第13回学術研究大会「グローバル政治経済学の課題—危機の欧米、揺らぐマネー、BRICSの交渉力」
INFORMATION
本学術研究大会は、本学経済学部にゆかりのある研究者(卒業生、教員、助教経験者など)による年に一度の研究会であり、研究上の交流を通じて懇親を深め、経済学部および経済学研究科の研究・教育の向上を図ることを目的にしている。今回の講演者は、本学経済学部元助教、本学経済学部教員からなる。
冷戦後、「グローバル化」は、欧米先進諸国を中心とするリベラルな国際秩序の下で世界経済の安定と繁栄を約束するものであるかのように語られてきた。しかし、世界金融危機、拡大する格差、新興国の台頭、パンデミック、ウクライナ戦争などを経て、リアリズムが復権し経済安全保障が語られるようになり、世界経済の既存秩序が大きく揺らいでいる。
第一に欧米の経済・社会システムが内部に亀裂をはらみながら疲弊し、保護主義と再軍備化の動きが顕著になっている。第二に「脱ドル化」と「ドル化」という相反する動きを伴いながらマネーの信頼が揺らいでいる。第三にBRICSが新たな「交渉勢力」として登場している。本学術研究大会では、欧米社会経済システムの変容、マネーの管理と主権、交渉勢力としてのBRICSという三つの視角から変動期の世界経済を読み解く。
講師
司会・コーディネーター
本学経済学部特別専任教授
櫻井 公人
講演
北海学園大学経済学部准教授、元本学経済学部助教
土橋 康人 氏
主要業績:「ブレトン=ウッズ体制期における英米による通貨管理と財政-国際金融制度の政治経済学-」四方理人・宮崎雅人・田中聡一郎編『収縮経済下の公共政策』慶應義塾大学出版会、2018年3月。「イギリス-居住保障と市場の奇妙な相互依存」国立社会保障・人口問題研究所編『日本の居住保障-定量分析と国際比較から考える』慶應義塾大学出版会、2021年4月。
敬愛大学経済学部教授、元本学経済学部助教
星野 智樹 氏
主要業績:『「ドル化」政策の検証』文眞堂、2018年4月。「国際経済機関におけるオフショア金融センターの捉え方」『国際金融International finance journal』1326号:60-66頁、2019年11月1日。