2019/11/26 (TUE)

文学部キリスト教学科の加藤磨珠枝教授の訳書がゲスナー賞「本の本」部門の銀賞を受賞

キーワード:研究活動

OBJECTIVE.

文学部キリスト教学科の加藤磨珠枝教授の訳書「世界で最も美しい12の写本—『ケルズの書』から『カルミナ・ブラーナ』まで」が、第8回丸善雄松堂ゲスナー賞の「本の本」部門において、銀賞を受賞しました。

訳書表紙

ゲスナー賞は編纂に膨大な時間と労力が必要とされる目録・書誌づくりにおいて、その著作や研究活動を広く世に知らしめ、優れた作品を顕彰することを使命としたアワードです。1997年に創設され、書誌学の父コンラート・ゲスナーに因んで「ゲスナー賞」と名づけられました。過去7 回の応募作品総数は750点を超え、金賞5点・銀賞33点・特別賞3点を表彰しています。

今回加藤教授が受賞した「本の本」部門は、2014年7月1日から2019年5月31日の期間に刊行、または発表、公開された本に関するエッセイ、研究書、書誌関係の論文などを選考の対象としています。正確な事実や資料の集積であり、そしてそれ以上におもしろく読ませる作品であることが求められ、字体、レイアウト、印刷を含む全体的なデザインも重視されて受賞作品が決定されました。

<受賞著書>
「世界で最も美しい12の写本—『ケルズの書』から『カルミナ・ブラーナ』まで」
著者:クリストファー・デ・ハーメル
訳者:加藤 磨珠枝、松田 和也
出版社:青土社

なお、授賞式は2019年11月13日(水)にパシフィコ横浜で開催された第21回図書館総合展にあわせて執り行われました。

コメント

COMMENT

文学部キリスト教学科教授
加藤 磨珠枝

このたび16世紀の博物学者、書誌学者にして神学にも通じていたコンラート・ゲスナーの名を冠する賞をいただき光栄です。受賞作は、西洋中世からルネサンス時代の12の写本をとりあげて、その来歴にまつわる謎をスリリングに解き明かすノンフィクションの翻訳です。受賞はひとえに原著の面白さのおかげで、私自身はといえば、未熟な仕事が心残りで、これを機に改訂版に取り組む決心がつきました。学問の伝統を「巨人の肩に乗る小人」に例えることがありますが、いまだ巨人の肩にも到達できず、足首にしがみついている小人です。(写真右側が、加藤磨珠枝教授)