公開シンポジウム「性売買経験当事者ネットワーク〈ムンチ〉『無限発話』出版記念トークコンサート——買われた私たちが語る性売買の現場——」

INFORMATION

  • 2023年7月8日(土)13:30~17:00
  • 池袋キャンパス(詳細は申込者にお知らせします)

韓国では2004年に「性売買防止法」が施行されたことをきっかけとして、「性売買問題解決のための全国連帯(以下、全国連帯)」が結成された。そして、性売買から離脱を希望する女性たちへの生活・法律・医療支援、相談所、シェルター、自立支援センター等の活動が、政府からの財政支出によって行なわれている。その結果もたらされた最も大きな変化が、2006年に性売買経験当事者女性たち自身がネットワークをつくり(性売買経験当事者ネットワーク〈ムンチ〉)、反買春・反性売買業を主張する活動を、自発的・自主的に開始したことである。〈ムンチ〉は韓国の各地でトークコンサートを開き、自分たちの見た性売買の現場を語ってきた。そして昨年、その内容を著した著書『無限発説』を韓国で出版した。そこで、科研費基盤研究(B)「性販売女性の支援活動に関する日韓比較同時代史研究」により、同書を日本語に翻訳(日本語タイトル『無限発話——買われた私たちが語る性売買の現場』)し、今年6月末梨の木舎から出版予定である。

本書『無限発話』の内容を紹介しつつ、著者である〈ムンチ〉メンバー5人に来日、トークコンサートを開催していただき、日本とも深く関係している韓国の性売買の現場を広く人々に知っていただくのが本公開講演会の目的である。

登壇者

性売買経験当事者ネットワーク〈ムンチ〉運営委員長
チャル 氏

16歳のとき韓国の性売買集結地に入り、28歳のとき脱性売買をした。2008年に地域の自助グループを通じて〈ムンチ〉を知り、2012年に〈ムンチ〉に合流した。共著に『無限発説』がある。

性売買経験当事者ネットワーク〈ムンチ〉創立メンバー
ジウム 氏

10代で性売買店に入り、20歳で脱性売買をした。2006年の〈ムンチ〉創立メンバーであり、同時に性売買経験者自活支援のための活動を続けている。デジタル性搾取加害者に関する修士論文があり、修士号を取得している。共著に『無限発説』がある。

性売買経験当事者ネットワーク〈ムンチ〉政策チーム長
チン 氏

10代のとき家出をし、アルバイトや「条件デート」(日本でいう「援助交際」)をしながらホームレス生活をしていた。10代で脱性売買し、2017年から〈ムンチ〉の活動に参加し始めた。性売買を経験した青少年をサポートする活動もしている。共著に『無限発説』がある。

性売買経験当事者ネットワーク〈ムンチ〉メンバー
ムム 氏

6年間性売買をしたのち、脱性売買をし、〈ムンチ〉での活動を始めて7年目となる。性売買経験者の自活支援活動も行なっている。共著に『無限発説』がある。

性売買経験当事者ネットワーク〈ムンチ〉メンバー
ベクチ 氏

「ポケベルガール」として遊興施設へデリバリーされる生活を経て、18歳で性売買集結地に入り、28歳で脱性売買をした。現在は〈ムンチ〉の主要メンバー。共著に『無限発説』がある。

詳細情報

名称

公開シンポジウム「性売買経験当事者ネットワーク〈ムンチ〉『無限発話』出版記念トークコンサート——買われた私たちが語る性売買の現場——」

内容

13:30〜13:50 プロローグ
・主催者あいさつ
・登壇する〈ムンチ〉メンバー5人の紹介
13:50〈ムンチ〉トークコンサート第1部
〜休憩〜
〈ムンチ〉トークコンサート第2部
16:35 本の紹介と参加者からの発言
16:55 閉会の挨拶
17:00 終了

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 必要
  • 参加費 有料

一般1,200円、学生800円

【定員】
150名

【申し込み方法】
以下のwebサイトよりお申し込みください。

主催

「性売買を考える会——当事者とともに」、科研費基盤研究(C)「朝鮮半島の植民地遊廓の形成・展開・変容~解放後韓国への連続/非連続に注目して~」、梨の木舎

共催

ジェンダーフォーラム

お問い合わせ

文学部史学科日本史学専修教授
小野沢 あかね

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