公開講演会「Transcultural Exchanges: Poetry and Translation(異文化交流——詩と翻訳)」

INFORMATION

  • 2017年7月7日(金)18:30~20:00
  • 池袋キャンパス 11号館2階 A203教室

現代詩人また批評家として詩の世界に長らく関わってきた講師は、詩の翻訳にも積極的に携わってきた。彼によれば、詩の翻訳の魅力とは「近づくほどに遠ざかる」(approach to distance)とでも言うべき文化と言語の多元的交渉の経験にある。この講演では、戦後日本を代表する詩人の一人、茨木のり子の作品を題材に、彼が日本人の学生や研究者との交流を通じて日本語詩を英語に翻訳した事例を具体的に示しながら、翻訳と多文化主義の現在を明らかにする。また、岩田美喜による彼の作品の日本語訳にも触れ、英詩を日本語に翻訳する問題についても触れる。
※使用言語:英語(通訳なし)

詳細情報

名称

公開講演会「Transcultural Exchanges: Poetry and Translation(異文化交流——詩と翻訳)」

内容

《講師》
Peter Robinson 氏(連合王国レディング大学教授)

対象者

本学学生、教職員、校友、一般
※申込不要、入場無料

主催

文学部文学科英米文学専修

備考

【講師略歴】
連合王国ヨーク大学(B.A)およびケンブリッジ大学(M.A., Ph.D.)に学び、大学院在学中より国際ケンブリッジ・ポエトリー・フェスティバルを主宰するなど詩人としても活動を始める。ウェールズ大学で教鞭を執ったのち、1989年より2007年まで京都大学、東北大学、京都女子大学で外国人教員を務め、2007年より現職。レディング大学では、英文学科主任の任に当たりながら創作学科の科目も兼任。詩人としては日常の経験を入り口に死や歴史といったテーマへと思索を広げていく詩風であり、これまでチェルトナム賞(1989年)、ジョン・フローリオ賞(2008年、イタリア詩の英訳に対して)などを受賞している。詩集には、This Other Life(Carcanet,1988),Lost and Found(Carcanet,1997),About Time Too (Carcanet,2001),The Look of Goodbye:Poems 2001-2007(Shearsman Books,2007),English Nettles and Other Poems(Two River Press,2010),Collected Poems 1976-2017(Shearsman Books,2017)ほか多数。批評書には、In the Circumstances:About Poems and Poets(Oxford UP,1992),Poetry,Poets,Readers:Making Things Happen(Oxford UP,2002),Twentieth Century Poetry:Selves and Situations(Oxford UP,2005),Poetry & Translation:The Art of the Impossible(Liverpool UP,2010)ほか多数。詩人としてのロビンソンに関する研究書としては、Adam Piette and Katy Price, eds.,The Salt Companion to Peter Robinson (Salt, 2007)などがある。

お問い合わせ

学部事務1課(英米文学専修担当)

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