レクチャーコンサート「受難と救い」

INFORMATION

  • 2023年2月19日(日)18:00~19:30(開場 17:30)
  • 池袋キャンパス 立教学院諸聖徒礼拝堂(池袋チャペル)

この世の苦しみからの解放。キリスト教も含めて、宗教と総称されるものの大きな役割はそこにあるでしょう。人は誰もが平和に、平等に、幸福に生きられることを願います。しかし現実は理想にほど遠く、その対極にあると言っても過言ではありません。いかにしてこの矛盾を克服するか、そこに宗教の存在理由が生まれます。

『聖書』にも、神に信仰を試され試練を身に受けることになったヨブのような人物が登場します。バビロン捕囚による絶望の淵から神に救いを訴えるエレミアの『哀歌』もあります。

今回は「受難と救い」をテーマに作品を選びました。今、私たちも「コロナ」という受難を経験し、それを乗り越えるすべを模索しています。
過去から現代へのメッセージとして、心を癒す音楽の力を信じて演奏します。願わくは皆様の心に伝わりますように。

講師

本学大学院キリスト教学研究科兼任講師、教会音楽研究所所員、国立音楽大学非常勤講師
大島 博 氏

熊本県生まれ。中央大学法学部卒業後、東京藝術大学音楽学部声楽科に入学。渡辺高之助、高 丈二、原田茂生、中山悌一の各氏に師事。86年、同大学院在学中にミュンヘン音大に留学、エルンスト・ヘフリガーに学ぶ。90-91年D.フィッシャー=ディースカウに師事。95年東京藝術大学大学院博士課程を修了。宗教曲の分野で、初期バロックから現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、とりわけバッハの演奏者として定評がある。また、ドイツ・リート及び日本歌曲の演奏にも積極的に取り組んでおり、96年からは<ドイツ・リートのたのしみ>と題した、ドイツ歌曲を知るためのレクチャーを継続中。さらに合唱指揮者、発声指導者としても幅広く活動している。近年は、楽譜の校訂・編集にも携わっており、近刊にシューベルト《冬の旅》(全音楽譜出版社)がある。

オルガン

東北学院大学教養学部教授、大学オルガニスト、同宗教音楽研究所々長、日本キリスト教団霊南坂教会オルガン主任、一般社団法人日本オルガニスト協会会長、日本オルガン研究会会員、一般財団法人キリスト教音楽院評議員
今井 奈緒子 氏

東京藝術大学、ドイツ・フライブルグ音楽大学オルガン科卒業。オルガンを河野和雄、故秋元道雄、廣野嗣雄、ジグモント・サットマーリの各氏に師事。1985年ドイツ・ゲオルグ・ベーム国際オルガンコンクール、88年ベルギー・ブルージュ国際バッハ・コンクールに入賞。日本・ヨーロッパ各地におけるソロ活動のほか、経験豊かな通奏低音・アンサンブル奏者として共演者から信頼を得ている。ソロCDに「シャイトのアラマンダ」「バッハ:クラヴィーア練習曲集第3部」「スウェーデン7つのオルガン」等。バッハ・コレギウム・ジャパン創設時からのメンバーとして教会カンタータシリーズをはじめとする国内外での公演、CD録音に数多く参加した。

バロック・コントラバス

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コントラバス奏者
蓮池 仁 氏

東京藝術大学卒業。アンサンブル音楽三昧メンバー。音楽三昧として小学館「サライ大賞」受賞。近年はアマチュア奏者の育成にも尽力し、コントラバスのための平易なアンサンブル「先生とあそぼうのコーナー」は、本番の緊張と演奏の喜びをもたらすアンサンブルとして受け入れられている。

合唱

ジングアカデミー東京

大島博の呼びかけにより、19世紀ドイツで隆盛を誇った合唱音楽の研究、演奏運動に範を求め、さらに遠く「アカデメイア(快楽)」の原義に戻って「歌う快楽(Singakademie)」を追求しようと2009年に発足。各人が自立した音楽家として作品に取り組み、自由な雰囲気の中で有機的なつながりを持つ集合体として、完成度の高い音楽を作り上げることをめざしています。
これまでにH.シュッツ《マタイ受難曲》、F.リスト《十字架への道》《ミサ・コラーリス》、H.ディストラー《クリスマスの物語》、F.マルタン《2群の4声合唱のためのミサ曲》、H.ハウエルズ《レクイエム》、J.マクミラン《ミゼレーレ》など、比較的演奏される機会の少ない作品を演奏してきました。またJ,ブラームス《ドイツ・レクイエム》、A.ドヴォルジャーク《スターバト・マーテル》のオルガン伴奏での上演により、楽曲へのより細やかなアプローチを試みています。

詳細情報

名称

レクチャーコンサート「受難と救い」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 必要
  • 参加費 無料

【定員】
80名
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、立教大学では現在、キャンパスへの入構制限を実施していますので、レクチャーコンサートは事前申し込み制で開催いたします。

【申し込み受付期間】
1月23日(月)~2月16日(木)17:00まで
※定員になり次第、申し込み受付を終了します。

【申し込み方法】
music@rikkyo.ac.jp宛に、件名「2月19日レクチャーコンサート」と明記し、空メールを送信してください。折り返し「申込フォーム(URL)」をお送りしますので、必要事項をご記入のうえお申し込みください。なお、お申し込みいただいた空メールへの返信(申込フォームのご案内)は、火曜日、木曜日の9:00~17:00の間に行います。返信までお時間をいただく場合がありますが、ご了承ください。

主催

教会音楽研究所

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教会音楽研究所

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