公開講演会「逸話と顕現性—プルタルコス、ルソー、クライスト(Anekdote und Anschaulichkeit – Plutarch, Rousseau, Kleist)」

INFORMATION

  • 2017年9月29日(金)18:30~20:00
  • 池袋キャンパス 12号館地下1階 第1・2会議室

本講演では、どの程度、逸話というジャンルが語りの上でありありと描く顕現性の形式として理解することができるかをテーマとする。逸話的な人生・物語描写のルーツとも言えるプルタルコスの対比自伝を出発点として、逸話的顕現性は修辞的および認識論的機能を担っている、すなわち、個性を顕現的に認識するものである、というテーゼを証明するため、一方では哲学パラダイムおよび道徳教訓との差異を、もう一方では修辞的比較や隠喩との差異を明確にした上で、逸話での顕現性が18世紀および19世紀の伝記的テキストの中でどう変容していったのかを分析する。この時期は、逸話的語りが量的にも激増し、また伝記および自伝も増加する時代でもある。それと同時に逸話的語りが伝記的連関から自らを解放する時期でもあり、独自の文学形態としてある種の自立性を獲得するときでもある。逸話のジャンルとしてこの独自性が逸話の顕現性にどのような影響・効果を及ぼすかが講演の焦点となる。

詳細情報

名称

公開講演会「逸話と顕現性—プルタルコス、ルソー、クライスト(Anekdote und Anschaulichkeit – Plutarch, Rousseau, Kleist)」

内容

《講師》
クリスティアーン・モーザー 氏(ドイツ・ボン大学教授)
【略歴】
1963年生まれ。ドイツ文学、英米文学、比較文学専攻をボン大学およびオクスフォード大学で専攻。1992年博士号取得。2003年教授資格取得。2008年から2009年までアムステル大学ドイツ文学専攻教授。2009年8月1日より現職。2011年よりドイツ一般および比較文学学会会長。研究重点は、自伝文学および主観性の文化史・メディア史;18世紀から20世紀にかけてのヨーロッパ文学;独英文学交流および独仏文学交流;文学と人類学;文学とグローバル化。『クライストおよびルソーにおける欲求のコンセプト』(1991)、『的を逸した感情。クライストおよびルソーにおける知,欲求,提示』(1993)、『読書実践と文学的自己構築。近代自己提示前史』(2003)、『本に支えられた主観性。プラトンからモンテーニュまでの自己心配と自己解釈の文学的形式』(2006)、『共食い的カタルシス。ジェームズクックからブレット・イートン・エリスまでの人類学の文学的および映画的演出』(2005)など単著、編著、論文多数。

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

文学部文学科ドイツ文学専修

お問い合わせ

学部事務第1課ドイツ文学専修担当

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