公開シンポジウム 「差別と人種の現象学」

INFORMATION

  • 2018年8月25日(土)13:00~18:30
  • 池袋キャンパス 5号館1階 5124教室

身体知・技能知は、主体と世界との相互作用のなかで、また、他人とのコミュニケーションのなかで密かに作動している。つまり、それは、私たちの様々な実践に深く結びついている。その一つである、差別や人種の問題に対してはこれまで、身体や顔に関する現象学の知見を利用した研究は十分行われてこなかったように思われる。そこで本シンポジウムでは、差別・人種問題を、身体知や技能知に関する現象学の観点から検討することを試みる。

シンポジスト

Alia Al-Saji 氏

マギル大学准教授。専門は、現象学・20世紀フランス哲学、人種問題・フェミニズム研究。Symposia on Gender, Race and Philosophy誌では、共同編集者、Philosophy Compass誌では、フェミニスト哲学部門編集者。共著に “Sartrean Freedom and Bad Faith: Social identities and situations.”Introducing Philosophy for Canadians, ed. Robert C. Solomon & Douglas McDermid(Oxford University Press, 2011), pp. 352-6、論文に、“The Racialization of Muslim Veils: A Philosophical Analysis.”Philosophy and Social Criticism 36, no. 8 (October 2010):875-902など多数ある。

Helen Ngo 氏

ディーキン大学講師。著書に、The Habits of Racism: A Phenomenology of Racism and Racialized Embodiment(Lexington Books, 2017)、論文に“Simulating the lived experience of racism and islamophobia: on 'embodied empathy' and political tourism”(Australian Feminist Law Journal, 43, 2017)など多数ある。

Michael Gillan Peckitt 氏

大阪大学非常勤講師。専門は障害学と哲学。論文に“Resisting Sartrean Pain: Henry,Sartre and Biranism.” ed. Morris, K. Sartre on body (Palgrave macmillan 2010), pp.120-129、などがある。

堀江 有里 氏

日本キリスト教団伝道所牧師、法政大学大原社会問題研究所客員研究員。専門は社会学、クィア・スタディーズ。著作に『「レズビアン」という生き方——キリスト教の異性愛主義を問う』(新教出版社、2006年)、『レズビアン・アイデンティティーズ』(洛北出版、2015年)などがある。

池田 喬 氏

明治大学文学部准教授。専門は、現象学。著書に『ハイデガー 存在と行為:『存在と時間』の解釈と展開』(創文社、2011)、共著に『科学・技術・倫理百科事典』(丸善出版、2012)など多数ある。

詳細情報

名称

公開シンポジウム 「差別と人種の現象学」

対象者

本学大学院生、教職員、校友、一般
当日は、満席になり次第、入場を締め切らせていただきます。

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

文学部教育学科

共催

科研費・新学術領域研究『トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築—多文化をつなぐ顔と身体表現』「顔と身体表現の比較現象学」(JP17H06346)

お問い合わせ

学部事務1課 教育学科担当

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。