2020/11/20 (FRI)

立教大学共生社会研究センター主催ウェビナー
「原子力施設廃止をアーカイブする——課題と協働」を開催いたします!(2020年12月14日)

共生社会研究センターでは、原子力発電所に関連する様々な市民運動・活動の資料を所蔵しています。日本における原子力開発の初期から、その是非を問う市民は情報の公開を求めてたたかってきました。しかし今後、福島原子力発電所など原子力施設の廃炉作業に関する記録がきちんと作成・保存・公開されるかどうかは、今のところ未知数となっています。

一方イギリスでは2005年、原子力廃止措置機関(Nuclear Decommissioning Authority, NDA)が設立され、国内原子力関連産業が生み出してきた多様かつ膨大な記録の適正な管理・公開を担当するアーカイブズ機関Nucleusが、電子媒体を含む記録の長期保存と公開という課題に取り組んでいます。そこで本ウェビナーでは、ヨーロッパを中心とするエネルギー関連アーカイブズ機関で構成されるエネルギー・アーカイブズ・ネットワーク(EOGAN)の協力を得て、NDAの活動とアーカイブズ管理について担当者にご報告いただきます。またNDAが電子記録の長期保存という課題に取り組むにあたり、NDAとデジタル保存連合(Digital Preservation Coalition, DPC)との協働により開発され、2019年9月に発表された成熟度モデルDPC RAM(Rapid Assessment Model)についても、DPCの開発担当者に解説していただきます。

ウェビナーの詳細

日時:2020年12月14日(月) 19:00~21:00
実施方法:オンライン会議システムGoToMeeting
(EOGAN提供)にて開催します。アクセス情報はお申込み受付後にお知らせいたします。

主催:立教大学共生社会研究センター
共催:EOGAN
使用言語:英語(通訳はありません)
申込:事前申込制・定員50名
   *お申し込みはこちらから
(EOGAN提供:英語)

お話をしてくださる方々:

コルヤ・アブラムスキ氏(ジョージ・パドモア研究所アシスタント・アーキビスト)
専門分野はエネルギー産業の社会的・経済的・政治的・環境的側面。現在、ジョージ・パドモア研究所にてトリニダード・トバゴの油田労働者組合関連資料の整理を担当。EOGAN理事。

マルタ・ムッソ氏(EOGAN代表)
専門はエネルギー史とヨーロッパのエネルギー政策。2020年よりスウェーデン王立工科大学技術史部門のポスト・ドクトラル・リサーチャー。

マーティン・ロッブ氏(NDA 情報ガバナンスプログラムマネジャー)
NDAの情報ガバナンス・知識管理戦略の実現に取り組む。機関内の情報と知識に関するインフラストラクチャ—の維持管理に加え、1940年代以降のNDA業務記録の適正な管理と長期保存について責任を負う。

ゴードン・リード氏 (原子力およびケイスネス郡アーカイブズ(Nucleus)アーキビスト)
イギリスにおける原子力施設廃止関連産業の記録保存機関のアーキビストとして、当該産業の利益のみならずグローバルな利用者に奉仕することを目指す。アーキビストとして30年以上の経験があり、現在スコットランド・アーキビスト協会長。

ジェニー・ミッチャム氏(DPC 優良事例・標準部門長)
専門は考古学。現在は電子記録保存に関する国際的協働とコミュニケーションを使命とする会員組織DPCで、優良事例や標準策定を担当している。ヨーク大学ボースウィック・アーカイブズにて電子記録保存およびデジタル化に関するプロジェクトに関わって以来17年間にわたり、この分野で活動を続けている。

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この件に関するお問い合わせ:立教大学共生社会研究センター
 電話: 03-3985-4457 火~金 9:00~17:00 
 E-mail: kyousei@rikkyo.ac.jp


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