文学部

時代を超え、空間を超え、人間とその文化の本質を追求する人文学へ。

文学部で行われる教育・研究活動は、「人文学」あるいは「人文科学」という言葉で表されます。人文学は、人間およびそれとかかわる諸分野を多角的・総合的に考察し分析していく学問体系であり、得られた知見を活用して「文」すなわち言葉を読み解き、人間の真の姿を理解すること、時代を超え空間を超えて人間や社会のあるべき姿を創出していくことを目的としています。立教大学文学部は次の4学科、すなわちキリスト教学科、文学科、史学科、教育学科から成っています。

キリスト教学科は、キリスト教とキリスト教にまつわる文化現象を広く学ぶことを通して、人間や世界に対する理解を深めます。

文学科は、英米文学、ドイツ文学、フランス文学、日本文学、文芸・思想の全5専修から構成されています。言語や文学作品はもとより、多彩な文化現象を読み解きながら、思索し発信する力を養います。

史学科は、世界史学、日本史学、超域文化学の3専修から成り、多様な時代・地域・文化に関する考察を深めながら、自らの文化を相対化し、自己をより良く理解することをめざします。

教育学科は、教育にかかわる多様な問題を扱い、教育心理学、教育社会学などの幅広い学問領域を総合的に学習します。3年次より、教育学専攻課程と初等教育専攻課程のいずれかを選択します。

文学部では、多層多元的で変化がはげしい現代社会に生きつつも、広い視野に立ったものの見方や考え方を身につけるために、学科や専修の枠を自由に超えられる独自のカリキュラムを用意しています。

自分を知り、人間を知り、世界を知る

「知ること」に文学部の研究・教育があり、これを教員と学生との協働営為で実現しようとする試みが、文学部の教育です。毎年、文学部集会で意見を交わし、柔軟性のあるカリキュラムを編成しています。

人生という謎、世界という華にアプローチ

「おのれ」とは何か、生きる意義とは何か、いかにすれば世界認識を獲得できるか。こうした課題に絶えず挑んできた先人たちの成果と遺産をまとめ直し、人生の謎、世界の華に迫るアプローチの方法を探ります。

「当たり前」を崩す「知」の力

高校までの生活で知らず知らずの間に身についた「当たり前」というものの見方は、現状を無批判に肯定する鎖であり、公正と平等を欠いたご都合主義の壁です。文学部の「知」は、こうした鎖を断ち切り、壁を壊しながら、ものの本質を見抜く眼差しを鍛えます。

越境する学問

生きた学問は、ひとつの枠に閉じこもらず、自ずと他に導かれます。変革が求められる現代において、思考、行動し、そして表現するのは自分です。現実に働きかけることで新たな課題を見出し、研究していきます。

キリスト教学科

学科の特徴

人類の社会と文化は、宗教を抜きに考えることはできません。中でもヨーロッパに根づいたキリスト教は、その地に成立した近代社会と共に、さまざまな形で現代世界の形成に深く関わってきました。今日、キリスト教徒は世界人口の約3分の1に達するといわれます。キリスト教学科では、そうしたキリスト教を中心にすえ、宗教の歴史的展開を批判的に跡づけし、宗教思想や宗教に直接関わる芸術を多角的に学んでいきます。4年間の学びを通して人類の社会と文化を深く洞察し、世界をより良く理解するための基本的教養と国際的感性を身につけます。

文学科

5つの専修で専門的に深く学習する

文学科では、英米文学専修、ドイツ文学専修、フランス文学専修、日本文学専修、文芸・思想専修のいずれかに所属し、1年次から各専修の専門科目を履修します。それにより、1年次から4年次までの4年間の学習を計画的に進められます。

少人数による演習形式の授業でじっくりと学習

文学科では、他学科と同じく文学部がもっている従来からの伝統を引き継ぎ、少人数による演習形式の授業で、調査・研究の方法や、発表・討論のノウハウなどをじっくり学習します。

文学的素養を幅広く身につけられるカリキュラム

文学部の共通科目である基幹科目Cでは、文学科の科目以外にキリスト教学科、史学科、教育学科の科目も履修することができます。また、所属する専修以外の科目も自身の興味に応じて履修することができ、特に指定科目Cについては制限なく自由に学べます。

卒業後の進路を見据えた幅広い科目群を用意

文学部の共通科目である基幹科目AおよびBでは、卒業後の進路も見据え、「職業と人文学」「インターンシップ」「海外フィールドスタディ」など、“文学”の域にとらわれない、幅広い学びの機会を用意しています。

文学科英米文学専修

専修の特徴

英語を読み、書き、聞き、話す「英語力」を身につけることは英米文学専修の目的のひとつですが、もっと大切なのは「身につけた英語で何をするか」です。英米文学の学びは世界に開かれています。21世紀の世界がどうあるべきか、それに向かってどう努力すれば良いかを真剣に探ります。最良の方法は他者に学ぶこと、先人の智慧に触れ、自分とは違う人たちの考えに接することです。異文化・異言語である英語に学び、人間の生き方や考えが感動的に表される詩・小説・演劇・映画作品などから最新のニュースまで、多くの表現に触れ、未来が求める新しい自分を創造していきます。

文学科ドイツ文学専修

専修の特徴

ドイツ文学専修では、ドイツ語という言語に親しむだけでなく、ドイツ語圏の文化のあらゆる事項を探求していきます。たとえばウィーンの音楽や、ドイツ語圏の偉大な詩人・作家であるゲーテもその対象分野です。またドイツの中世都市と建築について、ナチスとその負の遺産について、さらにはスポーツや身体文化、デザイン、環境問題への取り組みなど、研究する分野は多岐にわたります。非西洋文化圏にある日本の視点からドイツ文化を考察するとともに、明治以来の日本の近代化に大きな影響を与えたドイツ文化と日本文化の関係も学んでいきます。

文学科フランス文学専修

専修の特徴

フランス語の世界は奥が深く、フランス語圏の文化・文学を研究すると、ヨーロッパだけに留まらず、遠く南アメリカやアフリカまでもが見えてきます。フランス文学専修は、フランス語を身につけ、フランス語圏の文化やフランス語で書かれた文学や哲学思想に親しむことにより、学生が自身の可能性を押し広げていくことを目的としています。英語もしっかりと学びながら、フランス語という新しい視点を通して世界を見ることで、英語や日本語で理解していたものとは全く異なる世界が開け、それが新しい自分を創出するきっかけとなります。

文学科日本文学専修

専修の特徴

日本文学専修では、日本文学と日本語学を学びます。たとえば、平安時代の物語文学や江戸時代の浮世草子、さらには近現代の小説など、文学を学ぶ一方で、さまざまな時代の言葉や文法についても学んでいきます。それらの背景を成す歴史は密接に関わっており、総体として学んでこそそれぞれが生きてきます。また、日本文学は日本だけで研究されているのではなく、世界各地で学ばれており、本専修には多くの留学生が在籍しています。世界各地の大学や留学生と連携しながら、日本と世界の視点、両方から見つめることで日本文学の本質を追究していきます。

文学科文芸・思想専修

専修の特徴

創作や批評の実践を志す「文芸」と、生きることの意味や存在の根源について思索する「思想」は、一見別物のように感じられますが、文芸の実践には哲学的な思索の営為が必要であり、思想は神話や詩歌、小説などの素材により哲学的思索を深めています。文芸・思想専修はこの2つを連続する1つの学問領域と捉え、文芸と思想を横断しながら、古典から現代に至るさまざまな思想を学び、同時に自分の言葉を養い、伝える術を磨いていきます。ゼミナール形式のディベートや課題、学生同士の作品批評などを基本に、受信する心、発信する力を身につけます。

史学科

学科の特徴

歴史学は、私たち自身の歴史的・文化的背景を理解することによって、現代社会やその中にいる自らの位置づけをより深く認識しようとする学問です。伝統や文化が今暮らしている社会をどのように規定しているのか。私たちと異なる価値体系をもった多様な社会が、歴史上どのように形成されてきたのか。歴史を生きた人々の多様な文化に照らして、自らの文化を相対化していきます。文献的な方法に加え、文化人類学や地域研究論、さらには文化環境学という新しい学問分野を開拓。複数の専門言語やプログラムで、それらの方法論を習熟していきます。

史学科世界史学専修

古くからさまざまな海外の文化・社会政治制度を受容してきた我々にとって関わりのある過去は、当然日本の範囲に留まらず、その意義や重要性は広く世界に及んでいます。そこに我々が、世界のいろいろな歴史を学び、研究する意味があります。世界史学専修では、多彩な講師陣が世界の海域と大陸の歴史を講じるとともに、特にギリシア・ローマを中心とした古代地中海世界、西洋中世・ルネサンス史、イギリスを中心とした西洋近代史、二つの世界大戦を含む現代世界史、古代から現代までの海域アジアや中国などの専門家を揃え、学生とともに学び、研究しています。学生はまず1年次に世界の諸地域の歴史の基礎を勉強し、2年次から各自が選択した専門分野に分かれて、研究に必要な外国語、研究方法を習得し、研究史などを学習しつつ、個別テーマの研究を進めます。そして4年次に成果をまとめた卒業論文を提出することをめざします。

史学科日本史学専修

日本列島上の文化は、東アジアはもちろん地球的世界との交流の中で、時代とともに形づくられてきました。日本史は地球史の一環でありながら、一方で日本列島上の風土・習俗・知識は、文化として我々の心身に染み込んでいます。この世界の中で生きる私たちは、日本列島上に集積された時間、歴史を読み解き、新たな事実を発見し、謎を解き、知恵に変えていくことで、まず自らのアイデンティティを確認し、相対化しなければなりません。日本史学専修では、東アジア古代・中世・近世・近代・現代という日本の各時代を網羅するスタッフを揃え、国際関係・天皇と身分・都市と村・女性史とジェンダーなど、歴史上の重要な諸テーマについて、時代を超えて考えます。歴史研究の本体である史料の読解を通じて分析力・構想力を養うとともに、歴史の舞台・現場に直接出向くフィールドワークに参加することもできます。歴史研究の楽しさに触れつつ学生の好奇心と探求力を刺激し、真の国際人を養成します。

史学科超域文化学専修

超域文化学専修では、広い意味での人類文化誌を学びます。人の移動や情報の交換、文化の変動もめまぐるしい現代社会。この時代にひとつの視点で社会や人間の全体像を見ることはできません。そこで、歴史学以外の方法も自在に取り入れて、新たな複数の観点から人間社会を理解することをめざします。複数の観点とは、「文化の基層部分に注目し、相対的な視点で、現代社会との関連を解明する」ものです。文化の基層部分とは、民族、慣習、社会制度、言語、技術などで、これらは、国家や社会組織ができる以前から存在し、現在でも人々の生活の多くの部分を特徴づけています。この基層部分への注目と相対的な視点の獲得こそ、私たちが生きている社会でさらに必要になっていく力です。さまざまな研究分野、研究対象との比較を心がけつつ、時代性と汎時代性、地域文化と汎地域、周囲を見渡せる知恵を獲得し、アクティブかつフレキシブルな人材を育成します。

教育学科

学科の特徴

家庭教育、学校教育、社会教育など、私たちの一生は教育に関わりをもっています。教育学科では、多様な教育現象を考えるため、幅広い学問領域を総合的に学びます。哲学・社会学・心理学・歴史学などの理論を基礎として家庭教育、学校教育、生涯学習、国際教育、比較教育、環境教育、芸術教育など、さまざまな領域から教育を考えます。総合人間学として人間について深く洞察することで、学び得た知識は、社会の幅広い分野で役立ちます。

学部

学校・社会教育講座

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