公開シンポジウム「AIと異文化コミュニケーションが出会うとき、世界はどう変わる?」
INFORMATION
急速に浸透する生成AIは、私たちの暮らしや仕事、そして人と人との関係性に微細な揺らぎをもたらしつつある。ツールとして手になじむ一方で、対立の間に介在し、思いがけず「他者」として姿を現すこともある——その多面性は、異文化コミュニケーション学部が長年問い続けてきた〈「ちがい」から、その先へ〉の営みに新たな地平を開く。
本シンポジウムでは、通訳・翻訳研究とコミュニケーション・スタディーズという異なる領域に所属する登壇者が、「AIと出会ったとき、人間のコミュニケーションはどう変わり得るのか/どう変わらずあり続けるのか」等を軸に語る。翻訳・通訳の現場で顕在化している職能の変容、組織内外で進むAI仲介型対話の試み、さらにはAIそのものを異文化的な存在とみなす発想——こうした論点を縦横にたどりながら、学問・教育・キャリアの射程を柔らかく拡げていく。
異文化コミュニケーションという総体は、領域横断的な知を緩やかに束ね、時代の変曲点をしなやかにくぐり抜けてきた。AI時代に生きる私たちが再び立ち返るべき問いと可能性を、本学部の研究・教育・実践を通じて探り、こうした探究を通して、最終的には、本学部での学びが、AI時代において、どのように活かされ、未来に向けてどのような可能性を拓いていけるのかを考える場としたい。
講師・登壇者
全体進行
本学異文化コミュニケーション学部助教
王 暁音
基調対談/登壇者
本学異文化コミュニケーション学部教授
山田 優
本学異文化コミュニケーション学部教授
石黒 武人
基調対談/ファシリテーター
本学異文化コミュニケーション学部教授
師岡 淳也
パネルディスカッション
本学異文化コミュニケーション学部卒業生
長谷川 凌太郎 氏
異文化コミュニケーション学部卒業(2020年3月)。卒業後、同大学大学院人工知能科学研究科へ進学。深層学習(ディープラーニング)が獲得する知識の多様性を研究。2022年3月に修了後、自動車会社へ技術職として就職。先進安全機能のソフトウェア開発を担当。
本学異文化コミュニケーション学部卒業生
根本 怜奈 氏
異文化コミュニケーション学部卒業(2024年3月)。卒業後、新卒で総合職として総合商社に入社。原油、重油、航空燃料など液体燃料をトレードする部署に在籍。現在は、課の決算取り纏めや社内申請などミドルオフィス業務を担当。
本学異文化コミュニケーション学部4年次
西澤 城太朗 さん
本学異文化コミュニケーション学部4年次
ジョン ジミン さん
Business Practicum for Intercultural Collaboration
株式会社ソーシャライズ代表取締役社長
中村 拓海 氏
国立大学法人東京外国語大学ウルドゥー語学科卒業(2015年3月)。株式会社ソーシャライズ代表、80か国、3,000名以上の進路相談を行ってきた留学生専任のキャリアアドバイザー。学生時代、外国人留学生の友人たちが就職できない実情を知り、外国人に特化した人材サービス会社Sociarise(ソーシャライズ)を2014年に創業。20タイプ別留学生就職支援メニューの開発をし、学校と連携して提供することで効率的な就職支援の形を追求している。企業に対する外国人雇用のコンサルティングの他、政府・自治体への多文化共生に関する提言、難民・避難民の就労支援などにも取り組む。
詳細情報
名称
内容
「AI×異文化コミュニケーション-拡張・仲介・共存の現在地と未来-」
【パネルディスカッション】
「異文化コミュニケーション学部での学び-AI×異文化コミュニケーション」
【ポスター発表】
異文化コミュニケーション学部在学生による地域社会連携活動の発表海外・国内フィールドスタディ、インターンシップ、立教日本語教室、立教コミュニティ翻訳通訳RiCoLaS、学部学生団体LINKCIC 他
【Business Practicum for Intercultural Collaboration】
異文化コミュニケーション学部在学生・特別外国人学生による成果発表