公開講演会「ドキュメンタリー映画「戦後中国残留婦人考」上映会」
INFORMATION
1972年日中国交正常化後始まった残留邦人帰国支援政策、当時の日本政府によって、1945年8月15日日本の敗戦当時、身元が分かっていた邦人のうち満13歳以上の女性は自らの意思で中国に残った「残留婦人」とされ、12歳以下の残留孤児と区別された。このドキュメンタリー映画は日本人留学生小林千恵さんの視点から、歴史研究を始め、敗戦後から未だ中国に滞在する「残留婦人」、及び家族を連れ日本に帰国した「残留婦人」たちを訪ね、特殊な時代、特殊な運命を生きた、特殊な人々の今を追い、考察するドキュメンタリー作品である。戦後80周年を記念し、戦争の悲惨さと平和の尊さを知ってもらう草の根活動として、日本国内約10か所における上映を進めている。
本上映会では本作を上映するとともに、本作の監督である王乃真氏(Wan Naizhen:北京電影学院教授)を招き、本作品制作の経緯や作品に込めたメッセージ等について講演していただく。また、西園寺一晃氏(公益社団法人日本中国友好協会顧問、東日本国際大学客員教授)から本作品の上映活動が目指すところやその意義について話していただく。
講師
北京電影学院教授、本作監督
王 乃真(Wan Naizhen) 氏
1986年渡日し、1991年日本大学芸術学部監督学科芸術研究所を修了。戦後日本映画監督研究専攻。2003年から現在に至り、ISFVF北京電影学院国際大学映画作品際や横浜国際学生映画祭など数々の映画祭で審査員を務める。CCTV-6映画専門チャンネル「佳片有約」において日本映画研究者として作品を紹介。
本作「戦後中国残留婦人考」については、本作の中で訪問者を担当している小林千恵氏と2012年10月北京電影学院内において出会い、映画構想を開始、2013年1月より撮影を開始。
公益社団法人日本中国友好協会顧問、東日本国際大学客員教授
西園寺 一晃 氏
1967年に北京大学経済学部政治経済科を卒業。朝日新聞社東京本社にて調査研究室に勤務。同社総合研究センター主任研究員などを歴任し中国の動向分析や研究に従事。定年退職後は公益社団法人日本中国友好協会顧間、認定NPO法人東京都日本中国友好協会顧問、東日本国際大学客員教授、北京大学国際関係学院客員教授、中国博媒大学国際関係学院客員教授、グローバル地域研究会理事長、未来日中研究会代表等を務めている。元内閣総理大臣・元老の西園寺公望の曾孫にあたる。
著書に『青春の北京 北京留学の十年』(1971年、中央公論社)、『中国辺境をゆく』(1982年、日本交通公社出版事業局)、『鄧穎超——妻として同志として』(1999年、潮出版社)等。
司会・進行
本学社会学部社会学科特別専任教授
野呂 芳明
詳細情報
名称
対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料