公開講演会「ウクライナ侵攻と市民たちの抵抗」

INFORMATION

  • 2022年12月21日(水)17:10~19:00
  • 池袋キャンパス 10号館3階 X304教室

2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻した。講演者の藤原亮司氏は、翌月3月~4月にかけて約5週間、現地を取材した。そこで出会った市民たちは、それぞれが自らできる方法で、ソビエト連邦時代を経てようやく手に入れた「自由」を奪われたくないと、侵攻に抵抗する姿を見せていた。日本ではゼレンスキー政権による「国家総動員」や、戦争協力への「同調圧力」を懸念する専門家などの意見もあった。しかし、侵攻とともに復活した徴兵制は志願者が多いために機能せず、また軍に志願しない老若男女たちは自発的に避難所の開設と運営、支援物資の集積所、迷彩ネットや火炎瓶、車止めの製造などを行なっていた。驚いたのは彼らから「何もしない人」「避難していく人」たちへの批判めいた言葉をひと言も聞かなかったことだった。個人がそれぞれに選択したことを尊重し、自分ができることをする。ウクライナの人たちの「自由を失いたくない」という気持ちと、徹底した個人主義の浸透を感じた。現場に行かなければ、戦争取材の経験を彼らに当てはめ、押し付けるような印象を持ったかもしれない。本公演では、講演者が接した戦時下に暮らす人々の姿を報告する。

講師

ジャーナリスト、ジャパンプレス所属
藤原 亮司(ふじわら りょうじ) 氏

大阪府出身。1998年から継続してパレスチナ問題の取材を続けている。他に、シリア内戦、ウクライナ、レバノン、アフガニスタン、イラク、ヨルダン、トルコ、コソボなどにおいて紛争や民族問題、国内では在日コリアン、東日本大震災や原発被害の取材を行う。
紛争や抑圧の現場取材にもとづいた写真と記事写真と記事を雑誌、新聞、通信社に、映像を主に日本テレビにおいて発表。日本テレビ、TBS、フジテレビ、読売テレビ、九州朝日放送ラジオに出演し解説を行う。
著者に『ガザの空の下 それでも明日は来るし人は生きる』(2006年、dZERO)、共著に『戦争取材と自己責任』(2019年、dZERO)。

司会

本学異文化コミュニケーション学部教授、アジア地域研究所所長
石井 正子

詳細情報

名称

公開講演会「ウクライナ侵攻と市民たちの抵抗」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 必要
  • 参加費 無料

【定員】
70名

以下のwebサイトよりお申し込みください。

主催

アジア地域研究所

備考

お問い合わせ

アジア地域研究所

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。