公開セミナー「大学におけるデジタル・レコードキーピング——シドニー大学の挑戦」

INFORMATION

  • 2021年7月31日(土)13:00~15:00
  • オンライン開催

2020年、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大学の授業がオンラインに移行するとともに、大学のその他の実務もリモートで行われるようになった。多様な主体が多様な機器やアプリケーションを用いて生み出し、多様な空間に保存される多様なデジタル記録のうち、大学が管理すべき範囲はどこまでなのだろうか。そして大学が管理すべき記録について、真正性や信頼性を保ちつつ適切に管理していくにはどうしたらよいのだろうか。また、そうした記録のうちどこまでが、大学の歴史の一部をなすものとして大学アーカイブズに移管され、保存されるべきなのだろうか。

オーストラリア最古の大学であるシドニー大学(1850年設立)では、2000年代初頭から大学が生み出す記録全体をデジタルで管理する方針が打ち出され、現在は99%の記録がデジタル媒体で作成・保存されるまでになった。それを支えるシステムがTRIMである。もともと紙ベースの記録管理システムとして導入されたTRIMを、ユーザーフレンドリーなデジタル記録管理システムに変貌させたシドニー大学の経験は、日本の大学アーカイブズにとってもおおいに参考となる事例と思われる。

そこで今回のセミナーでは、シドニー大学の記録管理を大きく変えたMay Robertson氏をお迎えして、着任から14年間で引き起こした変化について、そして今後の課題についてお話いただく。また、TRIMを用いて現用管理されたデジタル記録の移管に備える大学アーキビストのKate Cumming氏には、州法のもとで情報公開にも対応するなど広範な業務を担う大学アーカイブズでの仕事について、記録管理との緊密な連携について、そして今後の展望について語っていただく。

シドニー大学レコードマネジャー
May Robertson 氏

アーキビストとして、また記録管理・情報ガバナンスの専門家として、政府や企業での実務経験は34年に及ぶ。オーストラリアを代表する通信会社の1つであるSing Tel Optus Pty Ltdで7年半にわたりレコードマネジャーを務めたのち、2006年から現職。記録及びドキュメント管理システムに関するオーストラリア国内規格IT-021委員会のメンバーとして、記録管理・情報ガバナンスに関する複数のオーストラリアおよび国際規格の開発と改訂にも関わっている。

シドニー大学アーキビスト
Kate Cumming 氏

モナッシュ大学情報管理システム学大学院にて博士号取得。オーストラリア連邦公文書館、ニューサウスウェールズ州公文書館などでの勤務を経て2020年4月より現職。アーカイブズ・記録管理サービスおよびプライバシーコンプライアンス部門も統括している。また「レコードキーピング・ラウンドテーブル」の創設者の一人でもあり、その活動成果は専門職全体への重要な貢献と認められ、オーストラリア・アーキビスト協会のMander Jones賞を3度(2007、2014、2016年)受賞している。

詳細情報

名称

公開セミナー「大学におけるデジタル・レコードキーピング——シドニー大学の挑戦」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 要
  • 参加費 無料

以下のwebサイトよりお申し込みください。

主催

共生社会研究センター

共催

京都大学大学文書館

お問い合わせ

共生社会研究センター