公開講演会 「Romantisme et la modernité littéraire『ロマン主義と文学の現代性』」

INFORMATION

  • 2018年10月31日(水)18:30~20:30
  • 池袋キャンパス 5号館3階 5301教室

フランス十九世紀前半の思潮を支配したロマン主義は、従来の文学史においては、世紀後半の象徴主義(ボードレール、マラルメ)や写実主義(フローベール)によって乗り越えられた過渡期的なものと位置づけられてきた。本講演では、第一線で活躍する日仏のロマン主義の専門家二名を迎え、我々がしばしば性急に文学の現代性(モダニティー)とみなすものが、いかにロマン主義の中にすでに胚胎していたかを探ることにより、現代が直面する諸問題の起源について考察する一助としたい。

講師

パリ第三大学 准教授
Aurélie Foglia-Loiseleur(オレリー・フォリア=ルワズルール ) 氏

1976年生まれ。2003年、パリ第四大学(ソルボンヌ大学)大学院博士課程修了、文学博士。パリ高等師範学校(Ecole normale supérieure)出身。2007年よりナント大学准教授、さらに2012年よりパリ第三大学准教授。ラマルティーヌをはじめとするロマン主義の詩と散文を、現代的な観点から読み直す研究を行っている。また自ら詩作も行い、詩人としても高い評価を得ている。おもな著書に『ラマルティーヌによる調和(L’Harmonie selon Lamartine)』(2006)など。

東京大学教授
野崎 歓 氏

1959年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。一橋大学法学部専任講師・助教授、東京大学大学院総合文化研究科助教授を経て、2007年より東京大学大学院人文社会系研究科助教授、さらに2012年より教授。ロマン主義を代表する作家の一人ネルヴァルを専門に研究するかたわら、文芸批評の領域でも数多くの著作をものしている。おもな著書に『異邦の香り—ネルヴァル「東方紀行」論』(2011、読売文学賞)など。

司会

本学文学部教授
菅谷 憲興

通訳

白百合女子大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員-PD
木内 尭 氏

1983年生まれ。2017年、パリ第八大学博士課程修了、文学博士。現在、日本学術振興課特別研究員-PD。白百合女子大学兼任講師。フローベールとロマン主義の関係についての博士論文を執筆。おもな論文に「欲望とイメージ バルザック『谷間の百合』からフローベール『感情教育』へ」(2018)など。

詳細情報

名称

公開講演会 「Romantisme et la modernité littéraire『ロマン主義と文学の現代性』」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

文学部文学科

お問い合わせ

学部事務1課 フランス文学専修担当

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