公開講演会:「文化圏としての河川?ライン川流域のロマネスク建築(Ein Fluss als „Kulturraum“? Romanische Architektur entlang des Rheines)」

INFORMATION

  • 2019年5月15日(水)18:30~20:30
  • 池袋キャンパス 太刀川記念館3階 カンファレンス・ルーム

近年の文化研究において,河川の流域全体をひとつの文化圏ととらえる視点が注目を集めている。そこでは、文化を定住的・領域的なものとする従来の文化観に対して、異文化間の接触、交流や越境性といった視点から、文化史の新たな書き換えが大胆に試みられている。講演では、ドイツにおける教会建築史研究の第一人者である講演者が、ロマネスク様式建築の空間という視点から、ひとつの「文化空間」としてのライン川文化圏の形成とその歴史的展開の諸相を描き出す。

講師

ベルリン・フンボルト大学教授(美術史)
カイ・カッペル 氏

1962年生まれ。1993年マインツ大学博士号取得。1993年から2005年マインツ大学助手。2006年マインツ大学にて教授資格取得。2006年から2011年までベルリン・フンボルト大学、ドレスデン大学、マインツ大学、ミュンヘン大学、レーゲンスブルク大学講師。2012年より現職。2018年よりフンボルト大学文化学・社会学・図像学部副学部長。ドイツ、イタリア、スペインの中世建築史および19・20世紀建築史を中心に、ヨーロッパの記憶文化における両大戦とナチスの犯罪の問題、現代建築における中世の受容、メディア史(写真)を主な専門領域とする。主要業績:『ダッハウ収容所記念施設の宗教的記憶の場』(Religiöse Erinnerungsorte in der KZ-Gedenkstätte Dachau / Dachau Concentration Camp Memorial Site. Religious Memorials)(2010、増補第2版2026)、『1945年を記憶せよ?西側占領地域および連邦共和国における戦争廃墟と瓦礫を用いた教会建築』(Memento 1945? Kirchenbau aus Kriegsruinen und Trümmersteinen in den Westzonen und in der Bundesrepublik Deutschland)(2008)、『バリの聖二コラ教会とその建築上の後継。11-17世紀南イタリアおよびダルマティアにおける建築の一タイプ』(S. Nicola in Bari und seine architektonische Nachfolge. Ein Bautypus des 11.-17. Jahrhunderts in Unteritalien und Dalmatien)(1996)など論文・著書多数。

詳細情報

名称

公開講演会:「文化圏としての河川?ライン川流域のロマネスク建築(Ein Fluss als „Kulturraum“? Romanische Architektur entlang des Rheines)」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

文学部文学科

お問い合わせ

学部事務1課 ドイツ文学専修担当

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