公開講演会「トマス・ハーディの最後の小説を考える—「恋の霊を求めて」を求めて」
INFORMATION
「ハーディの最後の小説であって、最後の小説ではない」と評される『恋の霊』(The Well-Beloved)(1897)は、小説家トマス・ハーディ(1840–1928)の最終期において曖昧にして不安定な位置を占めている。その曖昧さと不安定さを、日本ハーディ協会の会長を務めた講演者が多角的に考察する。その過程で『恋の霊』にとどまらず、ハーディの小説一般の魅力が示されるはずである。立教英米文学会の年次大会特別講演として、専門家にも一般聴衆にも開かれた学術交流の場を提供する。
講師
本学名誉教授
新妻 昭彦(にいつま あきひこ)
1987年に東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専門課程を修了後、1987年に帝京大学法学部講師、1989年に埼玉大学教養学部専任講師、1990年に同助教授を経て、2000年に本学文学部教授に就任。2024年に同名誉教授。論文に「トマス・ハーディと『小説』の終焉」(内田能嗣教授傘寿記念論文集刊行委員会編『文藝禮讃』、大阪教育図書、2016、pp. 727-36)、「エンジェルの系譜—『ダーバヴィル家のテス』再考」(大榎茂行教授喜寿記念論文集刊行委員会編『イギリス文学のランドマーク』、大阪教育図書、2011、pp. 195-203)年11月「『微温の人』の位置と意義」(日本ハーディ協会編『トマス・ハーディ全貌』、音羽書房鶴見書店、2007、pp. 150-62)など。
詳細情報
名称
公開講演会「トマス・ハーディの最後の小説を考える—「恋の霊を求めて」を求めて」
対象者
本学学生、教職員、校友、一般
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料
主催
文学部文学科英米文学専修
お問い合わせ
文学部文学科英米文学専修教授
小山 太一
E-mail:5060048@rikkyo.ac.jp