公開シンポジウム「はじめての日本史探究:歴史教育と歴史学の幸せな関係を求めて」

INFORMATION

  • 2023年3月26日(日)10:00~16:30
  • ハイブリッド型開催(対面・オンライン)
    池袋キャンパス マキムホール(15号館)地下1階 MB01教室

本シンポジウムは、2022年度から年次進行で施行される新しい高等学校学習指導要領で新科目として導入される「日本史探究」について、さまざまな立場から提言することを目的とする。グローバルヒストリーの深化や新科目「歴史総合」の導入にともない、世界史教育や近現代史の見直しの動きは活発であるが、日本史、なかでも中世史は既存の教科書叙述の見直しを迫る成果が多く公刊されているにもかかわらず、それをどのように歴史教育に取り込んでいくか、歴史教育の現場がどのような成果発信を研究者に求めているか、それらの対話は活発に行われているとはいえない。そこで、本シンポジウムを開き、両者の対話を活発に進めてゆきたい。

講師

中央大学文学部特任教授、本学教職講座兼任講師
大西 信行 氏

修士(文学)(京都大学)。日本中世史・海域アジア史・日本史教育。主な著作に「『朝鮮王朝実録』に収められた二つの《良懐上表文》」(『中央史学』45号、2022)など。

本学文学部史学科日本史学専修教授、日本学研究所所長
佐藤 雄基

博士(文学)(東京大学)。日本中世史・近代史学史。主な著作に『日本中世初期の文書と訴訟』(山川出版社、2012年)など。

新潟大学非常勤講師
竹田 和夫 氏

博士(文学)(新潟大学)。主な著作に『五山と中世の社会』(同成社、2007年)、『古代・中世の境界意識と文化交流』(編著)(勉誠出版、2011年)、『歴史のなかの金・銀・銅:鉱山文化の所産』(編著)(勉誠出版、2013年)など。

海城中学・高等学校教諭
横井 成行 氏

修士(文学)(早稲田大学)。主な著作に「「海の向こうに「きもの」はひろがるー18世紀日本と世界を再考する素材としてー」(『海城中学高等学校 研究集録』44集、2020年)、「教室レポート「歴史総合」の授業実践の試み」(『歴史と地理』717号、2018年)など。

女子美術大学付属高等学校・中学校教諭
野村 育世 氏

博士(文学)(早稲田大学)。主な著作に『北条政子 尼将軍の時代』(吉川弘文館、2000年)、『仏教と女の精神史』(吉川弘文館、2004年)、『家族史としての女院論』(校倉書房、2006年)、『ジェンダーの中世社会史』(同成社、2017年)など。

新潟県立新潟向陽高校教諭
中村 崇志 氏

修士(文学)(東北大学)。主な著作に「中世興福寺の声聞師編成」(『国史談話会雑誌』52号、2012年)、「探究の成果を共有し、多様な問い、多様な表現と出会う:高等学校」(『社会科教育』58巻8号、2021年)など。

都留文科大学文学部講師
前島 礼子 氏

修士(文学)(中央大学)。主な著作に「新アッシリア王政と占星術:紀元前7世紀天体報告書についての一考察」(『オリエント』54巻2号、2011年)、「原田敬吾の「日本人=バビロン起源説」とバビロン学会」(小澤実編『近代日本の偽史言説:歴史語りのインテレクチュアル・ヒストリー』勉誠出版、2017年)など。

神戸大学附属中等教育学校教諭
矢景 裕子 氏

修士(文学)(大阪大学)。主な著作に「「歴史総合」から「世界史探究」へ:歴史的リテラシーを意識する授業をいかに構想するか」(共著)(『神戸大学附属中等教育学校 研究紀要』4号、2020年)など。

株式会社清水書院・編集者
佐野 理恵子 氏

修士(文学)(早稲田大学)。

詳細情報

名称

公開シンポジウム「はじめての日本史探究:歴史教育と歴史学の幸せな関係を求めて」

内容

10:00~10:15 趣旨説明
10:15~10:45
日本史教科書の枠組みをつくってきたものはなにか?:法制史と経済史
10:45~11:15
日本中世史研究と高校日本史探究との対話:藤木久志の研究と高校授業
11:15~11:45
歴史的文脈から考える「学び」の多様性と広がりに関する一検証:角を矯めて牛を殺す語
11:45~12:15
あらゆる政権はジェンダーを規定する:ジェンダー視点を導入するにはどうしたらよいか

13:30~14:00
『歴史総合』と『日本史探究』を接続するにはどうすればよいか
14:00~14:30
IBDP History と歴史学:中等教育における歴史探究授業の可能性
14:30~14:40
コメント①世界史教育の立場から
14:40~14:50
コメント②教科書編集者の立場から
15:10~16:30 総合討論

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 必要
  • 参加費 無料

google フォームにて受付

問合せ先: 大西信行
中央大学、onisinob★tamacc.chuo-u.ac.jp(★を@に)

主催

立教大学日本学研究所

共催

立教大学文学部史学科、科学研究費補助金(基盤C)「近代日本の大学における歴史研究・教育体制と学術行政」(代表者: 奈須恵子(立教大学))(19K02461)、科学研究費補助金(研究活動スタート支援)「前近代海域アジア史の新たな知見にもとづく高等学校地理歴史科の探究型教材の開発」(代表者:大西信行(中央大学))(20K22220)

後援

高大連携歴史教育研究会

お問い合わせ

立教大学日本学研究所事務局

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