公開セミナー「フィリピンの人権弁護士はなぜ殺されたのか?正義を求める現地からの声」

INFORMATION

  • 2021年12月10日(金)19:00~21:00
  • オンライン開催

2022年5月にフィリピンでは大統領選挙と総選挙が予定されています。それに伴い翌6月末にドゥテルテ政権の満期を迎え、政権交代が実現します。今年9月、国際刑事裁判所(ICC,本部オランダ・ハーグ)は同政権の「麻薬戦争」の人道に対する罪に対し、正式な捜査開始を承認しました。同裁判所によれば、同政権が発足した2016年7月からの約3年間に、1万2,000人から3万人の市民が超法規的に殺害されたとの情報を得たということです。

またドゥテルテ政権では、人権や環境問題に取り組む活動家やジャーナリスト、弁護士なども多数殺害されています。2021年9月15日には、南コタバト州で、バナナ農園の農薬空中散布反対運動や、先住民の人権擁護のために活動してきたファン・マカババド弁護士が殺害されました。ドゥテルテ政権では、60人前後の弁護士が殺害されており、マカババド弁護士もその犠牲者の一人となってしまいました。

本セミナーでは、フィリピンの人権侵害の概況や国際刑事裁判所の動向などの報告につづき、ミンダナオ民衆弁護士連盟のエミリオ・パニャ氏をお招きし、マカババド弁護士殺害事件の詳細および同弁護士に対する超法規的殺害の現状についてお話いただきます。またこうした人権状況と日本とのつながりについても、バナナ農園で働いていた労働の声を聞きます。加えて、昨年12月10日に開催した世界人権セミナー「フィリピン-麻薬撲滅戦争とコロナ禍が隠れみのにされる超法規的処刑」で取り上げた南コタバト州アラベル町カワス村の村長殺害のその後の進まない捜査から見えてきたことについて報告します。

講師

国際環境NGO FoE Japan委託研究員
波多江 秀枝 氏

日本の官民がフィリピン等で進める開発事業の各現場を回り、地元の住民・NGOと共に環境・社会・人権問題の解決に取り組む。

ミンダナオ民衆弁護士連盟
エミリオ・パニャ 氏

ミンダナオ島で法律事務所を設立し、人権派弁護士として、労働者、先住民の人権問題の解決に取り組む。

一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター
藤本 伸樹 氏

2001年より一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター研究員。1988年から1994年までフィリピンに滞在。

スヤパ農園労働組合
ポール・ジョン・ディソン 氏

フィリピン・ミンダナオ島の多国籍企業のバナナ園における梱包工場の労働組合「スヤパ農園労働組合」の委員長を務める。

任意団体KAFIN
長瀬 アガリン 氏

1998年、日本で暮らすフィリピン人移住者を中心にKAFINを設立し、その代表を務める。

詳細情報

名称

公開セミナー「フィリピンの人権弁護士はなぜ殺されたのか?正義を求める現地からの声」

内容

当日のプログラム詳細(使用言語:日本語、英語、ビサヤ語/逐次通訳あり)
19:00~19:05
司会:波多江秀枝氏

19:05~19:20
藤本伸樹氏
「ドゥテルテ政権下におけるフィリピンの人権侵害」ICJのことを含めて

19:20~20:00
エミリオ・パニャ弁護士
(背景説明・逐次通訳:石井正子)
「マカババド弁護士はなぜ殺されたか:弁護士に対する超法規的殺害」

20:00~20:25
ポール・ジョン・ディソン委員長
(背景説明:波多江秀枝氏(国際環境 NGO FoE Japan)/逐次通訳:石井正子)
「バナナ生産現場での人権侵害とつづく労働者たちの闘い」

20:25~20:40
長瀬アガリン氏
(背景説明・逐次通訳:石井正子)
「麻薬おとり調査とある村長の死:親愛なる友人ジョニーの殺害の進まない捜査から見えてきたこと」

20:40~21:00
質疑応答

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 必要
  • 参加費 無料

以下のwebサイトよりお申し込みください。

主催

国際環境NGO FoE Japan、一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター、本学異文化コミュニケーション学部、NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)、NPO法人APLA

協力

Fair Finance Guide Japan

お問い合わせ

異文化コミュニケーション学部教授
石井 正子