2021/04/12 (MON)

文学部文学科フランス文学専修の菅谷憲興教授が第26回小西国際交流財団『日仏翻訳文学賞』を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

文学部文学科フランス文学専修の菅谷憲興教授が、ギュスターヴ・フローベール著『ブヴァールとペキュシェ』(作品社、2019年)により第26回小西国際交流財団『日仏翻訳文学賞』を受賞しました。

「日仏翻訳文学賞」はフランス語から日本語へ及び日本語からフランス語へ翻訳出版された本を対象に、優れた作品を顕彰するため公益財団法人小西国際交流財団設立10周年記念事業として1993年に創設されました。この賞は、日仏両国で翻訳という地道な作業に取り組む人たちを励まし、また翻訳に長年携わってこられた方に敬意を表することを目的に設けられました。

受賞作品のギュスターヴ・フローベールの『ブヴァールとペキュシェ』は、農学から教育学にいたる十九世紀フランスのあらゆる学問を扱った文字通り百科全書的な小説です。今回の翻訳では読みやすい訳を心掛けると同時に、膨大な注によって科学史的な文脈を明らかにするよう努めたことが認められ日本側の[本賞]を受賞となりました。

6月末頃慣例の授賞式は新型コロナウイルスの影響により延期となっています。

コメント

comment

文学部文学科フランス文学専修教授
菅谷 憲興

このたびは名誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。
私はまだ二十代だった大学院生の頃からフローベールの『ブヴァールとペキュシェ』を研究しており、フランスで書いた博士論文もこの作品についてです。さらに今度の翻訳にも数年間かけており、我ながら同じことばかりやっているなと呆れ果てていたところに、今回の受賞の話をいただきました。

いま人文学、特に外国文学は日本の社会で存在感を失いかけています。確かに効率が重視される時代において、何百年も前に外国語で書かれた作品を精読するというのは、一見無意味な作業と思われかねません。とはいえ、読書を通じて、時代と場所を超えて他者に出会うというのは、本当にスリリングな体験です。このような仕事を可能にする研究環境を提供してくださった立教大学には深く感謝いたします。

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。