公開シンポジウム「L’apport de George Sand à la littérature au féminin ジョルジュ・サンドと〈女性形の文学〉」
INFORMATION
ジョルジュ・サンド(1804〜1876年)は、19世紀フランスを代表する女性作家であり、生涯をつうじて60篇を超える小説、戯曲、エッセイ等を創作した。これらの作品に通底するのは自由と平等の精神である。彼女自身の生き方もまた女性の解放を体現するものであり、今日でもその「フェミニスト作家」としての評価は高い。彼女が残した約2万通におよぶ書簡の数々からは、彼女の交流関係の広さが伺える。恋人であったショパンやミュセをはじめ、バルザックやフローベールといった同時代の男性作家たちとも、あらゆる話題について率直に意見を交わし合い、深い相互理解に基づく対等な関係を築いていた。圧倒的に男性優位であった当時の文学場において、稀有な存在感を示したサンドは、後に続く世代の女性たちにとってパイオニア的存在であった。本講演では、今年没後150年を迎える作家ジョルジュ・サンドの先駆性を再確認するとともに、彼女が遺した文学的遺産〔matrimoine littéraire〕が、その後のフランス語文学における女性作家たちの創作活動とどのような形でつながっているのかを考察する。
講師
リール第3大学名誉教授
Martine Reid(マルティーヌ・リード) 氏
イエール大学博士。専門は19世紀フランス文学で、とりわけ女性作家の文学作品を研究。著書にSigner Sand: l'oeuvre et le nom, Belin, 2003(邦訳『なぜ〈ジョルジュ・サンド〉と名乗ったのか?』持田明子訳、藤原書店、2014)、Des femmes en littérature, Belin, 2010(『文学における女性』)、Colette avant Colette: trouver sa place, se faire un nom, Gallimard, 2023(『コレットになる前のコレット』)、最新刊にLe sexe de la littérature, Gallimard, 2026,(『文学における性』)他多数。編著にFemmes et littérature: une histoire culturelle, Folio essais, 2020(『女性と文学—ひとつの文化史』)など、多くのフランスの古典文学作品の編纂も手がける。
静岡文化芸術大学名誉教授
石川 清子 氏
主著にParis dans quatre textes narratifs du surréalisme: Aragon, Breton, Desnos, Soupault(L'Harmattan, 1999)、『マグレブ/フランス周縁からの文学:植民地・女性・移民』(水声社、2023)。訳書に、アシア・ジェバール『愛、ファンタジア』(みすず書房、2011)、レーモン・クノー『イカロスの飛行』(水声社、2012)他。
本学兼任講師
新行内 美和 氏
論文に『〈魔女〉にみる日仏の女性表象の変遷:フェミニズムとポップカルチャーをめぐって』(『女性空間Espace des femmes』38・39合併号)、(『女性空間Espace des femmes』38・39合併号)、『個の記憶としてのインドシナ:マルグリット・デュラスの自伝的作品における植民地の表象』(『総合社会科学研究』第4集6-7号)。
司会
本学文学部文学科フランス文学専修教授
関 未玲
詳細情報
名称
対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料