公開講演会「若者の読書習慣:モラル・パニックと文化的変容の間で—フランスと日本の事例」
INFORMATION
現代フランスにおける子どもの読書の実態とそれに関わるフランス社会における議論をスタルデー氏より報告していただきます。日本社会におけるその実態や議論をふまえて、スタルデー氏の報告に中村より応答したうえで、フロアとの質疑応答を行います。
登壇者
放送大学教授
岩崎 久美子 氏
日仏会館・フランス国立日本研究所所長
トマ・ガルサン 氏
リヨン第三大学准教授
アンジェル・スタルデー 氏
ジャン・ムーラン リヨン第三大学の情報・コミュニケーション科学学科で教鞭を取られており、ドキュマンタリスト養成課程の責任者。
主な研究テーマは、ドキュメントに対する理論・実践的アプローチ;一般的、または制度化された、あるいはオンライン、オフラインといった日常、学業、仕事といった様々なコンテクストの中での、情報、情報文化に関する実践;そして情報システムの提供とその仲介。
フランス政府が進める「France 2030:明日のフランスに向けた投資計画」のもとで進められる、「教育制度を含む対策:偏りがちな社会と無秩序な情報に関する働きかけ」を検討する研究チームにも参画。France 2030は、大規模な投資計画を通じて、エネルギー、自動車、航空、宇宙などの卓越したセクターの転換を支援し、時代の主要な課題、特に生態系の移行に対応するための計画。所属するELICO(Équipe de recherche de Lyon en sciences de l'information et de la communication)では、「AI:情報・コミュニケーション科学(SIC)の視点からの批判的アプローチ」というセミナーを主催する責任者の一人。
本学学校・社会教育講座司書課程教授
中村 百合子
詳細情報
名称
内容
・18:00~18:10 ご挨拶 トマ・ガルサン 氏
・18:10~19:20
「若者の読書習慣:モラル・パニックと文化的変容の間で」
アンジェル・スタルデー 氏
まず初めに、子ども・若者の読書に関する様々な、フランスにおける量的調査をふまえ、現代社会が感じている「若者はもう本を読まない。彼らが読むとすれば、それはバンド・デシネ(欧米のマンガ)か、または電子デバイスの画面にすべての時間が費やされている。」というモラル・パニックについて言及する。
次に、このモラル・パニックの印象を和らげ、そして現代の若者の読書に特徴的なマンガを読むということについて、より質的な調査に触れながら、「情報を得るときも、遊ぶときも、我々は読んでいる!ポスト・デジタル時代は何を「読む」のか。」という問いについて検討する。
最後に、読書の実践を発展させるための公共政策について、学校図書館だけでなく資料館・図書館のそれについても述べる。
・19:20~19:40 「日本からの応答」 中村 百合子
・19:30~20:00 質疑応答