【定員に達したので申込みを終了しました】公開講演会「『黒蜥蜴』舞台化をめぐって——宝塚歌劇における乱歩作品の再創造」
INFORMATION
江戸川乱歩の旧邸および旧蔵資料を管理する江戸川乱歩記念大衆文化研究センターでは、乱歩を顕彰する講演やシンポジウム等を継続的に実施している。
2026年度は、乱歩が1934年に発表した『黒蜥蜴』を取り上げる。本作は、原作小説を基盤としつつ、三島由紀夫による戯曲化を経て、多彩な舞台表現へと展開してきた作品である。
本企画では、2026年の宝塚歌劇団宙組における『黒蜥蜴』の上演を事例として、舞台化に際して行われる作品の再創造・再構築の過程についてお話をうかがい、その意義について理解を深める機会とする。
原作小説との関係性(モチーフ・人物造形などの継承と変容)のほか、同作の花組公演(2007年)との比較と併せて、宝塚歌劇ならではの表現上の工夫等についてお話をうかがうことで、『黒蜥蜴』という作品が持つ多様な展開の可能性と現代的意義を明らかにしたい。
講師
宝塚歌劇演出家
生田 大和(いくた ひろかず) 氏
1981年東京都生まれ、神奈川県育ち。2003年慶應義塾大学法学部卒業。同年、宝塚歌劇団に入団。2010年に花組公演『BUND/NEON 上海』で演出家デビュー。2012年、月組公演『春の雪』~三島由紀夫著「春の雪」(豊饒の海 第一巻)より~の演出を手掛ける。2014年、花組公演『ラスト・タイクーンーハリウッドの帝王、不滅の愛ー』~F・スコット・フィッツジェラルド作「ラスト・タイクーン」より~で宝塚大劇場デビュー。以降の主な作品に宙組公演『Shakespeare』、『シャーロック・ホームズ−The Game Is Afoot!−』。雪組公演『伯爵令嬢』、『ドン・ジュアン』、『シルクロード』、『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』。星組公演『ディミトリ』、『エスペラント!』など。2017年の雪組公演『ひかりふる路』、2019年花組公演『CASANOVA』、2025年雪組公演『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』等、海外のクリエイターとの共同創作にも積極的かつコンスタントに取り組んでいる。また2019年、2021年の藤ヶ谷太輔主演による『ドン・ジュアン』。2023年の小瀧望を主演・死神役に迎えての『Death Takes A Holiday』など、近年は宝塚歌劇団の外にも活動、活躍のフィールドを広げている。
清華大学日本研究センター客員研究員、本学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター運営委員
川崎 賢子(かわさき けんこ) 氏
1956年生まれ。東京女子大学大学院文学研究科修了。博士(文学)(立教大学)。清華大学日本研究センター客員研究員(2021年~現在)。江戸川乱歩記念大衆文化研究センター運営委員(2017年~現在)。元本学文学部特任教授(2017年~2021年)。専門は日本近現代文学・文化研究。著書に『彼等の昭和——長谷川海太郎・潾二郎・濬・四郎』(1994年、白水社/サントリー学芸賞受賞)、『宝塚というユートピア』(岩波新書、2005年)、『宝塚百年を超えて:植田紳爾に聞く』(2014年、国書刊行会)、『宝塚:変容を続ける「日本モダニズム」』(2022年、岩波書店)、『キネマと文人——『カリガリ博士』で読む日本近代文学』(2024年、国書刊行会)など。