公開シンポジウム「立教大学文学部キリスト教学科設立80周年記念シンポジウム」
INFORMATION
設立80周年の節目に、「キリスト教学」という学問領域について、その成立や発展の過程を歴史的に振り返るとともに、現代的な視座からその意義と課題をあらためて検討する。とりわけ、社会の多様化やグローバル化、宗教を取り巻く環境の変化を踏まえながら、キリスト教学がこれまで果たしてきた役割を確認し、今後いかなる研究・教育の可能性を切り拓くことができるのかを考察する。また、関連する諸学問領域との対話を通して、現代社会においてキリスト教学を学び、研究することの意味を多角的に問い直す機会とする。登壇者には、本学科で研究・教育に携わってきた研究者に加え、日本におけるキリスト教研究の重要な拠点で研究・教育に携わってきた研究者を迎える。そうした複合的な知見を通して、激震する現代社会において、キリスト教学はいかなる問いを提起し、どのような解決の可能性を示すことができるのかを考えていきたい。
講師
本学名誉教授、上智大学名誉教授
月本 昭男(つきもと あきお) 氏
最終学歴・学位:ドイツ・テュービンゲン大学文化学部修了・博士(哲学・テュービンゲン大学)
主要業績:単著『詩篇の思想と信仰』シリーズ全6巻、新教出版社、2003年~2018年、『古代メソポタミアの神話と儀礼』岩波書店、2010年、『物語としての旧約聖書』NHKブックス、2024年、『増補 古典としての旧約聖書』ちくま学芸文庫、2025年ほか。原典翻訳『ギルガメシュ叙事詩』岩波書店、1996年、『創世記』岩波書店、1997年、『バビロニア創世叙事詩 エヌマ・エリシュ』ぷねうま舎、2022年 ほか。
同志社大学神学部准教授
木谷 佳楠(きたに かなん) 氏
最終学歴・学位:同志社大学大学院神学研究科博士後期課程修了・博士(神学・同志社大学)
主要業績:単著『アメリカ映画とキリスト教:120年の関係史』キリスト新聞社、2016年。論文「アメリカ合同教会と気候正義:気候変動政策に対する合意形成のプロセスとその神学的論拠」『キリスト教社会問題研究』第72号、2024年。「学生向けキリスト教雑誌『レゴー』に見る同志社大学のキリスト教主義教育観」『同志社談叢』第45号、2025年 など。
上智大学大学院実践宗教学研究科教授
佐藤 啓介(さとう けいすけ) 氏
最終学歴・学位:京都大学文学研究科博士後期課程修了・博士(文学・京都大学)
主要業績:単著『死者と苦しみの宗教哲学—宗教哲学の現代的可能性』晃洋書房、2017年(第2回日本基督教学会賞受賞)、共著『いまを生きるための倫理学』丸善出版、2019年 など。論文「現代日本においてキリスト教は公共的言説たりえているか」『日本の神学』63、2024年、『倫理的なものの目的論的停止』の行方—現代宗教哲学の諸解釈から考える」『宗教研究』98(2)、2024年、「死者AI規制のためのガイドラインの類型と展望」『宗教と社会』32、2026年 など。
本学文学部キリスト教学科教授
梅澤 弓子(うめざわ ゆみこ)
最終学歴・学位:立教大学大学院文学研究科組織神学専攻博士課程後期課程退学・修士(神学・立教大学)
主要業績:共著『宗教と宗教の〈あいだ〉』風媒社、2000年、『ジェンダー研究の現在 性という多面体』立教大学出版会、2013年 ほか。
本学文学部キリスト教学科教授
加藤 喜之(かとう よしゆき)
最終学歴・学位:プリンストン神学大学院博士課程修了・博士(Ph.D)
主要業績:単著『福音派:終末論に引き裂かれるアメリカ社会』中央公論新社、2025年、共著『「アメリカの戦争」と世界危機:イラン侵攻は何をもたらすのか』(岩波新書、2026年)、『「世界を動かす宗教」講義』(PHP新書、2026年)、『キリスト教から読み解くヨーロッパ史』(ミネルヴァ書房、2025年) など。