2021/06/15 (TUE)

オンラインミートアップ
「オープンでフリーなAtoMを使う——導入時の工夫・これからの課題」(2021/06/12)を開催しました!

2020年10月3日(土)のオンラインワークショップを皮切りに、2021年2月にミートアップ、そして今回が3回目となるAtoM関連(気がつけば連続)企画「オープンでフリーなAtoMを使う——導入時の工夫・これからの課題」を6月12日(土)14時からオンラインで開催いたしました。

今回は、日本の公的なアーカイブズ機関としては初めて所蔵資料情報システムとしてAtoMを導入した文化庁国立近現代建築資料館の飛田ちづるさん(文化庁国立近現代建築資料館 研究補佐員)と田良島 哲さん(文化庁国立近現代建築資料館 主任建築資料調査官)のお二人にお話を伺いました。

30名定員のところ40名ほどのお申込みをいただき、無料のオンラインイベントなのでだいたい10名くらいは欠席されるだろうと予想していたところ、事前にご連絡いただいた方以外の全員が入室してくださって、ほんとうにびっくりです!

また、イベントの性格としては参加者同士の出会いを可能にする「ミートアップ」なので、最初に全員自己紹介をしていただきました。アーカイブズ、図書館、博物館、美術館の方、あるいは研究者や高校生など、ほんとうに多様な方が参加してくださって、これまたびっくりでした。

今回、スピーカーのお二人と相談して参加者の方に国立近現代建築資料館のAtoMのURLをお送りし、事前に使い勝手を確かめていただくことにしました。
そのうえで当日は、飛田さんからは国立近現代建築資料館の概要、収蔵資料検索システムの整備方針などの基本情報に始まり、既存データとAtoMの項目とのクロスウォークやデータ整形、画像データの公開にまつわる工夫などについてお話していただきました。田良島さんは、現在資料館のウェブサイト稼働しているAtoMを適宜動かしながら、AtoMの機能をどのように使っているかについて、また日本語化の課題や、複数館の情報をつなぐ機能などを活用する可能性などについてお話を伺いました。

ディスカッションでは、AtoMへの入力にあたって既存の目録の項目を調整・統一する際にどのような点に留意したか、日本語化したデータはどうなっているのか、といった技術的な点のほかに、オープンソースでこうした仕組みを導入する場合、導入時はコスト面の利点がクローズアップされがちだが、じつは維持管理にはコストがかかること、また担当者の試行錯誤や勉強にかかる時間も労力もコストとして計上されない理不尽などが指摘されました。

担当者が数年で入れ替わる日本の現場(本来、そうした状況そのものを変えねばならないのですが)で、こうしたものを使い続けていくためには、やはりノウハウや悩みを共有できる仲間が必要だということを痛感した2時間でした。

主催側としても手応えが感じられるイベントになってきたので、なんとかもう少し続けていければと思います!




イベントの詳細