2015/05/26 (TUE)
現代心理学部の小口孝司教授らが国際会議 "21st Asia Pacific Tourism Association Annual Conference" にて The Best Paper Award を受賞
キーワード:研究活動
OBJECTIVE.
2015年5月14日から17日までマレーシアのクアラルンプールで開催された国際会議 ”21st Asia Pacific Tourism Association Annual Conference” にて、小口孝司現代心理学部心理学科教授、現代心理学研究科博士課程後期課程2年次の川久保惇さんらが The Best Paper Awardを受賞しました。
授賞式の模様(右が小口教授)
小口教授は2011年にも同賞を受賞しています。本会議は、SSCIジャーナルを発行している国際学会 ”Asia Pacific Tourism Association” の主催により毎年開催されており、最も優れた論文発表3本に The Best Paper Award が授与されます。さらに、The Best Paper Awardの中でも最も評価の高い論文に対して、学会の創設者の名前をとってDr. HaiSikSohn Awardが授与されますが、小口教授らの発表にこのDr. HaiSikSohn Awardが与えられました。参加者197名、発表件数136件の中で最高の評価を得ました。
今回受賞した論文のタイトルは、"Effects of short-stay vacation on the mental health of Japanese employees" です。これは、小口教授が研究代表者である文部科学省科学研究費基盤研究(B)「メンタルヘルスツーリズムの展開」の下に行われている研究の一部です。観光がストレスの低減にどのくらい効果があるのかを科学的に検証しています。
この研究では、「ストレス低減を目指した宿泊施設での一泊の観光旅行が、本当にストレスの低減をもたらすのか?」さらに「どのような人に特に効果があるのか?」を検討しました。検討に際し、民間企業に勤める方々に、当該施設に一泊宿泊してさまざまな活動を行うという実験にご参加いただきました。当該の観光旅行によって、主観的判断による抑うつ感の低下や、肯定的な感情や幸福感が高まることが明らかになったのみならず、客観的な生理学的指標として、心拍から計測される脈波によって算出されるストレス値が低下することが、完全無作為化法によって明らかになりました。特に、ストレスの高い人がこうした観光旅行を経験すると、ストレス値が明らかに低下することが示されました。
今回受賞した論文のタイトルは、"Effects of short-stay vacation on the mental health of Japanese employees" です。これは、小口教授が研究代表者である文部科学省科学研究費基盤研究(B)「メンタルヘルスツーリズムの展開」の下に行われている研究の一部です。観光がストレスの低減にどのくらい効果があるのかを科学的に検証しています。
この研究では、「ストレス低減を目指した宿泊施設での一泊の観光旅行が、本当にストレスの低減をもたらすのか?」さらに「どのような人に特に効果があるのか?」を検討しました。検討に際し、民間企業に勤める方々に、当該施設に一泊宿泊してさまざまな活動を行うという実験にご参加いただきました。当該の観光旅行によって、主観的判断による抑うつ感の低下や、肯定的な感情や幸福感が高まることが明らかになったのみならず、客観的な生理学的指標として、心拍から計測される脈波によって算出されるストレス値が低下することが、完全無作為化法によって明らかになりました。特に、ストレスの高い人がこうした観光旅行を経験すると、ストレス値が明らかに低下することが示されました。
コメント
COMMENT
現代心理学部心理学科
小口孝司 教授
現代心理学部長をはじめとした、同僚の教員・職員の皆さま(特に前任の入学センターの皆さま、そして研究遂行を援助いただいているリサーチセンターの皆さま)、そして現代心理学部、現代心理学研究科の学生の皆さまのご理解・ご協力のおかげで賞をいただくことができました。また今回の発表に際しては、今年度から新たに創設された現代心理学研究科における大学院生の海外学会発表支援制度からの援助をいただきました。さらに共同研究者である、春日未歩子様、板生研一様、駒澤真人様にも御礼を申し上げます。皆さま方のご支援の賜物です。川久保さんは今回の発表が後期課程における4回目の国際学会であり、非常に活発に研究活動を続けていますが、賞をいただくことができて研究活動への一層の励みになったと思います。今後は前述の研究をさらに発展させていき、学内外の多くの研究者の方々とも協働させていただきながら、より多くの研究成果を社会に還元できるように励んで参りたいと存じます。