過去のイベント情報日本学研究所

2023年度

2023.12.23 朝河貫一生誕150周年記念シンポジウム「戦争に向かう世界:1930年代と朝河貫一」
日時:
2023年12月23日(土)13:00~16:40

場所:
立教大学池袋キャンパス 14号館2階 D201教室

内容:
本シンポジウムは、朝河貫一生誕150周年記念シンポジウムとして、日米開戦へと向かう1930年代アメリカにおける歴史学者朝河貫一(1873-1948)を中心にして、戦争に向かう時代の潮流に個人がどのように立ち向かうことができるのかを考える場としたい。朝河は国際関係や互いの国民性の理解を深めるために「歴史」を重視していたが、まさに現在、国際情勢が大きく変容し、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとガザ地区の戦闘と、戦争という危機が現実のものとなる中、戦争を回避して平和を目指した過去の人びとの経験に私たちは学ぶ必要がある。朝河の人生が現在の私たちに何を伝えてくれるのか、そしてどのように未来に伝えていくのか、このシンポジウムで考えていきたい。

プログラム:
13:00~13:05 開会
13:05~13:10 開会挨拶:福田康夫氏
13:10~14:00 基調講演「朝河貫一と日系アメリカ人—C.ヤナガとの関係を中心に」:ダニエル・ボツマン氏
休憩
14:10~14:35 報告1「1930年代のキリスト教ネットワークと日米関係」:陶波氏
14:35~15:00 報告2「1930年代のアメリカ美術と朝河貫一」:増井由紀美氏
15:00~15:25 報告3「日米関係から見た朝河貫一」:三牧聖子氏
休憩
15:35~16:35 ラウンドテーブル「戦争に向かう日米関係と朝河貫一」:五百籏頭眞氏、ダニエル・ボツマン氏、三牧聖子氏、増井由紀美氏、陶波氏、山内晴子氏
16:35~16:40 閉会

講師:
ダニエル・ボツマン氏(イェール大学歴史学科教授)※オンライン参加
五百籏頭 眞氏(神戸大学名誉教授)
三牧 聖子氏(同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授)
増井 由紀美氏(敬愛大学国際学部教授)
陶 波氏(千葉大学国際未来教育基幹特任助教)
山内 晴子氏(朝河貫一研究会理事)
佐藤 雄基(立教大学日本学研究所所長、文学部史学科日本史学専修教授) 

司会:
佐藤 雄基

主催:
朝河貫一研究会

共催:
立教大学日本学研究所

協力:
立教大学アメリカ研究所

対象:
学生、教職員、校友、一般

申込方法:
事前申込要

問合先:
立教大学日本学研究所 nihongaku@rikkyo.ac.jp 
2023.08.05 公開シンポジウム「歴史学者と語る歴史学の未来—中高生との関わりを中心に—」
日時:
2023年8月5日(土)13:30~16:30

開催方法:
対面とオンラインのハイブリッド形式

場所:
立教池袋中学校・高等学校 センテニアルホール

プログラム:
13:30~13:40 趣旨説明/佐藤 雄基
13:40~14:00 日本史研究と歴史教育の未来/本郷 和人氏
14:00~14:20 地球の未来と歴史の教育/羽田 正氏
14:20~14:30 歴史研究・小説・映像・マンガの網の目から世界史の授業をつくる/小川 幸司氏
14:30~14:40 歴史学の研究成果を市民に伝えるということ—パブリックは《歴史》に何を求めているのか?/岡 美穂子氏
14:40~14:50 青少年からみた歴史学習メディアとしての漫画と教育実践/徳原 拓哉氏
14:50~15:10 休憩
15:10~16:30 ラウンドテーブル

講師:
佐藤 雄基(文学部史学科日本史学専修教授)
本郷 和人氏(東京大学史料編纂所教授)
羽田 正氏(東京大学東京カレッジカレッジ長/教授)
小川 幸司氏(長野県立伊那弥生ヶ丘高等学校教諭)
岡 美穂子氏(東京大学史料編纂所准教授)
徳原 拓哉氏(神奈川県立横浜国際高等学校教諭)

主催:
立教大学文学部 人文研究センター

共催:
高大連携歴史教育研究会、立教大学日本学研究所

後援:
鹿島学術研究財団「「南蛮貿易」で結ぶモノのデジタル・マップ構築と地域史研究支援—社会への還元の取り組みとして—」(代表:岡 美穂子)

対象:
本学学生、教職員、校友、一般

申込方法:
事前申込要

問合先:
立教大学文学部 人文研究センター rch@rikkyo.ac.jp 
2023.07.02 国際シンポジウム「日韓の歴史教育における「新安沈船」」
日時:
2023年7月2日(日)14:00~17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス 12号館地下1階 第1~2会議室

内容:
日本史、なかでも中世史は既存の教科書叙述の見直しを迫る成果が数多く公刊されているが、新しい研究動向を組み込んで教科書叙述を見直す動きは十分とはいえない。とりわけ、日本史上の中世にあたる時期の日本と高麗・朝鮮との関係史は20世紀末以来、最も発展の著しい分野の一つでありながら、古代や近世・近代に比べて教育の場で取り上げられる機会は著しく乏しい。本シンポジウムでは、1975年に韓国の全羅南道新安郡の沖で発見された沈没船(新安沈船)が日韓の歴史教育においてどのように取り上げられているのかを切り口にして、日韓の歴史教育・歴史研究者による「対話」の場をつくるとともに、歴史教育における日麗・日朝関係史について再考するきっかけとしたい。

プログラム:
14:00~14:10 趣旨説明/佐藤 雄基
14:10~15:10 「《韓国の歴史教育は「新安船」をどう語っているのか》」/鄭 淳一氏
15:10~15:40 「日本の中学・高校教科書における《新安沈船》」/大西 信行氏
15:40~15:55 休憩
15:55~16:10 コメント/皆川 雅樹氏
16:10~17:00 総合討論

講師:
大西 信行 氏(中央大学文学部特任教授、立教大学教職講座兼任講師)
佐藤 雄基(立教大学文学部史学科日本史学専修教授、日本学研究所所長)
鄭 淳一 氏(韓国・高麗大学校歴史教育科副教授、国際日本文化研究センター外国人研究員)
皆川 雅樹 氏(産業能率大学経営学部准教授)

主催:
立教大学日本学研究所

共催:
立教大学文学部人文研究センター、文学部史学科、科学研究費補助金(国際共同研究強化(A))「書状形式の文書を軸とした比較古文書学の基盤形成」(18KK0335)(代表者:佐藤雄基)、科学研究費補助金(研究活動スタート支援)「前近代海域アジア史の新たな知見にもとづく高等学校地理歴史科の探究型教材の開発」(代表者:大西信行)(20K22220)

対象:
学生、教職員、一般

申込:
事前申込不要
参加費無料

問合先:
立教大学日本学研究所 nihongaku@rikkyo.ac.jp 

2022年度

2023.03.26 公開シンポジウム「はじめての日本史探究:歴史教育と歴史学の幸せな関係を求めて」
日時:
2023年3月26日(日)10:00~16:30

開催方法:
ハイブリッド形式
・オンライン(Zoom)
・対面(立教大学池袋キャンパス マキムホール(15号館)地下1階 MB01教室)

内容:
本シンポジウムは、2022年度から年次進行で施行される新しい高等学校学習指導要領で新科目として導入される「日本史探究」について、さまざまな立場から提言することを目的とする。グローバルヒストリーの深化や新科目「歴史総合」の導入にともない、世界史教育や近現代史の見直しの動きは活発であるが、日本史、なかでも中世史は既存の教科書叙述の見直しを迫る成果が多く公刊されているにもかかわらず、それをどのように歴史教育に取り込んでいくか、歴史教育の現場がどのような成果発信を研究者に求めているか、それらの対話は活発に行われているとはいえない。そこで、本シンポジウムを開き、両者の対話を活発に進めてゆきたい。

プログラム(予定、報告タイトルは仮題):
10:00~10:15 趣旨説明/大西信行氏
10:15~10:45 日本史教科書の枠組みをつくってきたものはなにか?:法制史と経済史/佐藤雄基
10:45~11:15 日本中世史研究と高校日本史探究との対話:藤木久志の研究と高校授業/竹田和夫氏
11:15~11:45 歴史的文脈から考える「学び」の多様性と広がりに関する一検証:角を矯めて牛を殺す語/横井成行氏
11:45~12:15 あらゆる政権はジェンダーを規定する:ジェンダー視点を導入するにはどうしたらよいか/野村育世氏
13:30~14:00 『歴史総合』と『日本史探究』を接続するにはどうすればよいか/中村崇志氏
14:00~14:30 IBDP Historyと歴史学:中等教育における歴史探究授業の可能性/前島礼子氏
14:30~14:40 コメント①世界史教育の立場から/矢景裕子氏
14:40~14:50 コメント②教科書編集者の立場から/佐野理恵子氏
15:10~16:30 総合討論

講師:
大西信行氏(中央大学文学部特任教授)
佐藤雄基(立教大学文学部教授、日本学研究所所長)
竹田和夫氏(新潟大学非常勤講師)
横井成行氏(海城中学・高等学校教諭)
野村育世氏(女子美術大学付属高等学校・中学校教諭)
中村崇志氏(新潟県立新潟向陽高校教諭)
前島礼子氏(都留文科大学文学部講師)
矢景裕子氏(神戸大学附属中等教育学校教諭)
佐野理恵子氏(株式会社清水書院編集者)

主催:
立教大学日本学研究所

共催:
立教大学日本文学会、立教大学文学部文学科日本文学専修、同大学院文学研究科日本文学専攻、立教大学文学部史学科、科学研究費補助金(基盤C)「近代日本の大学における歴史研究・教育体制と学術行政」(代表者: 奈須恵子(立教大学))(19K02461)、科学研究費補助金(研究活動スタート支援)「前近代海域アジア史の新たな知見にもとづく高等学校地理歴史科の探究型教材の開発」(代表者:大西信行(中央大学))(20K22220)

後援:
高大連携歴史教育研究会

対象:
学生、大学院生、教職員、一般

問合先:
中央大学文学部特任教授 大西信行 onisinob★tamacc.chuo-u.ac.jp(★を@に)
立教大学日本学研究所 nihongaku@rikkyo.ac.jp 
2022.11.05~06 国際シンポジウム「日本と東アジアの〈異文化交流文学史〉」
日時:
2022年11月5日(土)10:00~17:30、6日(日)9:30~18:00

開催方法:
ハイブリッド形式
・オンライン(zoomウェビナーを利用)
・対面(立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3階 カンファレンス・ルーム)

内容:
〈異文化交流文学史〉とは、今日の国際化時代に応じて関心の高い、多様な異文化との交流や交渉を通して生まれ、享受、再生された文学の総体を意味する。特に16世紀の大航海時代は、地球規模での文化交流が活発化し、アジアや日本が西洋文化と初めて接触する、近代の始発期として特筆される。〈異文化交流文学史〉は善隣友好に止まらず、蒙古襲来や壬辰戦争などの対外戦争や倭寇のもたらした文学も含み、歴史実体に還元されない、架空・幻想の領域をも対象とする。16世紀を中心にその前後にも視野をひろげ、日本と東アジア各地域に即した基礎的な資料学から再構築し、身体芸や図像イメージの表象なども併せてその全体像を究明することで、既存の文学史の再編をめざす。
本シンポジウムでは、1.外交使節とその文学言説・表象(燕行使・通信使等)、2.渡海、漂流、流刑をめぐる文学言説・表象、3.交易、物流をめぐる文学言説・表象、4.宗教をめぐる文学言説・表象(求法伝法・聖地巡礼等)、5.対外・侵略戦争の文学言説・表象(蒙古襲来・壬辰倭乱・琉球・蝦夷、人身売買・拉致亡命等)、6.幻想・架空の往還、文化交流の文学言説(含・異人・異域等の他者表象)の観点からこの課題に取り組む。

登壇者:
基調講演
〈講師〉
小峯和明氏(立教大学名誉教授、中国人民大学高端外国専家)
阿部龍一氏(ハーバード大学東アジア言語文化学部教授)
岡美穂子氏(東京大学史料編纂所・大学院情報学環教授)
松居竜五氏(龍谷大学教授)

シンポジウムA
〈講師〉
伊藤 聡氏(茨城大学人文社会科学部教授)
大西和彦氏(一般財団法人アジア国際交流奨学財団日本語研究員)
高  陽氏(中国・清華大学人文学院外文系准教授)

〈コメンテーター〉
水口幹記氏(藤女子大学文学部教授)
Matthias Hayek氏(フランス高等研究実習院・宗教部門教授)
趙 恩馤氏(韓国・崇実大学校講師)

〈司会〉
小峯和明氏(立教大学名誉教授、中国人民大学高端外国専家)
原 克昭氏(弘前大学准教授)

シンポジウムB
〈講師〉
德竹由明氏(中京大学教授)
松本真輔氏(長崎外国語大学教授)
Pham Le Huy氏(ベトナム国家大学ハノイ校講師)

〈コメンテーター〉
佐伯真一氏(青山学院大学名誉教授)
渡辺美季氏(東京大学准教授)
NGUYEN THI OANH氏(ハノイ・タンロン大学タンロン認識教育研究院副院長)

〈司会〉
目黒将史氏(県立広島大学准教授)
佐野愛子氏(明治大学兼任講師)

シンポジウムC
〈講師〉
北條勝貴氏(上智大学文学部教授)
崔 英花氏(中国・南通大学副教授)
王 尊龍氏(立教大学大学院博士課程後期課程)

〈コメンテーター〉
関 周一氏(宮崎大学教育学部教授)
金 英珠氏(韓国外国語大学校講師)
屋良健一郎氏(名桜大学国際学群上級准教授)

〈司会〉
鈴木 彰(立教大学文学部教授)
平澤卓也(立教大学文学部助教)

シンポジウムD
〈講師〉
李 暁源氏(韓国・仁荷大学校韓国語文学科助教授)
木村淳也氏(明治大学文学部・兼任講師)
陳 小法氏(中国・湖南師範大学外国語学院教授)

〈コメンテーター〉
山本嘉孝氏(国文学研究資料館准教授)
高津 孝氏(放送大学鹿児島学習センター所長・特任教授)
金 文京氏(京都大学名誉教授)

〈司会〉
河野貴美子氏(早稲田大学文学学術院教授)
宇野瑞木氏(専修大学文学部日本文学文化学科講師)

シンポジウムE
〈講師〉
大木 康氏(東京大学東洋文化研究所教授)
松浦史明氏(日本学術振興会特別研究員)
位田絵美氏(近畿大学産業理工学部准教授)

〈コメンテーター〉
中島楽章氏(九州大学人文科学研究院准教授)
樋口大祐氏(神戸大学大学院人文学研究科教授)
小林ふみ子氏(法政大学文学部教授)

〈司会〉
染谷智幸氏(茨城キリスト教大学文学部教授)
山田恭子氏(近畿大学法学部准教授)

ラウンドテーブル
〈講師〉
荒木 浩氏(国際日本文化研究センター教授)
横山 學氏(ノートルダム清心女子大学名誉教授、早稲田大学招聘研究員)
Tzvetana Kristeva氏(国際基督教大学名誉教授、早稲田大学国際日本学研究所員)
李 成市氏(早稲田大学文学学術院教授)
ハルオ・シラネ氏(コロンビア大学教授)

〈司会〉
千本英史氏(奈良女子大学名誉教授)

総合司会:
出口久徳氏(立教新座中学校・高等学校教諭)
宮腰直人氏(同志社女子大学表象文化学部准教授)

コーディネーター:
鈴木 彰(立教大学文学部教授)
小峯和明氏(立教大学名誉教授)

主催:
立教大学日本学研究所、日本学術振興会科学研究費基盤研究(B)「16世紀前後の日本と東アジアの〈異文化交流文学史〉をめぐる総合的比較研究」(代表者:小峯和明、研究課題番号20H01236)

共催:
立教大学日本文学会、立教大学文学部文学科日本文学専修、同大学院文学研究科日本文学専攻

対象:
学生、大学院生、教職員、一般
※対面参加の定員:20名(先着順)

問合先:
立教大学日本学研究所
nihongaku@rikkyo.ac.jp 

2020年度

2020.11.28 公開学術フォーラム「伝統と正統性、その創造と統制・隠滅」(オンライン開催)
日時:
2020年11月28日(土)9:30~17:00

場所:
オンライン開催(Zoom)

企画趣旨:
今日の日本において伝統的なもの、正統性のあるものと考えられているもののなかには、実際には歴史の浅いものや、恣意的に創造されたもの、過去の姿から大きく変容しているものも少なくない。このフォーラムでは、近代・現代の日本において、主に日本文学・文化にかかわって伝統や正統性を創造・統制・隠滅する動きについて、前近代からの連続性を意識しながら、5人の報告者の報告内容(戦争と軍記・能楽史・政治思想・和歌と短歌・女子教育)をもとに考える。

発表者:
徐 禎完(韓国・翰林大学校)
宋 錫源(韓国・慶煕大学校)
松澤 俊二(桃山学院大学)
榊原 千鶴(名古屋大学)
鈴木 彰(立教大学文学部教授、日本学研究所所員)

主催:
立教大学日本学研究所、翰林大学校日本学研究所

対象:
研究者、教職員、学生、一般
※事前申込要

問合先:
日本学研究所
nihongaku@rikkyo.ac.jp 

※2017 韓国研究財団 人文韓国プラス(HK+) 人文基礎学問分野〈ポスト帝国の文化権力と東アジア〉関連事業
※2020年2月26日に開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、開催を延期していました。

詳しいパンフレットはこちら

2019年度

2019.12.15 公開シンポジウム「室町時代源氏絵研究の最前線」
日時:
2019年12月15日(日)13:30~18:00

場所:
立教大学 太刀川記念館3階 カンファレンスルーム

内容:
1989年に個人蔵の「扇面画帖」、1993年にハーバード大学美術館の土佐光信筆「源氏物語画帖」が発見されて以来、毛利博物館の「源氏物語絵巻」など、室町時代の源氏絵の発見・紹介が相次ぎ、研究が活性化している。本シンポジウムでは、九州国立博物館にて「扇面画帖」の修理に当たった鷲頭桂氏、「扇面画帖」を紹介した片桐弥生氏、毛利博物館の「源氏物語絵巻」を紹介した龍澤彩氏、室町時代土佐派研究の第一人者である髙岸輝氏をお招きして、室町時代の源氏絵研究の成果をご発表いただくとともに、今後の展望を語っていただく。

研究発表兼パネラー:
鷲頭  桂氏(東京国立博物館)
片桐 弥生氏(静岡文化芸術大学)
龍澤  彩氏(金城学院大学)
髙岸  輝氏(東京大学)

ディスカッサント:
稲本 万里子氏(恵泉女学園大学)
青木 慎一(立教大学文学部兼任講師)

司会:
井野 葉子(立教大学文学部教授)

主催:
立教大学日本学研究所、科学研究費補助金(基盤研究B)「オントロジーに基づく源氏絵データベースを共有・活用した源氏絵の総合研究」(研究代表者:稲本万里子)(17H02295)

共催:
立教大学文学部日文専修、立教大学文学研究科日文専攻、立教大学日本文学会

対象:
本学学生、大学院生、教職員、校友、一般
※事前申込不要、入場無料

問合先:
日本学研究所
nihongaku@rikkyo.ac.jp 
2019.07.16 公開セミナー「東アジアのなかの武家家訓」
日時:
2019年7月16日(火)17:10~18:50

場所:
立教大学 池袋キャンパス 5号館1階 第一会議室

内容:
日本における家訓の成立については中国の家訓の影響が指摘されてきたが、日中比較文化史の観点から十分な検討がなされてきた訳ではない。本セミナーでは、日中比較の観点から武家家訓について研究を進めている許譯兮氏をお招きして、「日本の武家家訓と中国の家訓」について発表していただくとともに、日本における古文書学・法制史研究の立場から佐藤雄基が「鎌倉期の武家家訓」と題する発表を行い、日本・中国双方の家訓研究の成果と課題を確認するとともに、日中比較史への展望を示す。

講師:
許 譯兮(きょ やくな)氏(天津師範大学外国語学院日本語学部副教授、立教大学日本学研究所特任研究員)

主催:
科学研究費補助金(国際共同研究強化A)「書状形式の文書を軸とした比較古文書学の基盤形成:中世日本と中国・韓国・ヨーロッパ」(代表者: 佐藤 雄基)(JSPS:18KK0335)、立教大学日本学研究所

共催:
立教大学文学部史学科

対象:
学生、大学院生、教職員、校友、一般
※事前申込不要、入場無料

問合先:
佐藤 雄基(立教大学文学部史学科日本史学専修准教授)yuki-sato@rikkyo.ac.jp
2019.07.13 第62回研究例会「第5回 海外の日本文化研究—その動向と可能性—」
日時:
2019年7月13日(土)14:00~18:00

場所:
立教大学 池袋キャンパス 5号館2階 5209教室

内容:
立教大学は多くの留学生が在籍し、スーパーグローバル大学(グローバル化牽引型)にも指定されており、研究の国際化や国際交流の中核を担う大学として期待されている。しかしながら、本学の留学生の研究内容やその問題意識は、学生や教員間において必ずしも十分に共有されているとはいいがたい。本例会では、今後海外において日本文化研究を推進していくであろう留学生たちによる研究発表を行う。海外各国における日本文化研究の動向や関心についても発表者による報告を行い、世界における日本文化研究の今後の方向性や可能性について議論したい。

登壇者:
Aafke van Ewijk(ライデン大学大学院博士後期課程)
「近代日本児童文学と武者のパンテオン」
THEERAKITTIKUL SUWAPA(チュラロンコン大学大学院博士課程)
「真名本『曽我物語』における「頼朝の夢」—神仏説話との関わりから—」
王 尊龍(立教大学文学研究科史学専攻博士課程後期課程)
「琉球王国における漢詩の受容と展開を再考する—日中文壇からの影響を中心に—」
黄 暁星(北京外国語大学中国言語文学学院博士後期課程)
「「使琉球録」からみた明清時代の対外認識」

司会・コーディネーター:
鈴木 彰(文学部文学科教授・日本学研究所所員)

主催:
立教大学日本学研究所

対象:
学生、大学院生、教職員、一般
※事前申込不要、入場無料

問合先:
立教大学日本学研究所事務局 nihongaku@rikkyo.ac.jp 

2018年度

2018.11.25 公開シンポジウム「江戸川乱歩のモダニティ」
日時:
2018年11月25日(日)13:00~18:00

場所:
立教大学池袋キャンパス 14号館D301教室

内容:
江戸川乱歩の文学は欧米においても大衆文化やモダニズムとの関連において再評価されつつあります。本シンポジウムでは、そうした海外における江戸川乱歩研究の成果を踏まえ、最先端で活躍する国内外の研究者4 名に登壇いただき、「モダニティ」という観点で江戸川乱歩の世界を探究するとともに、相互交流を図ります。

講師:
韓程善(韓国・東国大学校)「韓国における江戸川乱歩の翻訳出版と受容の様相」
Seth Jakobowitz(米国・イエール大学)「江戸川乱歩における視線と閉所愛好症」
大森恭子(米国・ハミルトン大学)「乱歩とポー、翻訳と活動写真弁士」
浜田雄介(日本・成蹊大学)「江戸川乱歩と文学史」

司会:
川崎賢子(日本・立教大学文学部特任教授)

コーディネーター:
石川巧(日本・立教大学文学部教授)

主催:
立教大学文学部文学科

共催:
立教大学日本文学会、立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター、立教大学日本学研究所、立教SFR共同プロジェクト研究「江戸川乱歩所蔵資料の活用による探偵小説研究」

対象:
学生、大学院生、教職員、校友、一般

※申込不要、入場無料

問合先:
立教大学学務事務1課 文学科日本文学専修担当 03-3985-2500
2018.07.28~29 国際会議「日本と東アジアの〈環境文学〉」
日時:
2018年7月28日(土)10:00~18:30
2018年7月29日(日)10:00~18:30

場所:
立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館カンファレンスルーム

内容:
〈環境文学〉とは、自然環境と人間社会及び文化との関わりをとらえた文学全般を指す。この分野の研究はアメリカから始まり、日本でも1994年に発足した「文学・環境学会」が意欲的に活動している。ただし、現状としては欧米との比較文学や日本の近代文学が中心で、古典文学の分野でも一部に試みは見られるものの、東アジアをも視野に入れて総合的に展開させる次元にまでは至っていない。こうした実状に鑑み、本国際会議では、漢字漢文文化圏から日本と東アジアの〈環境文学〉の位置や意義を明確にすることで、既存の文学史や文化史を書き換え、再編成することをめざす。28日に基調講演と第1・第2シンポジウム、29日に第3・第4シンポジウムとラウンドテーブル(公開開催)を行う。

講師:
小峯 和明(立教大学名誉教授、中国人民大学高端外国専家)
渡辺 憲司(立教大学名誉教授、自由学園最高学部長)
ハルオ・シラネ氏(コロンビア大学)
マティアス・ハイエク氏(パリディドロ大学)
李 銘敬氏(中国人民大学)
王 成氏(清華大学)
グエン・ティ・オワイン氏(タンロン大学)
ファム・レ・フィ氏(ベトナム国家大学ハノイ校)
竹村 信治氏(広島大学)
金 文京氏(鶴見大学)
他38名(国内29名、海外9名)

コーディネーター・司会:
鈴木 彰(立教大学文学部教授・日本学研究所副所長)

内容:
1日目(7月28日(土))
09:45 受付開始

10:00 開会の辞

10:10~12:00 基調講演
「日本と東アジアの〈環境文学〉」小峯 和明(中国人民大学・立教大学名誉教授)
「近世環境文学への視座——紀行文を中心に(付 六義園愚考)」渡辺 憲司(自由学園最高学部長・立教大学名誉教授)
「四季の文化——二次的自然と社会」ハルオ・シラネ(コロンビア大学)

12:00~13:30 昼食・休憩

13:30~15:45 シンポジウム
第1セッション「天体気象・四季と景観・身体」
「「自然」不存在の文学——平安庭園論の一考察」イフォ・スミッツ(ライデン大学)
「胎内五位説と日本中世の心身論」伊藤 聡(茨城大学)
「ベトナムの妖鶏」大西 和彦(ベトナム社会科学研究院)
コメンテーター:
馬 駿(北京第二外国語大学)
マティアス・ハイエク(パリ・ディドロ大学)
福田 安典(日本女子大学)
司会:
原 克昭(立教大学)
出口 久徳(立教新座中学・高等学校)

15:45~16:10 休憩

16:10~18:25 シンポジウム
第2セッション「災害、公害、怪異」
「「地震」と「雷震」からみた11世紀~14世紀までのベトナムの災異の実態とその言説」ファム・レ・フィ(ハノイ国家大学)
「水の怪異から見た自然環境と人間——日本中古の「天人相関」思想のあり方について」司 志武(曁南大学)
「災害・怪異の歴史叙述——『太平記』を中心に——」目黒将史(立教大学)
コメンテーター:
水口 幹記(藤女子大学)
松本 真輔(長崎外国語大学)
趙 恩馤(崇実大学校)
司会:
加藤 睦(立教大学)
金 英珠(韓国外国語大学校)

19:00~21:00 レセプション

2日目(7月29日(日))
10:00~12:15 シンポジウム
第3セッション「動植物の交感と食文化」
「お伽草子における物の〈精〉について」伊藤 慎吾(国際日本文化研究センター)
「南方熊楠と和歌山の食文化——郷土振興という側面から」志村 真幸(慶應義塾大学)
「お伽草子の食の風景」塩川 和広(立教大学大学院生)
コメンテーター:
李 銘敬(中国人民大学)
伊藤 信博(椙山女学院大学)
郷間 秀夫(栃木県農業大学校)
司会:
宮腰 直人(山形大学)
加藤 千恵(立教大学)

12:15~13:45 昼食・休憩

13:45~16:00 シンポジウム
第4セッション「異文化と環境」
「風水の環境論的反省と公共性——風水説話を中心に」鄭 炳説(ソウル大学校)
「中国紀行と環境表現——近代日本人の中国紀行文を中心に」王 成(清華大学)
「琉球の説話・歴史叙述と環境」木村 淳也(明治大学)
コメンテーター:
染谷 智幸(茨城キリスト教大学)
グエン・ティ・オワイン(タンロン大学)
樋口 大祐(神戸大学)
司会:
竹村 信治(広島大学)
奥野 克巳(立教大学)

16:00~16:20 休憩

16:20~18:00 ラウンドテーブル
「環境文学を問う」
司会:
千本 英史(奈良女子大学)
講師:
劉 暁峰(清華大学)
沈 慶昊(高麗大学校)
金 文京(鶴見大学)
北條 勝貴(上智大学)
田村 義也(成城大学)

18:00~18:20 総括コメント
コメンテーター:
野田 研一(立教大学名誉教授)

18:20 閉会の辞

主催:
立教大学日本学研究所

共催:
立教大学日本文学会

後援:
立教大学ESD研究所

助成:
立教大学SFR国際会議助成
JSPS科学研究費基盤研究(B)「16世紀の日本と東アジアの〈環境文学〉をめぐる総合的比較研究」(課題番号16H03389 研究代表者:小峯和明)

対象:
研究者、大学院生、教職員、一般、学生

※申込不要、入場無料

問合せ先:
鈴木 彰(立教大学文学部文学科日本文学専修教授・日本学研究所副所長)a.suzuki@rikkyo.ac.jp
2018.07.21 第61回研究例会「第4回 海外の日本文化研究—その動向と可能性—」
日時:
2018年7月21日(土)14:00~17:00

場所:
立教大学池袋キャンパス 7号館7201教室

内容:
立教大学は多くの留学生が在籍し、スーパーグローバル大学(グローバル化牽引型)にも指定されており、研究の国際化や国際交流の中核を担う大学として期待されている。しかしながら、本学の留学生の研究内容やその問題意識は、学生や教員間において必ずしも十分に共有されているとはいいがたい。本例会では、今後海外において日本文化研究を推進していくであろう留学生たちによる研究発表を行う。海外各国における日本文化研究の動向や関心についても発表者による報告を行い、世界における日本文化研究の今後の方向性や可能性について議論したい。

発表者:
覃思遠(北京日本学研究センター大学院生・日本学研究所研究員)「『朝鮮征伐記』の歴史叙述と対外意識」
許瑋晴(北京日本学研究センター大学院生・日本学研究所研究員)「『好色五人女』における女性の造形について」
Joanna Linzer(イエール大学博士課程・フルブライト奨学生)「環境史の観点からみた鉄穴流し—高梁河流域を事例として—」

司会・コーディネーター:
鈴木 彰(立教大学文学部文学科教授・日本学研究所副所長)

主催:
立教大学日本学研究所

対象:
学生、大学院生、教職員、一般

※申込不要、入場無料

問合先:
立教大学日本学研究所事務局 nihongaku@rikkyo.ac.jp

2017年度

2017.12.17 第60回研究例会「薩摩藩の文芸とその環境——地域資料からの展望」
日時
2017年12月17日(日)10:00~18:00

場所
立教大学 池袋キャンパス 12号館地下 第1・2会議室

基調講演
山口 眞琴 氏(兵庫教育大学)「『本藩人物誌』から浮かび上がる諸問題」
丹羽 謙治 氏(鹿児島大学)「薩摩藩の文学・歴史資料の転写と保存について」

研究発表
木村 淳也 氏(明治大学)「薩摩が描いた「琉球」——『琉客談記』『琉館筆譚』から見えるもの」
宮腰 直人 氏(山形大学)「米沢藩士と語り物文芸——平曲と幸若舞曲を中心にして」
鈴木 彰(立教大学)「移行期を生きた薩摩藩士の文事——『高麗渡』と『夢物語』」

コーディネーター・司会
鈴木 彰(立教大学文学部教授・日本学研究所副所長)

内容
16~17世紀の、いわゆる中世近世移行期を経て、幕藩体制の安定化が図られていくのと対応する形で、南九州に拠点をおく薩摩藩・島津家でもそれまでとは異なる新たな体制整備が進められていった。その過程では、藩主島津家以下諸家において現在に至るまでの家譜を再構成したり、領内の寺社や名所・旧跡を含めたあらゆる〈場〉がもつ由緒が検証されたりしたことが明らかとなっている。一方、そうした政治的な動きと不可分な形で、さまざまな文芸にかかわる営みが活性化していたことについては、まだ十分な検討がなされていない。この研究例会では、薩摩藩に関わる17~19世紀の文芸資料を取りあげ、それぞれがもつ意義を資料学的側面を中心として検証するとともに、薩摩藩が近世を通じて育んでいった文芸をめぐる環境の質について、他藩の状況も視野に入れながら検討する。山口眞琴氏・丹羽謙治氏による基調講演を行い、木村淳也氏・宮腰直人氏及び鈴木彰の研究発表を踏まえて、全体討論を行う。

主催
立教大学日本学研究所

共催
日本学術振興会科学研究費基盤研究(C)「戦国期島津氏の領国文化とその近世的再編を支えた文芸環境の研究」(課題番号25370236 研究代表者:鈴木 彰)

対象
学生、大学院生、教職員、一般

※申込不要、入場無料

問合せ先
立教大学日本学研究所事務局 nihongaku@rikkyo.ac.jp
2017.12.08-09 公開シンポジウム「大久保利謙と日本近代史研究 家族・学問・教育」
日時
2017年12月8日(金)19:00-20:30
2017年12月9日(土)10:00-18:00

場所
立教大学池袋キャンパス
12月8日:10号館2階 X204教室
12月9日:4号館3階 4339教室

基調講演(12月8日)
マーガレット・メール(コペンハーゲン大学):「大久保利謙先生と私の研究 史学史・漢学教育・音楽史を中心に」

報告(12月9日)
佐藤 雄基(立教大学文学部准教授):「大久保利武と利謙:立教大学図書館所蔵大久保コレクションからみた大久保父子の学問形成」
松沢 裕作(慶應義塾大学経済学部准教授):「大久保利謙と戦後日本近代史研究の出発」
小澤 実(立教大学文学部准教授):「大久保利謙と1950-60年代の立教大学史学科」
今井 修(早稲田大学非常勤講師):「大久保史学の史学史的位置」

内容
 明治維新の立役者である大久保利通を祖父、大阪府知事の大久保利武を父とする大久保利謙(1900-1995)は、日本の歴史学者である。戦後、その人脈を通じて国立国会図書館に憲政資料室を創設するとともに、名古屋大学並びに立教大学教授をつとめた。大久保は、従来研究対象とはみなされていなかった日本近代史研究を学問分野として確立し、政治史、行政史、文化史、大学史、洋学史、史学史など多様な分野において学問的基礎を築いた。史学史上重要な位置を占めるにもかかわらず、またその著作集(『大久保利謙歴史著作集』8巻、吉川弘文館、1986-1993)ならびに自伝(『日本近代史学事始め』岩波新書、1996)は刊行されているにもかかわらず、いまだ大久保自身の研究業績や活動に対する検討はなされていない。本シンポジウムはそのような大久保の活動や業績を史学史に位置付ける初の試みである。
 シンポジウムでは、大久保の影響の下に近代日本の歴史学と国家の関係を解明した『History and the State in Nineteenth-Century Japan』(Palgrave-Macmillan, 1998)の著者であるマーガレット・メール博士による基調講演が8日に、佐藤雄基、松沢裕作、小澤実、そして大久保の自伝の編集に関わった今井修による大久保の活動の様々な側面の報告が9日に開催される。なお、9日には、大久保利謙の蔵書(大久保文庫)を擁する立教大学図書館に所蔵されている大久保文庫資料の展示会もおこなう。

対象
本学学生、大学院生、教職員、一般

主催
立教大学日本学研究所

共催
科研費国際共同研究加速基金(国際共同研究)(課題番号15KK0062 研究代表者小澤実)

※申込不要、入場無料

お問い合わせ
小澤 実 m-ozawa@rikkyo.ac.jp (立教大学文学部准教授、日本学研究所所員)
2017.11.05 公開シンポジウム「小劇場演劇の現在・未来」(共催)
日時
2017年11月5日(日)13:00~18:00

場所
立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館3階 多目的ホール

講師
高萩 宏 氏(東京芸術劇場副館長)
早船 聡 氏(劇作家、演出家、俳優、劇団サスペンデッズ主宰)

パネリスト
嶋田 直哉 氏(明治大学政治経済学部准教授)
後藤 隆基(立教大学社会学部教育研究コーディネーター)

司会
石川 巧(立教大学文学部教授)

内容
演劇史を振り返ると幾多の小劇場演劇が誕生し消えていった。いくつかの作品は、より多くの観客を魅了する演劇作品として評価され、優れた表現者たちを世に送り出していったが、それ以外のほとんどの作品は、ごく限られた観客の記憶に残るだけで消えていった。小劇場演劇は自由で多様な表現世界を持っている。エンターテインメントとしても優れている。だが、その楽しさを知っているのは劇場に足を運ぶことができるごくわずかな観客のみであり、そこに居合わせることができない大勢の人々にとっては永遠に出会うことができない未知の世界である。本シンポジウムはこの問題に焦点を当て、多くの人々がその魅力を知ることができる環境を整えるには何が必要なのかという観点から小劇場演劇の現在と未来を展望し、可能性を掘り起こそうとするものである。

対象者
本学学生、教職員、校友、一般

主催
立教大学文学部文学科日本文学専修・日本文学専攻

共催
立教大学日本文学会、日本学研究所、江戸川乱歩記念大衆文化研究センター

※申込不要、入場無料

お問い合わせ
立教大学学部事務1課 TEL:03-3985-2500
2017.10.14 第59回研究例会「前近代東アジアにおける術数文化の伝播・展開—ベトナムと日本・中国を中心として—」
日時
2017年10月14日(土)13:30~17:30

場所
立教大学池袋キャンパス 8号館8303教室

講師
PHAM Le Huy(ファム・レ・フイ ベトナム国家大学ハノイ校講師)「ベトナム李朝期の祥瑞について」
佐野 愛子(明治大学大学院博士後期課程)「『粤甸(えつでん)幽霊(ゆうれい)集録』における災異」
佐々木 聡(大阪府立大学・日本学術振興会特別研究員PD)「越南漢籍に見える天文五行占の受容」

総合司会・コーディネーター
鈴木 彰(文学部教授・日本学研究所副所長)

司会・趣旨説明
水口 幹記(藤女子大学文学部准教授・日本学研究所所員)

内容
「術数」とは古代中国で成立した陰陽・五行の数理に基づく吉凶判断であり、前近代を通じて東アジアの国々に広く伝播し、それぞれの社会に深く浸透してゆくことで、それぞれの民族文化の形成にも強い影響を与えた。しかしながら、主に議論されるのは中国での形成・展開の問題であり、「術数文化」の諸国・諸地域への伝播・展開について論じられることはさほど多くはない。そのため、昨年の本研究所第57回例会において、朝鮮半島と日本・中国を射程に入れ、このような「術数文化」を文化交流史・比較文化史の観点から議論をし、引き続き対象を広くもち検討すべきことを確認した。そこで、今回はベトナム及び日本を中心検討対象として、中国文化の周辺地域への伝播・展開の諸相を明らかにする議論の手がかりとしたい。さらには広く「術数文化とは何か」を考える契機としていきたい。

対象
学生、大学院生、教職員、一般

主催
立教大学日本学研究所

共催
日本学術振興会科学研究費基盤研究(B)(一般)「前近代東アジアにおける術数文化の形成と伝播・展開に関する学際的研究」(課題番号16H03466。研究代表者:水口 幹記)
2017.07.22 第58回研究例会「第3回 海外の日本文化研究—その動向と可能性—」
日時
2017年7月22日(土)14:00~17:00

場所
立教大学池袋キャンパス 6号館6205教室

内容
立教大学は多くの留学生が在籍し、スーパーグローバル大学(グローバル化牽引型)にも指定されており、研究の国際化や国際交流の中核を担う大学として期待されている。しかしながら、本学の留学生の研究内容やその問題意識は、学生や教員間において必ずしも十分に共有されているとはいいがたい。本例会では、今後海外において日本文化研究を推進していくであろう留学生たちによる研究発表を行う。海外各国における日本文化研究の動向や関心についても発表者による報告を行い、世界における日本文化研究の今後の方向性や可能性について議論したい。

講師・演題
徐 丹(北京外国語大学北京日本学研究センター大学院生・日本学研究所研究員):「『今昔物語集』本朝世俗部における女性像」
Mathieu FAURÉ(立教大学大学院生):「近世日本の職人集団の存在形態」
肖 江楽(立教大学大学院生):「ロプシャイト『英華字典』における『英和対訳袖珍辞書』初版の参看の可能性をめぐって」

司会・コーディネーター
鈴木 彰(立教大学文学部文学科教授・日本学研究所副所長)

対象
学生、大学院生、教職員、一般

※申込不要、入場無料

2016年度

2016.12.10 公開シンポジウム「前近代東アジアにおける怪異と社会:テクスト・文化・自然環境」
日時
2016年12月10日(土)13:00~18:00

場所
立教大学池袋キャンパス5号館5124教室

内容
本シンポジウムでは、前近代東アジア漢字文化圏の歴史社会において、異形のものや天変地異といった怪異現象がどのように発現し、機能し、そして社会に影響を与えたのか、またその社会の側が怪異現象をどのように規定し対処したのかについて、総合的な討議を行う。最初に日本中世、日本古代、朝鮮、中国、ベトナムの専門家が、それぞれの専門地域における漢文テクストに即した事例報告を行い、その後東アジア全体を見据えた討論に移行する。その際に講師陣が注目するのは、怪異が記録されたテクストそのもの、そのテクストの生産・流通・受容を可能にした背景としての文化、そしてそのような文化をも包摂する自然環境である。事例それ自体は前近代社会を対象とする本シンポジウムの射程は、合理的に理解し得ぬものや突如襲ってくる大規模自然災害になお苦慮しているわたしたちの生きる現代社会までも見据えている。時代・分野を問わず参加者の関心に訴えかける。(予約不要・入場無料)

演題・講師
「問題の所在」
小澤 実(立教大学文学部准教授)

「日本中世都市の秩序と怪異」
高谷知佳(京都大学大学院法学研究科准教授)

「蘇民将来札考—井戸跡出土木簡を手がかりに」
水口幹記(藤女子大学文学部准教授)

「「怪異」の諸相—朝鮮前期を中心に」
野崎充彦(大阪市立大学大学院文学研究科教授)

「災異と禳災のポリティクス」
佐々木聡(金沢学院大学文学部非常勤講師・日本学術振興会特別研究員PD)

「ベトナム李仁宗代の怪異をめぐって」
佐野愛子(国際日本文化研究センター共同研究員)

「環境文化史から怪異を問う—伝播論/環境還元論の止揚へ」
北條勝貴(上智大学文学部准教授)
2016.10.22 第57回研究例会「前近代東アジアにおける術数文化の伝播・展開—日本と朝鮮半島を中心として—」
日時
2016年10月22日(土)14:00~17:30

場所
立教大学池袋キャンパス5号館1階5124教室

内容
「術数」とは古代中国で成立した陰陽・五行の数理に基づく吉凶判断であり、前近代を通じて東アジアの国々に広く伝播し、それぞれの社会に深く浸透してゆくことで、それぞれの民族文化の形成にも強い影響を与えた。しかしながら、主に議論されるのは中国での形成・展開の問題であり、「術数文化」の諸国・諸地域への伝播・展開について論じられることはさほど多くはない。そのため、本例会では、このような「術数文化」を文化交流史・比較文化史の観点から検討し、日本や朝鮮半島への伝播・展開の諸相を明らかにする議論の手がかりとしたい。さらには広く「術数文化とは何か」を考える契機としていきたい。

講師・演題
鄭 淳一 氏(高麗大学校師範大学歴史教育科助教授)
「「新羅海賊」と国家を鎮護する神・仏」

宇野 瑞木 氏(東京大学東洋文化研究所・日本学術振興会RPD)
「江戸初期の寺社建築空間における説話画の展開——二十四孝図を中心に」

松浦 史子 氏(二松学舎大学文学部国文科専任講師)
「獣頭の鳳凰「吉利・富貴」について——日中韓の祥瑞関連史料を手がかりに」

総合司会・コーディネーター
鈴木 彰(立教大学文学部文学科教授・日本学研究所所員)

司会・趣旨説明
水口 幹記(藤女子大学文学部准教授・日本学研究所所員)
2016.09.17 第56回研究例会「〈3・11〉後の表現を考える—演劇・サブカルチャー・文学・ドラマ—」
日時
2016年9月17日(土)14:00~16:50(開場13:30)

場所
立教大学池袋キャンパス本館2階 1202教室

内容
2011年3月11日に起こった東日本大震災から5年が過ぎ、今もなお被災地には、グラデーションを帯びたように多彩な被災状況がある。あの日から、あらゆる表現(活動/者)は、震災という事態を前に「何ができるのか」を問う声が多く聞かれ、様々な作品が発表され、議論が行なわれてきた。本企画では、「5年」という時間を視野に入れながら、「何ができるのか」ではなく、「何を表現したのか」「何が表現されたのか」に焦点を当て、複数のジャンルからの〈3・11〉に対する視角について考えてみたい。

講師
松本 和也(神奈川大学外国語学部准教授、日本学研究所特任研究員)
住友 直子(立教大学学校・社会教育講座教育研究コーディネーター、日本学研究所研究員)
山田 夏樹(法政大学文学部助教、日本学研究所特任研究員)
後藤 隆基(立教大学社会学部教育研究コーディネーター、日本学研究所研究員)
金子 明雄(立教大学文学部教授、日本学研究所所員)

プログラム
13:30    開場
14:00-14:10 開会挨拶 金子 明雄
14:10-14:45 「〈3・11〉と劇団四季—『ユタと不思議な仲間たち』の東北巡演を視座として—」後藤 隆基
14:45-15:20 「〈3・11〉とサブカルチャー表象」山田 夏樹
15:20-15:30 休憩
15:30-16:05 「埴谷雄高「死霊」を読み直す—〈3・11〉以後のなかで—」住友 直子
16:05-16:40 「坂元裕二ドラマにおける〈3・11〉—『最高の離婚』・『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』を中心に—」松本 和也
16:40-16:50 閉会挨拶 金子 明雄
2016.07.16 第55回研究例会「第2回 海外の日本文化研究——その動向と可能性——」
日時
2016年7月16日(土)14:00~17:00

場所
立教大学池袋キャンパス5号館第1・2会議室

内容
立教大学には多くの留学生が在籍し、スーパーグローバル大学(グローバル化牽引型)にも指定されており、研究の国際化や国際交流の中核を担う大学として期待されている。しかしながら、本学の留学生の研究内容やその問題意識は、学生や教員間において必ずしも十分に共有されているとはいいがたい。そこで本例会では、今後海外において日本文化研究を推進していくであろう留学生たちによる研究発表を行う。海外各国における日本文化研究の動向や関心についても発表者による報告を行い、世界における日本文化研究の今後の方向性や可能性について議論したい。

講師・演題
Oriane Guillemot氏(INALCOフランス国立東洋言語文化大学大学院生)「『落窪物語』における笑いの方法」
逢雲霞氏(華東師範大学大学院生)「近世俳諧における中国詩人の受容——松尾芭蕉と陶淵明を中心に——」
MANENT MARGAUX氏(立教大学大学院文学研究科史学専攻博士課程前期課程2年)「イノベーションの国としての日本のイメージ」

司会・コーディネーター
鈴木 彰(立教大学文学部文学科教授・日本学研究所所員)
2016.06.12 立教大学文学部日本文学科/文学科日本文学専修設立60周年記念国際シンポジウム
「戦後の東アジアにおける日本語文学—移動・交流・支配—」
日時
2016年6月12日(日)13:00~18:30

場所
立教大学池袋キャンパス太刀川記念館多目的ホール

内容
戦後の東アジアにおける日本語文学をめぐる諸問題に関して、特に各国や地域の移動と交流、支配/被支配という観点から問題編成を行い、講演、研究発表、全体討議などを交えた国際シンポジウムを通して思索と議論を深める。

基調講演
酒井直樹氏(コーネル大学比較文学科及びアジア学科教授)
研究発表 鄭炳浩(チョン・ビョンホ)氏(高麗大学(韓国)教授)
王成(オウ・セイ)氏(清華大学(中国)教授)
笹沼俊暁(ササヌマ・トシアキ)氏(東海大学(台湾)副教授)
新城郁夫(シンジョウ・イクオ)氏(琉球大学(日本)教授)

2015年度

2015.12.19 公開シンポジウム「史学史上の黒板勝美‐日米における新たな研究動向」
日時
2015年12月19日(土)14:00~18:00

場所
立教大学池袋キャンパス12号館地下 第3、第4会議室

内容
黒板勝美(1874‐1946)は、日本古文書学の確立者として知られ、近代日本のアカデミズム歴史学を代表する歴史家である。朝鮮の文化財保存に関与するなど文化財行政において活躍するとともに、エスペラントの普及運動を担うなど、国際的視野をもつ知識人という一面を有する。史学史上の黒板の位置づけは、国内外の文脈において日本の近代歴史学の位相を考える上で重要であるが、その全体像は従来十分に研究されているとはいいがたい。今回は、日米双方において高まりつつある黒板をめぐる史学史の新たな研究動向を踏まえ、今後のグローバルな史学史研究の可能性について議論することにしたい。

講師・演題
佐藤 雄基 (立教大学文学部准教授)「趣旨説明 黒板勝美研究の可能性」
廣木 尚 氏(早稲田大学大学史資料センター助手)「日本近代史学史研究の現状と黒板勝美の位置」
Lisa Yoshikawa 氏(ホバート・アンド・ウィリアム・スミス・カレッジ准教授)「近代日本の国家形成と歴史学:黒板勝美を通じて」
コメント:松沢 裕作 氏(慶応義塾大学経済学部准教授)

司会・コーディネーター
佐藤 雄基 (立教大学文学部史学科日本史学専修准教授・日本学研究所所員)
2015.11.07~08 公開シンポジウム「近代日本の偽史言説 その生成・機能・受容」
日時
2015年11月7日(土)14:00~18:00
2015年11月8日(日)10:00~17:30

場所
立教大学池袋キャンパス 5号館第1、2 会議室

内容
過去の世界は歴史家によって記述される。アカデミックな訓練を受けた歴史家が記述し、歴史家集団から一定の承認を受けるがゆえに、歴史は多くの人がみとめる基準としての歴史たりうる。しかし、わたしたちが生きる世界で生み出される歴史は、そのような歴史家による歴史記述ばかりではない。偽史というジャンルも、そのひとつである。「チンギスハンは源義経である」、「アトランティス大陸は実在する」、「ひらがなより古い日本独自の文字が使われていた」といった言説は、一見、バカバカしい。バカバカしいが、いまなお、書店の一角を占め、結構な部数が売れ続けている分野でもあり、さらに重要なことに、このような偽史言説が、社会的な意味を持ち得たこともあるのだ。本シンポジウムでは、このような、アカデミックな歴史家によって承認された歴史記述に対抗する、古史古伝、同祖論、地方史、民俗伝説、異世界論、陰謀説といったオルタナティブな歴史物語(偽史)をとりあげ、そのテクストの生成・機能・受容を背景となる思想や社会といった観点から分析する。偽史というレンズを通すことで、近代日本における思想と社会の関係、そして社会における歴史思想のあり方を問いなおしてみたい。

講師・演題
【11月7日】
小澤 実(立教大学文学部准教授)
「偽史言説へのアプローチ」

三ツ松 誠 氏(佐賀大学地域学歴史文化研究センター講師)
「神代文字と平田国学」

永岡 崇 氏(日本学術振興会特別研究員)
「自己増殖する偽史—竹内文献の旅と帝国日本—」

馬部 隆弘 氏(大阪大谷大学文学部講師)
「偽文書『椿井文書』が受容される理由」
【11月8日】
石川 巧(立教大学文学部教授)
「戦時下のプロパガンダ—小谷部全一郎『成吉思汗ハ源義経也』を読む」

長谷川 亮一 氏(千葉大学文学部非常勤講師)
「『日本古代史』を語るということ—「皇国史観」と「偽史」のはざま—」

庄子 大亮 氏(関西大学非常勤講師)
「『失われた大陸』言説の系譜—日本にとってのアトランティスとムー大陸」

津城 寛文 氏(筑波大学人文社会系教授)
「日猶同祖論—旧約預言から『ダ・ヴィンチ・コード』まで」

高尾 千津子 氏(東京医科歯科大学教養学部教授)
「ユダヤ陰謀説 日本における『シオン議定書』の伝播と受容」
2015.07.11 第54回研究例会「海外の日本文化研究——その動向と可能性——」
日時
2015年7月11日(土)14:00~17:00

場所
立教大学池袋キャンパス 10号館X102教室※会場変更致しました

内容
立教大学は多くの留学生が在籍し、スーパーグローバル大学(グローバル化牽引型)にも指定されており、研究の国際化や国際交流の中核を担う大学として期待されている。しかしながら、本学の留学生の研究内容やその問題意識は、学生や教員間において必ずしも十分に共有されているとはいいがたい。そこで本例会では、今後海外において日本文化研究を推進していくであろう留学生たちによる研究発表を行う。海外各国における日本文化研究の動向や関心についても発表者による報告を行い、世界における日本文化研究の今後の方向性や可能性について議論したい。

講師・演題
Barbara J. Breikers 氏(INALCOフランス国立東洋言語文化大学大学院生)「『五説経』にみる説経節の魅力——フランスにおける語り物研究という視座から——」
霍 君(北京外国語大学北京日本学研究センター大学院生・立教大学日本学研究所研究員)「日本中世文学における天狗の位相」
須藤 瑠衣 氏(立教大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士前期課程2年)「フランスにおける井原西鶴受容について——『好色一代男』を中心に——」
許 夢琳 氏(吉林大学大学院生)「面影付の手法から見る蕉風の変遷——人事句を中心に——」
Morgaine Setzer 氏(フランクフルト大学大学院生)「近世文学の平敦盛像——高井蘭山の『敦盛外伝 青葉笛』——」

司会・コーディネーター
鈴木 彰(立教大学文学部文学科教授・日本学研究所所員)
2015.05.20 第53回研究例会「近世文芸の生成・享受・展開-今後の研究に向けて-」
日時
2015年5月20日(水)18:30~20:30

場所
立教大学池袋キャンパス 5号館第1・2会議室

内容
多様な作者や享受者により様々なジャンルがうみだされ展開した近世文芸の研究は、それぞれに専門化、細密化することにより多くの成果をあげてきた。しかしながらその成果は各ジャンル間において必ずしも十分に共有されてはおらず、他ジャンルの視点を導入することで新たに見出される事実は多い。そこで本例会では、近世文芸の生成、享受、展開のさまについて、文学や史学といった学問領域、近世、近代などの時代領域、作品ジャンルなどを横断した多様な観点から問題提起し、議論する。異なるジャンルの最新の研究成果や問題意識を共有し、今後の研究の方向性および可能性をさぐろうとするものである。

講師・演題
安田 千恵美 氏(立教大学大学院文学研究科博士課程後期課程)「増殖する「女今川」」
高松 亮太 氏(日本学術振興会特別研究員PD)「秋成、郷愁のモチーフ—晩年の境涯と文芸—」
BJOERK Tove(埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授、日本学研究所特任研究員)「江戸歌舞伎の観客-享保期を中心に(女性編)」
後藤 隆基(立教大学兼任講師、日本学研究所研究員)「高安月郊「さくら時雨」の成立」

司会・コーディネーター
水谷 隆之(立教大学文学部准教授・日本学研究所所員)

2014年度

2015.01.31 第52回研究例会「〈異域〉をめぐる文学—異域から日本を考える—」
日時
2015年1月31日(土) 13:00~17:00

場所
立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館多目的ホール

内容
東アジアを視野に入れた文学・文化・歴史をめぐる議論が近年とくに盛んになっている。そこでは、東アジアのなかでの日本の視座が問われ、文学や史学といった学問領域、中世、近世、近代などの時代領域、作品ジャンルなどを横断した資料の比較検討から、日本を描く歴史叙述を再検討することが、重要課題のひとつとなっている。本例会では、異域(異国、異界、境界)、異国合戦(侵略、国防)をテーマとして、多様な立場からの問題提起と全体議論をとおして、東アジアにおける「日本」像を明らかにしていくことをめざす。(申込不要・入場無料)

講師・演題
小此木 敏明 氏(立正大学非常勤講師)「日持上人の海外布教説とその展開—義経入夷説との比較を通して—」
目黒 将史 氏(日本学術振興会特別研究員)「蝦夷、琉球をめぐる異国合戦言説の展開と方法」
佐野 愛子 氏(明治大学大学院生、日本学術振興会特別研究員)「『粤甸幽靈集録』における神」
丹羽 みさと(立教大学兼任講師)「福地桜痴の交友と業績」

司会・コーディネーター
鈴木 彰(立教大学文学部教授・日本学研究所所員)
2014.12.18 公開講演会「平清盛と中世日本 歴史学とテレビ」
日時
2014年12月18日(木)18:30~20:30

場所
立教大学池袋キャンパス14号館2階D201教室

内容
2011年度NHK大河ドラマ「平清盛」の学術監修をつとめた本郷和人氏をお招きして、専門家が、平清盛という歴史的人物に対して、歴史家として、ドラマ監修者として、どのように向き合ってきたのかをお話しいただく。本郷氏は日本中世政治史を専門とし、史料集『大日本史料』の編纂に長年携わる一方で、一般向けの著書を多数著して、中世を対象としたテレビドラマ、テレビアニメの監修をつとめるなど、歴史学と一般社会との架橋に取り組んでこられた。今回の講演会では、自身の実践を踏まえた話が披露されるであろう。

講師
本郷 和人 氏(東京大学史料編纂所教授)
2014.12.03 第51回研究会「グローバルヒストリーのなかの近代歴史学-大英図書館が所蔵する前近代日本関係史料について-」
日時
2014年12月3日(水)19:00~20:30

場所
立教大学池袋キャンパス14号館6階D602教室

内容
大英図書館に所蔵される前近代日本に関する資料を紹介し、それらを利用することで前近代日本の歴史・文学・思想などがどのような新しい局面をみせうるのかを提示する。併せて、日本における対外交渉史にかかわる研究史も振り返る。

講師
伊川 健二 氏(成城大学非常勤講師)

司会・コーディネーター
小澤 実(立教大学文学部教授・日本学研究所所員)
2014.07.26 国際シンポジウム「日本と東アジアの〈仏伝文学〉と天竺世界」
日時
2014年7月26日(土)9:00~19:30

場所
立教大学池袋キャンパス 4号館4406教室(4階)

内容についてはリンク先のポスターをご覧ください。

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