連続講演会「環境史からみた中世グローバルヒストリー」第1回「14世紀の「大移行」と「小氷期」——西欧を超えた比較視点——」

INFORMATION

  • 2019年11月5日(火)18:30~20:00
  • 池袋キャンパス 12号館地下1階 第1会議室

近年の歴史学では、文献データに加えて自然科学のデータを用いた環境史に重心を置いたグローバルヒストリーが注目を浴びている。本連続講演会では、そのような観点の歴史研究で世界をリードしているビザンツ史家ヨハネス・プライザー=カペラー博士(本学招へい研究員)の報告を通じて、前近代世界の再考をこころみる。

第一講演では、環境不安・社会不安・経済不安・政治不安が複合的におこった14世紀を対象とし、比較史の観点から14世紀の特徴を考察する。第二講演では、停滞的と考えられがちであった初期中世を対象とし、アフロ・ユーラシア世界というより大きな世界での環境変化と社会の変化を再考する。プライザー=カペラー博士は、歴史データのビジュアル化を通じたディジタルヒストリーの普及にもつとめており、十分な視覚資料の提示も期待される。

第一講演に対しては、14世紀モンゴル帝国の専門家である諫早庸一氏が、第二講演に対しては初期中世カロリング史の専門家である津田拓郎氏と初期中世日本史を専攻する佐藤雄基がコメントし、しかるのちフロアも含めたディスカッションを行う。

講師

オーストリア科学アカデミー研究員
ヨハネス・プライザー=カペラー 氏

1977年オーストリア生まれ。ウィーン大学で2006年に博士号を取得し、オーストリア科学アカデミーのビザンツ研究部門で専任研究員をつとめる。専門はビザンツ帝国史、環境史、中世グローバルヒストリー、ディジタルヒストリー。
主要著作に『後期ビザンツ帝国の司教座制度』(Der Episkopat im späten Byzanz. Ein Verzeichnis der Metropoliten und Bischöfe des Patriarchats von Konstantinopel in der Zeit von 1204 bis 1453, Saarbrücken, 2008)ならびに『ローマとカール大帝の彼方』(Jenseits von Rom und Karl dem Großen. Aspekte der globalen Verflechtung in der langen Spätantike, 300-800 n, Vienna, 2018)など多数。

コメント

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター助教
諫早 庸一 氏

東京大学大学院文学地域文化研究科博士課程単位取得退学(博士)、現在は北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター助教。モンゴル帝国史を専攻。主要業績に、Thābit ibn Qurra’s Restoration of Euclid’s DataNathan, ed. with N. Sidoli, Springer, 2018など。

詳細情報

名称

連続講演会「環境史からみた中世グローバルヒストリー」第1回「14世紀の「大移行」と「小氷期」——西欧を超えた比較視点——」

内容

報告者
ヨハネス・プライザー=カペラー 氏(オーストリア科学アカデミー)

報告タイトル
「14世紀の「大移行」と「小氷期」——西欧を超えた比較視点——」
(The “Great Transition” and the “Little Ice Age” – a comparative perspective on the 14th century CE beyond Western Europe)

コメント
諫早 庸一 氏(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター)

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

主催

文学部史学科

備考

使用言語:英語(資料配布)

お問い合わせ

学部事務1課史学科担当