公開講演会「デジタルヒューマニティーズが拡げる英語文体論の射程」

INFORMATION

  • 2026年3月28日(土)13:30~16:45
  • 池袋キャンパス マキムホール(15号館)2階 M201教室

第1部「Zooming in and zooming out:英国classic fictionの「遠読」と共著作品の文体」
18世紀から19世紀にかけての英国を代表する小説作品から成るコーパスを対象に、統計的手法を用いて俯瞰的分析を行うと、テクストを構成する高頻度語の出現パターンに基づき、いくつかの興味深いクラスタリングが観察される。第1部では、そうしたクラスタリングのうち、とりわけ著者性(authorship)、年代的変遷(chronology)、作家の性別、作品の系統やジャンルといった観点に焦点を当てる。

量的分析による「遠読(distant reading)」と、分析アウトプットに対する質的考察とを往還的に組み合わせることで、従来の精読中心の読解だけでは捉えにくかった文学的特徴や文体的傾向が、いかにして「可視化」され得るのかを検討したい。

第2部「機械学習によるアプローチと「意味の領域」」
機械学習に基づく大規模言語モデル(LLMs)およびそれを応用した生成AIの急速な発展は目覚ましく、ほぼすべての学術領域において、その影響による研究環境の大きな変容が生じつつある。コーパス言語学も例外ではなく、従来は理論的・方法論的制約から十分に扱うことが困難であった「意味の領域」への実証的アプローチが、近年急速に進展している。

第2部では、その具体例としてトピック・モデリング(Topic Modelling)および単語ベクトル(Word Vectors)を取り上げ、これらの手法がコーパス言語学および文体論研究に対して、いかなる新たな視座や分析可能性をもたらし得るのかを議論したい。

講師

大阪大学大学院人文学研究科教授
田畑 智司(たばた ともじ) 氏

熊本大学大学院文学研究科修了。国立有明高専一般科・助手、講師、大阪大学言語文化部言語工学部門・講師、助教授、大学院言語文化研究科・准教授、教授を経て、現在人文学研究科教授。デジタルヒューマニティーズ(テクスト分析論)、コーパス言語学を中心に研究・教育活動を行い、The Association for Literary and Linguistic Computing (現European Association for Digital Humanities)執行役員(2008–2014年)、Japanese Association for Digital Humanities 議長(Chair, 2011–2017年)、同会長(2018年-現在)、英語コーパス学会会長(2022年-現在)などを務める。

司会者

本学名誉教授、英語教育研究所所員
鳥飼 慎一郎(とりかい しんいちろう)

元科学研究費審査委員、大学英語教育学会賞・学術出版物選考委員。
科研EMIプロジェクト研究代表者。2007年ランカスター大学より博士号(Ph. D. in Linguistics)取得。専門は英語教育学、コーパス言語学、司法英語、EMI。

詳細情報

名称

公開講演会「デジタルヒューマニティーズが拡げる英語文体論の射程」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

英語教育研究所

共催

異文化コミュニケーション学部~学部公開講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として~、科研EMIプロジェクト

お問い合わせ

本学名誉教授、英語教育研究所所員
鳥飼 慎一郎

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