2024/06/14 (FRI)

第43回「飯塚新人音楽コンクール」ピアノ部門でキリスト教学研究科の橋本創太郎さんが第3位受賞

キーワード:学生の活躍

OBJECTIVE.

6月2日に福岡県飯塚市文化会館イイヅカコスモスコモンにて開催された第43回「飯塚新人音楽コンクール」(主管:飯塚文化連盟)で、橋本創太郎さん(キリスト教学研究科博士課程前期課程2年次)がピアノ部門で第3位を受賞しました。

本コンクールは、一流演奏家への登竜門として、毎年全国から集まる百数十名の新進演奏家がしのぎを削る、国内有数の権威あるクラシックの音楽コンクールです。審査はピアノと声楽の二部門で行われます。

橋本さんは今年5月に行われたピアノ部門予選で、50名中上位15名に選出され、本選に出場しました。
本選では第3位を受賞し、さらに3つの賞(九州朝日放送株式会社賞、飯塚市教育委員会賞、飯塚文化連盟賞)を受賞しました。

橋本さんのコメント

この度は、大変貴重な経験をさせて頂き、深く感謝をしております。私がピアノを始めたのは5歳の時です。私はクリスチャンホームで育ち、幼い頃から、家でもよく賛美歌をピアノで弾き歌いをするほど、賛美歌が好きでした。家でも、教会でも、愛情をかけて育ててもらったと自覚する私にとっては、聖書も、賛美歌も、恵みに満ち溢れたものでした。キリストのよい証をすることに不自由がなかったのです。しかしある時期に、孤独と内面的な痛みの中で、「生死」について考えたことがあり、その時にはじめて、聖書で語られる苦しみに気づかされました。神の子であるイエス・キリストには罪がないのに、十字架を引き受けられ、イエスご自身も苦しまれたこと。その苦しみを知っておられる主が私たちを救ってくださったこと。その真理を学びたくて、再び学生として神学部へ。「憐れむ」と訳されるギリシャ語の「スプランクニゾマイ」(σπλαγχνΙζομαι)には「はらわたを激動させる」というニュアンスがあります。先生の言葉を借りると、それは「共振する」こと。その視座を頂いたとき、キリスト教の賛美とは、苦しみと痛みの「共振」でもあるのではないか。そう思わされたのでした。今の私にとって、音楽を究めていこうとする意味、ピアノに向き合う意味はそこにあります。

プロフィール

PROFILE

キリスト教学研究科博士課程前期課程2年次
橋本 創太郎さん

5歳よりピアノを始める。11歳の時に受浸。いつも練習で弾いていたセミ・コンサートグランドピアノは良い音がしていた。でも自分の奏でている音には気づいていなかったこと。鍵盤に触れる喜びを知っていながら、人の手に触れる温かさに気づいていなかったこと。毎年楽しみにしていたクリスマスツリーの飾りつけ。でも、あの十字架への歩みを辿っていかれるイエスの誕生を喜ぶこととは、私たちにとってどういう意味なのかも考えずに、輝くツリーを眺めていたこと。キリストの真理を知ろうともせず、教会音楽という名の活動を行い、奉仕として喜んでいたこと。
その後、上智大学神学部神学科へ進学、卒業。桐朋学園大学音楽学部カレッジディプロマコースにてピアノ専攻。現在、本学大学院にて、教会音楽の研究に取り組み、修論を執筆中。人の内奥に届く音を模索中。

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。