第60回社会福祉のフロンティア「ひきこもり支援者向けハンドブックをめぐる対話~自律と倫理~」

INFORMATION

  • 2025年7月27日(日)13:00〜16:00
  • 池袋キャンパス 太刀川記念館3階 カンファレンス・ルーム

2025年1月、厚生労働省は『ひきこもり支援ハンドブック〜寄り添うための羅針盤』を公開しました。本ハンドブックは大変な力作で、とくに「自律」を支援の目指す方向として明確に打ち出したことは画期的です。

本シンポジウムでは、はじめにハンドブックの作成に関わった方々に「自律」を打ち出すに至った背景や、個人的な思いをご報告いただきます。そして、「ひきこもり」だけではなく様々な現場を経験してきた2名の方にこのハンドブックをどう受け止めたのか語り合っていただき、そこからさらに参加者の皆さんとの議論に開いていきます。

講師

social work lab MIRAI代表、社会福祉士、精神保健福祉士、白梅学園大学名誉教授
長谷川 俊雄(はせがわ としお) 氏

横浜市役所・社会福祉職として寿生活館、福祉事務所、保健所に勤務、その後精神科クリニックPSWへ転職。保健・医療・福祉等の狭間に置かれる思春期・青年期の「生きづらさ」と家族であることの「苦しさ」を生み出す問題群に関心をもち実践と研究に取り組む。2011年にひきこもりの方々の居場所「つながるcafé」、2023年に援助職支援と家族支援に取り組む「social work lab MIRAI」を開設。ひきこもり支援ハンドブックの作成にかかわる調査研究事業検討委員会委員長をつとめた。おもな著書に『引きこもりの理解と援助』『ひきこもりケースの家族援助』などがある。

つくばダイアローグハウス院長、筑波大学名誉教授
斎藤 環(さいとう たまき) 氏

筑波大学医学専門学群博士課程を修了後、爽風会佐々木病院精神科診療部長を経て、2013年より2024年まで筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。日本思春期学会理事、日本病跡学会理事。公益社団法人青少年健康センター会長。専門は思春期・青年期の精神病理、精神療法、および病跡学。ひきこもり関連の著書としては、『社会的ひきこもり』(PHP研究所)、『ひきこもり文化論』(紀伊國屋書店)、『ひきこもりのライフプラン』(畠中雅子との共著、岩波ブックレット、『中高年ひきこもり』(幻冬舎新書)などがある。

横浜市役所
松浦 拓郎(まつうら たくろう) 氏

福祉系大学卒業後、知的障害者通所施設勤務を経て横浜市役所入庁(社会福祉職)。生活保護ケースワーカーをはじめ、障害者支援、高齢者支援、成年後見、人材育成等の分野を歴任。2022年度から厚生労働省社会・援護局に出向し、ひきこもり支援専門官として全国のひきこもり支援施策の推進を担当し、2025年1月に発表したひきこもり支援ハンドブック作成に携わった。現在は横浜市に帰任し、横浜市中区役所生活支援課担当課長として、簡易宿泊所街である寿地区において生きづらさを抱える人たちへの支援を担当している。

一般社団法人ひきこもりUX会議理事
室井 舞花(むろい まいか) 氏

13歳で自分の性的指向が同性に向いているのではないかと感じはじめ、18歳でカミングアウト。LGBTQ、国際交流、地域づくり、不登校・ひきこもりなど、さまざまな現場から多様な人たちが違いを超えて生きられる社会を目指し、当事者の立場から発信を続ける。著書に『恋の相手は女の子』(岩波ジュニア新書)。
ひきこもりUX会議のウェブサイト

共同通信記者
永澤 陽生(ながさわ はるお) 氏

高校受験を控えた長男が学校に行けなくなったのをきっかけに東京都内の親の会に参加し、長期ひきこもりによる「8050問題」の深刻さを知る。本社生活報道部(現くらし報道部)で取材班を結成し、2017年5月から長期連載「扉を開けて~ルポひきこもり」(計50回)を全国の新聞社に配信(2019年にかもがわ出版から書籍化)。その後もライフワークであるひきこもりのほか、孤独・孤立、発達障害などをテーマに取材を続けている。昨年7月から福島支局長。

本学社会学部教授、社会福祉研究所所員
石川 良子(いしかわ りょうこ)

専門はライフストーリー研究。「ひきこもり」が社会問題化して間もない2000年ごろから調査研究を継続している。「ひきこもり」に関連する様々な集まりに参加しながら、当事者にとって「ひきこもり」とはどのような経験なのか、かれらの経験をどのように受け止めればよいのか追求してきた。おもな著書に『ひきこもりの〈ゴール〉」(青弓社、2007年)、『「ひきこもり」から考える』(ちくま新書、2021年)、『ライフストーリー研究に何ができるか:対話的構築主義の批判的継承』(新曜社、2015年。桜井厚との共編著)などがある。

詳細情報

名称

第60回社会福祉のフロンティア「ひきこもり支援者向けハンドブックをめぐる対話~自律と倫理~」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 必要
  • 参加費 無料

以下のwebサイトよりお申し込みください。

お問い合わせ

社会福祉研究所事務局(担当:齋藤)

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