公開シンポジウム「AI時代における「あなた」と「わたし」:新たな臨床的課題にどのように向かい合うのか」
INFORMATION
AIに代表される電子機器の発達は目覚ましく、学校や職場、生活のさまざまな領域に影響を与えている。SNSなどネット上でのコミュニケーションツールの利用が常態化しているところに、さらにAIの日常化が進行しているのが現状である。こうした状況に、子どもはもちろん大人も翻弄されているといって過言ではないだろう。特に、成長期にある子どもたちへの影響には無視できないものがある。AIを利用するというよりも、AIをかけがえのない存在とし、それを友人や恋人、家族とみなす人も少なくない。こうした状況において、自己の確立や他者との間に豊かな社会関係を取り結ぶなどといった、これまで重視されてきた発達課題は十全に成し遂げられているのだろうか。そこにはいったいどのような問題があり、こうした事態に向かい合う上で何が求められているのだろうか。第1部では工学と心理学の視点から議論を深め、第2部では実際に電子機器をよく使う学生の実情報告も交え、身近な問題として考えてみたい。
講師
基調講演
京都大学大学院情報学研究科教授
山下 直美(やました なおみ) 氏
博士(情報学)(2006年 京都大学)。2008年4月より日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所研究員。2025年より現職。情報技術を用いて、うつ病などの精神疾患を調査し、コミュニケーション支援、介護者支援、こころのケア、ストレスマネージメントなどの研究を実施。現在、所属先の共生デザイン研究室にて、インクルーシブな未来社会の実現を目指し、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション(HCI)の研究を行っている。
指定討論
本学文学部助教
新井 素子(あらい もとこ)
法務博士(専門職)(2011年 慶應義塾大学)。博士(教育学)(2024年 東京大学)。2024年4月より現職。公認心理師・臨床心理士。教育臨床心理学を専門とし、自傷行為の研究を行っている。