2025/10/09 (THU)

第96回ジェンダーセッション「リプロダクティブ・ジャスティス:在日インドネシア人移住女性のトランスナショナルな不安定」開催のお知らせ(10.30開催)

2025年10月30日(木)18時00分より、ジェンダーフォーラムが主催する勉強会「ジェンダーセッション」を対面とオンラインのハイブリッドで開催いたします。講師はソシエスタ総合研究所研究員のワオデ・ハニファ・イスティコマー氏。みなさま、どうぞ奮ってご参加ください(※参加にはお申し込みが必要です)

第96回ジェンダーセッション「リプロダクティブ・ジャスティス:在日インドネシア人移住女性のトランスナショナルな不安定」

◆日時:2025年10月30日(木)18:00~19:30
◆場所:池袋キャンパス5号館5124教室
◆申込み:次のURLよりお申し込みください:https://s.rikkyo.ac.jp/nqv22hrl
◆定員:対面:60名、オンライン:1000名
◆申込締切:2025年10月29日(水)
◆対象:本学学生、教職員、校友、一般
◆主催:立教大学ジェンダーフォーラム
◆概要:
女性移住者にとって、妊娠や出産はしばしば「雇用契約の打ち切り」や「滞在資格の喪失」と結びつき、制度的に「問題」として扱われる。日本の法制度上では妊娠・出産を理由とする解雇が禁止されながら、技能実習制度のもとでは妊娠を理由に実習の継続を断念せざるを得ない事例が報告されている。こうした状況は雇用者や監理団体の問題にとどまらず、制度構造そのものに起因している。さらに、移住労働は出身国と受入国の制度的規制の狭間で展開され、経済的不安定さと法的保護の欠如にさらされる「トランスナショナル・プレカリティーTransnational Precarity」に直面する。これは、リプロダクティブ・ジャスティスReproductive Justiceの三つの権利−「子どもを持つ権利」「子どもを持たない権利」「安全に子どもを育てる権利」−を大きく制約するものだ。

本講演では、在日インドネシア人女性移住労働者に焦点を当て、妊娠や出産をめぐる脆弱性がいかに制度的に構築・強化されるのかを検証する。女性たちが在留資格とリプロダクティブ・ジャスティスをどのように理解しているのかを明らかにし、「安全に子どもを育てる権利」の制約をはじめ、リプロダクティブ・ジャスティスに関わる脆弱性の構造を可視化したい。
◆講 師:
ワオデ・ハニファ・イスティコマー氏:
ソシエスタ総合研究所研究員。インドネシア出身。Universitas Indonesia(インドネシア大学)人文学部日本学科卒。卒業後、3年間現地の日系企業での勤務を経て、2016年文部省の国費留学生として一橋大学大学院に進学。2023年10月より現職。専門は国際社会学、インドネシア人技能実習生の移住経験や移住プロセスについて研究している。また、RUMI-Jepang(在日インドネシア人の家)のメンバーとして、主にSNSを通じて日本におけるインドネシア人移住労働者の権利の推進やアドボカシーにも関わっている。主な著作に「インドネシア人技能実習生の動機の多様化:拡大する移住インフラ影響に着目」『国際交流研究:国際交流学部紀要』25号 2023年。
▽▼▽▼注意事項▽▼▽▼(必ずお読みください)
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お問い合わせ

ジェンダーフォーラム事務局

電話:03-3985-2307
メール:gender@rikkyo.ac.jp

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