学びのキーワード別座談会「地方出身者」

立教大学

2015/02/01

立教を選ぶ理由

OVERVIEW

立教大学には首都圏だけでなくさまざまな地域の出身者が集まっています。なぜ東京の大学だったのか、なぜ立教大学だったのか。語ってもらいました。

東京だからこそ見えること、立教大学だからこそ学べること

東京の魅力は選択肢の多さ

ー最初に、皆さんが東京の大学に進学しようと思った理由から聞かせてください。

佐々木(社会学科) 私は宮城県出身なのですが、地元は大学の数が限られている上、東北大学とそれ以外の私立大学という構図で、その中間の選択肢がなかなかありませんでした。私は“今の実力で入れる大学”ではなく、“頑張れば入れる大学”に挑戦したかったので、選択肢が多い東京の大学から志望校を決めることにしました。そして、受験生の時に特に自分のやりたいことというのが決まっていなかったため、社会学という自分の興味次第で色々学ぶことが出来る幅広い学問にひかれ、社会学部がある立教大学を受験しました。

田村(会計ファイナンス学科) 私は長野県松本市出身ですが、外を歩くとすぐ知り合いに出会うような狭い圏内で生活していました。それはそれで地元の良さでもありますが、一度は全然知らない人たちの中で生活してみたいと思い、東京の大学をめざしました。長野県も大学の数が少ないので、たくさんの選択肢がある東京は魅力的でした。立教に入学しようと思ったきっかけは、キャンパスですね。実際に大学生活を過ごしてみて、キャンパスが「行きたい」と思える場所であるかどうかは大学選びでも大切なポイントだと改めて感じます。

豊原(経営学科) 私の地元である福岡も九州大学とその他の私立大学という二極化した選択肢しかありませんでした。自分のレベルに合った大学を探すならば、やはり東京ということになりました。また、将来の進路を考えた際にも、東京の大学の方が入ってくる情報量が違うのではと思い、興味のある授業があり、また就職のサポートの手厚さが結果からもうかがえる立教大学を選びました。

今田(スポーツウエルネス学科) 私の地元である石川県の事情も皆さんとほぼ同じです。現役の時は関西の大学を受験しましたが浪人することになり、東京で暮らす友人から東京での充実した大学生活について聞いていたため、東京の大学に進路を変更しました。立教大学のスポーツウエルネス学科は、体育教員の免許が取れる一方、スポーツそのものだけでなく幅広い分野を学べるため、将来の選択肢が一般的な体育系学科よりも多い点にひかれて受験しました。また、都市部の大学ならプライベートでも様々な経験を積みやすいと考えたことも大きな理由です。

ー東京に出てくるときに不安はありませんでしたか。

今田 私の場合、不安は特にありませんでした。両親は地元の大学が良いのでは、とも言っていましたが、最終的には理解を示してくれました。

豊原 私も不安よりも希望の方が断然大きかったです。震災があった年の入学でしたので親は心配そうでしたが、一緒にいろいろと調べる中で安心してもらえました。

田村 私は、立教大学は都心になるので、夜のひとり歩きなど、入学前は不安もありました。インターネットなどの情報で怖いというイメージもあったのですが、実際過ごしてみて全然そのようなことはありませんでした。また、高校からの内部進学者と地方出身者がうまくやっていけるかについても少し心配だったのですが、実際に入学してみると、共通の話題もたくさんあってすぐに仲良くなれたので安心しました。

豊原 その気持ち、よくわかります(笑)。私もはじめは不安だったのですが、すぐに内部進学者のほうから仲良くしようと行動を起こしてくれたので、嬉しかったです。東京に慣れていない私たちにとっては、むしろいろいろと相談にも乗ってくれて心強い存在ですらありました。

佐々木 私は高校の担任の先生から、東京は危ないところだから事件に巻き込まれたりするのでは、と心配されました。ですが、立教大学国際交流寮という立教の専用寮に入れることになり、親も先生も安心してくれました。寮にいる学生はみんな地方出身者や留学生なので、すぐに友達がたくさんできました。

立教の専用寮

自分次第でデメリットをメリットに!

ー初めての一人暮らしを経験した感想を聞かせてください。

佐々木 「寮」と聞くとプライベートがないのではと思われがちですが、マンションタイプの個室なので一人の時間も確保できますし、共有スペースで食事するので友達との交流もでき、適度なバランスで生活できています。ボディランゲージでコミュニケーションを取りながら留学生に英語を教えてもらったり、逆に日本語を教えたりと、4年間でとても充実した生活を送ることができました。

田村 一人暮らしは友達とも好きなだけ遊べるし、基本的に何をやっても自由。しかしそれがメリットであり、デメリットでもあることに気づきました。入学当初は毎日のように友達と遊んでいたので、お金もかかるし体調や学業にも影響が出て、不規則な生活はすべて自分に返ってくると痛感しました。学費や生活費を親にサポートしてもらっているのだから自分を律しなければと反省し、2年生からはじまったゼミに生活リズムが正しい友達が多かったこともあり、生活を改めました。立教にはいろいろな個性を持った人がいるので、自分が身を置く場所についても選択肢を広げることができたと感じています。

豊原 一人暮らしの人と実家にいる人との違いは家事や金銭面での意識の差だと思います。はじめは洗濯や料理などの家事が大変でしたし、仕送りが少ない分アルバイトもしていたので、時間に余裕がなくてあせっていました。実家にいる人はうらやましいと思う一方で、「何でそこでそんなにお金使うの?」と意識のギャップを感じることもあります。一人暮らしは大変なことも多いですが、経済観念はしっかりしてくるし、生活面でも色々と勉強になると思います。

今田 確かに家事やお金のやりくりは大変ですが、料理も上手になるし、精神的にたくましくなりますよね。一見デメリットに思えることでも、自分次第でメリットに変えられると思います。

ー学業以外に取り組んできた課外活動について教えてください。

佐々木 学内での課外活動としては、東日本大震災の復興支援団体を立ち上げてボランティア活動をしているほか、オールラウンド系のスポーツサークルにも所属しています。また、学習塾でアルバイトもしていました。

田村 私は居酒屋のホールのアルバイトと、立教大学のオープンキャンパスや学内セミナーのスタッフのアルバイトをしています。キャンパス内で働けるアルバイトの募集が意外と多くあるため、授業とも両立しやすく助かっています。

豊原 私は衣料系の店舗でアルバイトしているほか、オープンキャンパスのスタッフのアルバイトをしています。この夏は高校生から受験勉強や学部のことを聞かれて、新鮮な気持ちでした。これ以外に軽音楽のサークルにも所属しているので、時間の管理が少し大変です(笑)。

今田 私は体育会陸上部に所属し、週5日夕方に十種競技という陸上競技の練習をしています。アルバイトは、1年の時から飲食店などで働いていますが、言葉遣いやマナーについての事前研修もあり働くことで成長できたと思っています。アルバイトを通して学ぶことも多いですね。

キャンパス内で働けるアルバイト

サークル

立教大学の手厚いサポートに感謝!

ー立教大学にある色々な施設やサポート体制をどの程度活用していますか。

佐々木 今は卒論執筆の追い込みの時期なので毎日図書館でパソコンを借りていますし、就職活動ではキャリアセンターをよく利用しました。一対一で親身になってカウンセリングをしてくれて、エントリーシートも丁寧に見てもらえるので本当にありがたかったです。また、ボランティアセンターにもよく足を運びました。様々なボランティアの募集先が紹介してあって、ボランティアに関心はあるけどどうしていいか分からないという学生におすすめです。

田村 私も毎日のように図書館を活用していました。キャンパス内で一日中パソコンを自由に使えるのはとても便利ですし、資料も豊富で素晴らしい施設なので、受験生はぜひ見てほしいですね。あと、私がよく活用したのは池袋キャンパスに4つもある学食です。いろいろなメニューがあるしお弁当も売っているので、健康面でかなりのサポートをしてもらっています。
また、立教大学入学試験成績優秀者奨学金を受給できたことはとても感謝しています。授業料全額相当額が支給されるので、私のような一人暮らしの学生には本当にありがたい制度ですね。

豊原 私は履修の相談などでよく教務事務センターを利用したほか、経営学部の留学プログラムについての相談ができる窓口が学部にあるため、私含め友人たちも積極的に利用しています。

今田 就職活動関係では、キャリアセンターが学内でいろいろな説明会や、気軽に参加できるさまざまなプログラムを提供してくれます。新座キャンパスのコミュニティ福祉学部にはインターンシップ・キャリア支援室もあって、外資系の銀行出身の実務経験者が面接やエントリーシートの書き方などのアドバイスをきめ細かくしてくれたり色々とサポートしてくれるのでとてもありがたいです。実はこの8月に、シアトルで経営学部とコミュニティ福祉学部が合同で実施している海外インターンシッププログラムに参加することもでき、意識も一気に高まりました。

立教大学入学試験成績優秀者奨学金

キャリアセンター

ー一人暮らしでの就職活動は大変ですか。

佐々木 一日中何社か回って疲れ果てた後に寒くて暗い部屋に帰るのは寂しかったですし、実家の時のようにすぐに親に話を聞いてもらってストレス解消ができなくて辛いときもありました。でも、今は気軽にコミュニケーションをとれる方法もたくさんあるので乗り越えることができましたね。

田村 一人で暮らしていると、就職活動中でも家族の目を意識せずに休みたい時に気兼ねなく休めるのが助かりました。一方、エントリーシートなどで親に気軽にすぐ相談することができなかったのは少し不便でした。

今田 私は外資系企業を志望しています。親と一緒に住んでいて面と向かって自分の考えに反対されたら迷いが出てしまうかもしれませんが、電話だけのコミュニケーションだと冷静に話ができるので、親と程よい距離感を保つことができるような気がします。ただ、実際に就職活動が始まったら、そういったことよりも料理や洗濯などの家事のほうが時間的にも体力的も大変かもしれませんね。

多くの価値観に触れて充実した学生生活を

ー実際に東京で大学生活をを送って良かったと実感している点は。

佐々木 東京は人も情報もチャンスも多い。自分次第ですぐに行動に移せる恵まれた環境があります。私自身、東京で充実した学生生活を送ることができ、とても満足しています。また、東京に出てくることで地元の良さやありがたみを再発見できたことも良かったと思っています。

今田 東京にはいろいろな価値観に触れる機会があふれています。私は体育の教師をめざしていたのですが、練習中のけがで夢を断念せざるを得なくなりました。でも、スポーツウエルネス学科はもともと体育教員養成のための学科ではないですし、立教自体が色々なことを学べる総合大学なので、自然に他の選択肢を考えることができたことは本当に良かったと実感しています。

豊原 東京には地方とは比べものにならないくらいのチャンスが広がっています。地方では自分がしたくても実現が難しいことでも、東京では簡単にできてしまうこともあります。また、就職面だけではなく、趣味の活動も充実させることができる点も大きな魅力だと思います。私は軽音楽のサークルに入っていることもありライブに行くことが趣味でもあるのですが、やはり多くのグループは東京を中心に活動しているので、地方にいるよりも行ける機会が多いと思います。

田村 たくさんの人に出会える点です。サークル活動を通じて色々な大学の学生と出会うことができました。また、所属しているゼミの活動の一環で企業の方などにヒアリングをさせていただくことになったときも、東京にいるからこそ会える人がたくさんいるということを実感しました。

ー最後に、これから東京の大学をめざす高校生にメッセージをお願いします。

田村 私は高校生の時、大学で何を学ぶか自分の中で定まらずあせっていました。でも今は、入学前に無理して目的を絞らなくても良かったんだと思っています。大学に入学すれば選択肢が無数にある。受験生の皆さんは今の時点で進路や興味を絞りすぎず、大学に入った後にたくさん用意されている選択肢に出会うことを目標にがんばってほしいと思います。

豊原 東京に出てみて、ここでしか見えないことがあると感じています。大学卒業後に東京に残るか地元に戻るかは別として、4年間だけでも東京に住むことは、自分の視野や可能性を広げることになります。思い切って東京の大学に挑戦してみてください。

佐々木 大学の選択は人生にかかわることで、親の負担を考えて悩んだり、さまざまなことに迷ったりすることと思います。でも、自分の意志を大切にして後悔のない決断をしてほしいと思います。

今田 私は実際に自分自身の可能性や選択肢を広げることができたので、東京に来て本当によかったと実感しています。高校生の皆さんも、少しでも東京への憧れや興味があるのでしたら、ぜひ東京、そして立教大学に来ていろいろな挑戦をしてみてください。

左から経営学部経営学科 豊原彩香、社会学部社会学科 佐々木あゆみ、経済学部会計ファイナンス学科 田村雅希、コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科 今田成俊

※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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