公開講演会「ジャーナリストが標的となる時代」
INFORMATION
21世紀に入って、イラク戦争、シリア内戦、ウクライナ、パレスチナ、メキシコ、パキスタンなどで、ジャーナリストやカメラマンが政府や武装組織によって殺害、脅迫、拘束、拉致、追放などの暴力の標的になっている事例が増えている。
ジャーナリストは戦地で取材活動をしていても、国際人道法上、民間人として保護される。ジャーナリストは、市民社会が必要とする情報を提供し、市民の知る権利を支えることで、権力を監視し、民主主義を支える役割を担っている。
しかし、イラク戦争、「アラブの春」、シリア内戦、ガザ戦争などで、ジャーナリストが軍や武装組織の標的となり、殺害、拉致、拘束される例が増えている。特にガザではイスラエル軍の攻撃によって2年間で250人のジャーナリストが殺害された。メキシコでも2000年以降、マフィアとつながる政治家や企業を取材するジャーナリスト150人以上が殺害されている。
本シンポジウムでは、ジャーナリスト自身がジャーナリストに対する暴力をどのようにとらえているのか、ジャーナリストは暴力にどのように対処できるのか、市民社会との関係でジャーナリズムはどのような関係をつくるべきか—などを関係する映画の上映とともに議論する。
講師
司会
中東ジャーナリスト
川上 泰徳 氏
元朝日新聞社の中東特派員、編集委員。長崎県出身。大阪外国語大学アラビア語科卒業。著書「シャティーラの記憶」「ハマスの実像」「戦争・革命・テロの連鎖ー中東危機を読む」、映画「壁の外側と内側ーパレスチナ・イスラエル取材記」
パネリスト
TBSテレビ記者(編集主幹、解説委員長)
萩原 豊 氏
長野県生まれ。社会部、「報道特集」「筑紫哲也 NEWS23」、ロンドン支局長、社会部デスク、「NEWS23」番組プロデューサー・編集長、外信部デスク、ニューヨーク支局長などを経て現職。50ヵ国以上を取材。
認定NPO法人Dialogue for People副代表、フォトジャーナリスト
安田 菜津紀 氏
1987年神奈川県生まれ。認定NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)フォトジャーナリスト。同団体の副代表。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。著書に『国籍と遺書、兄への手紙 ルーツを巡る旅の先に』(ヘウレーカ)、他。上智大学卒。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。
朝日新聞国際報道部次長、元エルサレム駐在
石原 孝 氏
ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院修士課程(国際関係・外交)修了。朝日新聞の記者として横浜や奈良、大阪、東京、南アフリカで勤務し、2022年からニューデリー支局長。著書に『「インドの野心」人口・経済・外交——急成長する「大国」の実像』(朝日新書)『堕ちた英雄「独裁者」ムガベの37年』(集英社新書)など。
詳細情報
名称
内容
14:00~14:05 開会挨拶、趣旨説明
14:05~16:30 ジャーナリストへの暴力をあつかったドキュメンタリー映画2作の上映
・「強制沈黙~殺される記者たち~」TBS・萩原豊監督(80分、2026年)
・「ガザの眼」マハムード・アタッシ監督(50分、2025年)
17:00~18:30 パネルディスカッション「沈黙させられるジャーナリスト」
対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料