公開セミナー「市民運動の記録を教室へ——共生社会研究センター資料を活かした社会科授業の試み」

INFORMATION

  • 2026年2月21日(土)14:00~16:30
  • 池袋キャンパス 14号館5階 D502教室

本セミナーでは、本学共生社会研究センターが所蔵する草の根の市民運動の一次資料を活用し、現代史をどのように授業として構成できるのかを検討します。「歴史総合」や「公共」といった新科目の展開を視野に入れながら、具体的な実践報告と指導案の検討を通して、現代史教育の可能性を探ります。

若杉温氏からは、共生社会研究センターの特色ある所蔵資料の一つであるベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)関連資料を題材に、本学文学部教育学科「社会科教育論」において学部学生を対象に行ってきた実践を報告してもらいます。市民運動の資料をどのような視点で読み解き、授業として構成していくのか、その具体的な工夫を検討します。出来事の列挙として扱うのではなく、現代社会と地続きの問題としてベ平連の運動経験を捉え直し、市民を育てる歴史教育として成立させるためには、どういう資料といかなる問いが必要なのかを考えます。

神山知徳氏からは、高校現場での実践を通して、資料の読み取りや対話・議論をどのように授業に組み込んできたのかを紹介していただきます。あわせて、共生社会研究センター所蔵の千葉川鉄公害裁判記録など、地域に根ざした市民運動資料を活用した「歴史総合」の指導案や授業計画について報告していただきます。

市民運動をどう教材化したらいいのか、地域資料をどう授業に位置づければよいのか。楽しい現代史の授業づくりに悩んでいる現職教員にとって、「この資料、こう使えるのか」という発見に満ちた、授業づくりのヒント満載のセミナーです。

講師

本学共生社会研究センター研究員、元千葉県立幕張総合高等学校教諭
若杉 温(わかすぎ すなお) 氏

1958年、東京都杉並区生まれ。1976年、筑波大学第一学群人文学類日本史学専攻入学。1980年、同大学卒業。同年、私立八千代松陰高等学校教諭(10年間)。1990年、千葉県立千葉西高等学校常勤講師(2年間)。1992年、同県立船橋豊富高等学校教諭(4年間)。1996年、財団法人千葉県史料研究財団資料研究員(5年間)、千葉県史編さんの県全域の近世史料調査、県史編集実務に従事。同年、千葉史学会歴史教育部会委員(27年間)。1998年、神奈川大学大学院歴史民俗研究科修士課程入学。2000年、同大学院歴史民俗資料学博士課程入学。2001年、千葉県立国府台高等学校教諭(8年間)。2009年、神奈川大学大学院歴史民俗研究科より「近世江戸の稲荷信仰」の研究で民俗資料学博士号授与。同年、千葉県立幕張総合高等学校教諭(9年間)。2018年、同校定年退職。2023年、同校再任用終了(5年間)。2009年、歴史教育者協議会常任委員(7年間)。2015年、同会機関誌『歴史地理教育』編集長(7年間)。2024年、同会事務局編集事務に従事(1年間)。2025年、同会常任委員復帰。同年、本学共生社会研究センター研究員として、同センター所蔵の史資料に基づく授業実践研究に従事。この間、千葉県歴史教育者協議会日本史部会に所属し、歴史学、民俗学などの学問研究に基づく生徒主体の授業実践とその分析研究を追究。その成果をまとめた『考える歴史の授業上下』(地歴社)の編集委員を務める。また、同様の趣旨で国立歴史民俗博物館の博学連携事業に参画し、その成果を『歴博ブックレット28歴博で高校生が見つけた歴史の授業のヒント』にまとめる。

昭和学院中学校高等学校教諭
神山 知徳(かみやま とものり) 氏

1966年千葉県船橋市生まれ。1986年千葉大学教育学部中学校教員養成課程社会科専攻入学、1992年千葉大学大学院教育学研究科社会科教育専攻(近代地方行財政史)。修了後、財団法人千葉県史料研究財団に嘱託(近世史部会所属)として勤務(2年間)、1994年より昭和学院中学校高等学校教諭(現在まで)。千葉県鎌ケ谷市史・千葉市史、茨城県牛久市史などの編纂事業に従事。戦争体験の聞き取りや博学連携などを実践。所属学会は歴史教育者協議会、歴史学研究会、日本史研究会、首都圏形成史研究会、千葉歴史学会など。

(研究歴)
・財団法人日本私学教育研究所社会科系専門委員(平成18年度~20年度の3年間)
・財団法人日本私学教育研究所委託研究員(平成22年度、25年度の2期)
平成22年度「戦争体験・戦後体験の聞き取り調査をどう指導したか」
平成25年度「小学校・中学校における戦争体験・戦後体験についての聞き取り調査の研究」
・日本学術振興会科学研究費奨励研究(平成26年度)
「戦争体験・戦後体験についての聞き取り調査の研究」(研究課題番号:26908013)
※以上の実践が新聞記事で取り上げられた事例としては、『朝日新聞』全国版(朝刊)、社会・教育欄の「いま子どもたちは祖父母の戦争」というシリーズで、本校での教育実践を4日間連続で掲載(平成27年10月1日~4日)。
・国立歴史民俗博物館博学連携研究員(平成20・21年度より現在まで11期、1期2年)
その成果は2年ごとに刊行する博学連携研究員会議実践報告書『学校と歴博をつなぐ』や、教育雑誌『歴史地理教育』(歴史教育者協議会)、『社会科教育』(明治図書)、『地方史研究』(地方史研究協議会)、『山川歴史PRESS』(山川出版社)などに逐次掲載。
・日本学術振興会科学研究費奨励研究(令和6年度)
「地域に眠る戦時下の絵日記の翻刻と教材化」(研究課題番号:24H02456)
その成果は『昭和二十年一月~十二月高等女学校生徒の絵日記を読む~木更津高等女学校生徒絵日記「昭和二十年を顧みて」の翻刻と教材化~』として出版(令和7年3月)。

司会進行

本学共生社会研究センター長
和田 悠

詳細情報

名称

公開セミナー「市民運動の記録を教室へ——共生社会研究センター資料を活かした社会科授業の試み」

内容

14:00 挨拶:和田悠
14:05 報告①:若杉温氏から実践報告
14:45 報告②:神山知徳氏から実践報告
15:25 休憩
15:35 全体討論:参加者からのコメントおよび全体討論

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 必要
  • 参加費 無料

【定員】
30名

以下のWebサイトよりお申込みください。

主催

共生社会研究センター

お問い合わせ

共生社会研究センター

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