公開講演会「危機の向こうのベネズエラ——政治・社会・民衆文化から読む歴史と現在」
INFORMATION
本年1月の米軍侵攻を契機に、ベネズエラはあらためて世界の注目を集めている。ベネズエラは世界有数の産油国でありながら、近年は政治・経済の混乱を通じて語られることの多い国でもある。しかし約200年前、この国はシモン・ボリバルに代表される中南米独立運動の中心地として、世界史に大きな衝撃を与えた。本講演会では、産油国ベネズエラの20世紀の歴史・政治・経済・社会・文化を中心に、真珠採取、エルドラド探検、カカオ、コーヒー、独立運動に彩られたそれ以前の歴史にも目を配る。あわせて、野球、ミスコン、音楽などの文化、人びとのメンタリティと暮らしなど、現代ベネズエラを理解するための多角的な話題を提供する。講師には、長年にわたり都市下層社会(バリオ)を調査地としてベネズエラの政治・社会・文化を研究し、『ベネズエラを知るための60章』(明石書店、2026年6月刊行予定)の編著者である石橋純氏ならびに同書の共著者2名を迎える。講演内容に関連したベネズエラ音楽の実演も予定している。
講師
東京大学教養学部ラテンアメリカコース教授、本学ラテンアメリカ講座兼任講師
石橋 純(いしばし じゅん) 氏
専門は文化人類学、ラテンアメリカ文化研究。ラテンアメリカの民衆文化、民衆音楽、民族運動、人種主義と人種差別を研究。主な著書・共著に『熱帯の祭りと宴』(つげ書房新社)、『太鼓歌に耳をかせ』(松籟社)、『中南米の音楽』(東京堂出版)、『都市のリズム』(鹿島出版会)、『ベネズエラを知るための60章』(明石書店、刊行予定)などがある。1987年より96年まで家電メーカー駐在員としてカラカス在住。
写真家、音楽家
牧野 翔(まきの しょう) 氏
1986年生まれ。マラカスならびにケーナ奏者。専門はベネズエラとボリビア音楽。東京大学精密工学専攻修士課程および東京藝術大学音楽学専攻修士課程を修了。重機メーカーにおいて、ラテンアメリカ各国でプロダクトマーケティングマネージャーとして勤務後、フリー。ボリビア音楽をロランド・エンシーナス、ベネズエラ音楽をエルネストラジャ、マヌエル・ランヘル、トニート・ナランホらに師事。写真家としても活動し、『ベネズエラを知るための60章』に表紙ほかの図版を提供。
ライター
漢那 朝子(かんな ともこ) 氏
1948年生まれ。女子美術短期大学卒業後、デザイン会社に勤務。ベネズエラ人の現代彫刻家との結婚を機にベネズエラへ渡る。1983年帰国後、編集プロダクション、広告代理店勤務を経て、現在はフリーのエディター、ライターとして活動。主な著書に『ミ・ファミリア』(諏訪書房)、『南米レストランの料理人』(ボーダーインク)ほか。『ベネズエラを知るための60章』に「現代美術」「家族関係」「女性の社会進出」「ベネズエラ人気質」ほかを寄稿している。
ナビゲーター
通訳、翻訳家
松本 未生(まつもと みお) 氏
1982年生まれ。琉球大学卒業(スペイン語専攻)。日墨交流計画奨学生としてメキシコ国立自治大学に留学。音楽雑誌『ラティーナ』、駐日パナマ大使館勤務などを経て、現在はフリーの通訳者・翻訳家として活動。東京外国語大学大学院博士前期課程でラテンアメリカ文学を研究。本学ラテンアメリカ講座受講生。
詳細情報
名称
対象者
申し込み
- 事前申し込み 必要
- 参加費 無料
【定員】
対面80名、オンライン300名
以下のwebサイトよりお申し込みください。
※一般の方はオンラインのみ