公開シンポジウム「帝国日本の鉄道と観光」

INFORMATION

  • 2019年12月22日(日)10:00~17:40
  • 池袋キャンパス 14号館4階 D401教室

2017年度から2019年度にかけて研究活動を行った科学研究費助成事業・基盤研究(B)「戦前期東アジアにおける観光現象と鉄道事業の相互性に関する総合的研究」(研究代表者:千住 一)による研究成果を、「観光政策」・「観光と鉄道」・「観光の実際」の3セッションから構成されるシンポジウム形式で公開する。それぞれのセッションは関連する3件の研究報告、各報告に対する専門的見地からのコメント、フロアからの質疑応答によって構成される。

講師

本学観光学部准教授
千住 一

当該科研研究代表者。専門分野は観光史。観光史の立場から日本近代における鉄道と観光の関係を検討している。
関連業績:「1930年のおみやげ」『観光学評論』6(2)、2018年

駒澤大学経済学部教授
渡邉 恵一 氏

当該科研研究分担者。専門分野は経済史。経済史の立場から日本近代における鉄道と観光の関係を検討している。
関連業績:「植民地期台湾製糖業における甘蔗輸送」『経営史学』52(1)、2017年

兵庫大学現代ビジネス学部教授
李 良姫 氏

当該科研研究分担者。専門分野は観光史。観光史の立場から日本統治下朝鮮における鉄道と観光の関係を検討している。
関連業績:『民族分断と観光——金剛山観光から見る韓国・北朝鮮問題』溪水社、2018年

甲南大学経済学部准教授
平井 健介 氏

当該科研研究分担者。専門分野は経済史。経済史の立場から日本統治下台湾における鉄道と観光の関係を検討している。
関連業績:『砂糖の帝国——日本植民地とアジア市場』東京大学出版会、2017年

跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授
老川 慶喜 氏

当該科研研究分担者。専門分野は経済史。経済史の立場から日本近代における鉄道と観光の関係を検討している。
関連業績:『鉄道と観光の近現代史』河出書房新社、2017年

青山学院大学経済学部教授
高嶋 修一 氏

当該科研研究分担者。専門分野は経済史。経済史の立場から日本近代における鉄道と観光の関係を検討している。
関連業績:『都市鉄道の技術社会史』山川出版社、2019年

玉川大学観光学部教授
曽山 毅 氏

当該科研研究分担者。専門分野は観光史。観光史の立場から日本統治下台湾における鉄道と観光の関係を検討している。
関連業績:『植民地台湾と近代ツーリズム』青弓社、2003年

本学経済学部教授
林 采成

当該科研研究分担者。専門分野は経済史。経済史の立場から日本植民地全般における鉄道と観光の関係を検討している。
関連業績:『鉄道員と身体——帝国の労働衛生』京都大学学術出版会、2019年

駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授
高 媛 氏

当該科研研究分担者。専門分野はメディア論。社会学の立場から日本統治下満洲における鉄道と観光の関係を検討している。
関連業績:「満鉄の観光映画」『旅の文化研究所研究報告』28、2018年

コメント

神戸女子大学家政学部教授
砂本 文彦 氏

専門分野は建築史。建築史の立場から日本近代における観光政策とホテルの関係について検討しており、関連業績に代表される著作多数。
関連業績:『近代日本の国際リゾート—一九三〇年代の国際観光ホテルを中心に』青弓社、2008年

九州産業大学地域共創学部准教授
平山 昇 氏

専門分野は日本近代史。日本近代史の立場から日本近代における社寺参詣と鉄道の関係を検討しており、関連業績に代表される著作多数。
関連業績:『初詣の社会史——鉄道が生んだ娯楽とナショナリズム』東京大学出版会、2015年

国立台北大学歴史学系教授
蔡 龍保 氏

専門分野は経済史。経済史の立場から日本統治下台湾における鉄道と観光の関係を検討しており、関連業績に代表される著作多数。
関連業績:「日本統治期における台湾総督府鉄道部の南進政策」『立教経済学研究』69(5)、2016年

詳細情報

名称

公開シンポジウム「帝国日本の鉄道と観光」

内容

・趣旨説明【10:00~10:10】
千住 一(本学観光学部准教授)

・第一セッション「観光政策」【10:10~12:10】
「戦前期日本の観光政策における鉄道の位置づけ」/千住 一(本学観光学部准教授)
「雲仙における外国人観光客」/渡邉 恵一 氏(駒澤大学経済学部教授)
「植民地朝鮮における朝鮮総督府鉄道局を中心とした観光政策の変遷」/李 良姫 氏(兵庫大学現代ビジネス学部教授)
司会:平井 健介 氏(甲南大学経済学部准教授)
コメント:砂本 文彦 氏(神戸女子大学家政学部教授)

・第二セッション「観光と鉄道」【13:10~15:10】
「回遊列車の流行:明治期における鉄道と観光」/老川 慶喜 氏(跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)
「日本の鉄道供食産業に関する史的考察」/高嶋 修一 氏(青山学院大学経済学部教授)
「日本統治期台湾の観光対象・旅行情報書籍と総督府鉄道部『台湾鉄道案内』」/曽山 毅 氏(玉川大学観光学部教授)
司会:渡邉 恵一 氏(駒澤大学経済学部教授)
コメント:平山 昇 氏(九州産業大学地域共創学部准教授)

・第三セッション「観光の実際」【15:30~17:30】
「台湾における旅人宿」/平井 健介 氏(甲南大学経済学部准教授)
「日本占領下の山東鉄道観光」/林 采成(本学経済学部教授)
「戦前における日本人学生の満洲旅行」/高 媛 氏(駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授)
司会:高嶋 修一 氏(青山学院大学経済学部教授)
コメント:蔡 龍保 氏(国立台北大学歴史学系教授)

・総括【17:30~17:40】
老川 慶喜 氏(跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)

※各講師の報告タイトルは若干変更になる場合があります

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

科学研究費助成事業・基盤研究(B)「戦前期東アジアにおける観光現象と鉄道事業の相互性に関する総合的研究」

共催

観光学部

お問い合わせ

観光学部准教授
千住 一

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