第61回社会福祉のフロンティア「「ポスト申請主義」の社会福祉~アウトリーチに向けた新しい試み~」
INFORMATION
日本では、生活保護制度をはじめとして、公的な福祉では申請主義に基づいて給付がなされます。申請は手続きが複雑でハードルが高いために、制度を利用できない人がいます。これに対して、アウトリーチという方法に基づいて、申請主義を乗り越える取り組みが実践されています。
今回はソーシャルワーカーとして「ポスト申請主義」を提唱する横山北斗さんをお呼びして、日本における申請主義の問題点とそれを乗り越える必要性を、専門職の視点から語っていただきます。また、本学法学部教授で本研究所副所長である神橋一彦氏には、行政法学の立場から、申請主義のあり方を検討する際に必要な論点について講演していただきます。
さらに、デンマークのアウトリーチ政策の一つである「予防的家庭訪問制度」を研究している大阪大学大学院教授の石黒暢氏をお招きし、海外の事例をお話しいただきます。最後に、申請主義をどのように考えていけばよいのかを、フロアを含めてディスカッションします。
NPO法人Social Change Agency代表理事、社会福祉士
横山 北斗(よこやま ほくと) 氏
NPO法人Social Change Agency代表理事、社会福祉士、修士(社会福祉学)。ポスト申請主義を考える会代表。神奈川県立保健福祉大学卒業後、医療機関にて患者家族への相談援助業務に従事した後、NPO法人を設立。著書に『15歳からの社会保障』(2022年、日本評論社刊)、委員として内閣府「孤独・孤立対策担当室HP企画委員会」(2021年~現在)など。
大阪大学大学院人文学研究科教授、デンマーク研究
石黒 暢(いしぐろ のぶ) 氏
大阪大学大学院人文学研究科教授。専門はデンマークの高齢者介護政策。主な論文は「ケアとテクノロジーの融合を探る-デンマークの高齢者介護政策と国民の意識」『IDUN-北欧研究-』25号、217-231頁、2025年。主な著書は『市場化のなかの北欧諸国と日本の介護』(2018年、大阪大学出版会刊、斉藤弥生氏との共編著)。