても多く、大学に入ってから自分が将来目指したい目標を見つけやすいと思います。授業も暗記型の授業ではなく考えることが求められるため、思考する時間が増えました。本を読んで自分の考えを補ったり、まとめたりと、高校とは違う大学ならではの学びを体験できると思いますよ。

池袋キャンパスに新しい図書館が完成して(※3)

2012年、池袋キャンパスに新しい図書館が完成しました。収容可能冊数200万冊、座席数1,500席という大規模な図書館です。また、新座キャンパスの図書館もスペースが広がっており、学び・研究の環境が大きく向上しました。

実習系の授業(※4)

メディア社会学科では、理論だけでなく調査や取材、文章作成といった実践的な授業も大切にしています。実習科目はもちろん、メディア企業・団体の本社や現場などで働きながら実務についての知識や経験を積むインターンシップも経験することができます。

ー皆さんが今一番関心を持って学んでいることは何ですか?

中村 立教大学の先輩でもある上橋菜穂子さんの作品に感銘を受け、児童文学を研究したいと考えています。紙の本は苦難の時代を迎えると言われていますが、ハリーポッターなどに代表される児童文学は奥が深く芸術性も高いので、その魅力を追求したいと思っています。また、子どもたちが文学のどういうところに興味をもってくれるかを考えるのも興味があります。日本発の児童文学が世界の子どもたちにどのように影響を与えられるかといったグローバルな視点も必要となるため、英語はもちろん異文化における比較文化的な学びにも重点を置いていきたいと思っています。

永廣 私は、言葉を介さないアート表現の心理作用、コミュニケーション作用について興味があり「知的しょうがい者の方が取り組むアート」に関心を持っています。言葉によるコミュニケーションが難しい方と、アート表現(アートセラピー)を通してコミュニケーション能力の進展を図れないか、アートセラピーを行う場合はどのような形が好ましいか、といった点を探ってみたいと思っています。同じキャンパスにコミュニティ福祉学部があるため、そこでの授業も活用してこのテーマに取り組んでいます。他学部の授業で得た知識を、自分の学部に戻った時に「表現」として自分のなかで定着させることで学びの深度を増すことができると考えています。

加藤 一番興味のある分野は、メディアを媒介としたコミュニケーションの有り方です。例えば「ネットスラング」。社会学という視点では、こうした現象が起こる背景には何があるのかを探ることになります。インターネットだけでやりとりされるこうした言葉遣いや表現についてはさまざまな視点から着目できると思っているので、自分の専門分野以外からもアプローチしてみたいです。それこそ、文章表現という視点であれば文学科や映像身体学科でもおもしろいテーマになりうるのでは?と思っています。

ー大学での学びを踏まえ、将来の進路についてはどのように考えていますか?

永廣 映像身体学科で私は、どうやったらものごとをより分かりやすく人に伝えることができるかということをさまざまな表現を通して学んできたと気づいてからは、就職活動においても企業選びの視野が広がりました。広告会社や印刷会社、そして将来広報に配属されたいという希望のもとさまざまなメーカーを受験し、最終的にあるメーカーに内定しました。この学科で学んだことは、どの分野でも通用すると思います。自分たちの組織や商品、サービスをより明確に、正しく外の人に伝えたいという思いはどこにでもありますよね。

中村 将来は自分でも本を書いてみたいという思いがあってこの学科に入ったのですが、実際に文章を書くことの難しさも知りました。それでも同じ教室で学び、志を同じくする友だちと出会い刺激し合ううちに、書くことへのモチベーションはますます高くなりました。小説家になりたいという希望はもちろんありますので、就職活動までまだ1年あるため、賞に応募したり、文芸誌に投稿したり全力でチャレンジしてみたいと思います。一方で、出版社で新しいレーベルを立ち上げるなどといったことにも興味があります。

加藤 来年台湾に留学することが決まっているので、これまで全学共通カリキュラムを利用して1年半勉強してきた中国語を極めたいと思っています。第二外国語として学び始めたのですが、担当していただいた先生の授業が楽しくて好きになりました。言語を学ぶことで専門の学びに対しても、例えば中国語圏に関心を持つなど新しい視点が加わりました。
高校の時はとにかくテレビ局への憧れが強かったのですが、いろいろな学問領域に目を向けるようになった今、夢は広がりました! 留学先でもさまざまな発見があると思いますので、まずは全力で留学生活を充実させようと思っています。

ー入学前の志を保ちながら、自分の可能性をどんどん広げているようですね。本日はありがとうございました。

左から社会学部メディア社会学科 加藤優貴、現代心理学部映像身体学科 永廣久美子、文学部文学科文芸・思想専修 中村大希

※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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