公開講演会 “What is a ‘Peace Country?: The Cases of East Asia and Scandinavia”

INFORMATION

  • 2017年7月10日(月)18:30~20:30
  • 池袋キャンパス マキムホール(15号館)3階 M302教室

平和な国というのはどのような国を指すだろうか。戦争に直接参加してない国を平和な国だとするならば、日本は1946年から「平和な国」をアイデンティティーとしている。「平和」によって博物館や記念館、公園、憲法を形容している。批判者はこの「平和」の言葉の使用法は矛盾していると強調する。日本国憲法第9条は戦争を否認するが、多額な軍事予算を維持し、高度な武器を保有している国は、参戦していなくても「平和な国」と言えるだろうかと疑問視するのである。しかし、この矛盾は日本独自なものではない。スカンジナビアの国々にも似たような状況が見られる。今回のセミナーの目的は、スウェーデンとノルウェーのこのような「矛盾」点を検討する。ノーベル平和賞やストックホルム国際平和研究所 (Stockholm International Peace Institute)のような平和拡大を目的にする非政府組織が多いにもかかわらず、「矛盾」もあるのではないか。ノルウェーの国家憲法にはいわゆる「平和条項」もあるが、この条項の具体的な意味と矛盾点を分析する。スウェーデンは19世紀初めから直接参戦していないものの、この事実だけでこの国は「平和な国」と言えるだろうか。ノルウェーとスウェーデンの例を検討することによって、参加者は自分の国や社会をどうしたら、より平和的なコミュニティーにできるかを考察する。
※使用言語:英語(通訳なし)

詳細情報

名称

公開講演会 “What is a ‘Peace Country?: The Cases of East Asia and Scandinavia”

内容

《講師》
Gabriel Jonsson 氏(ストックホルム大学准教授)
【略歴】ストックホルム大学博士。専門は朝鮮半島の平和的な共和
【著作】Towards Korean Reconciliation (Ashgate,2006); Peacekeeping in the Korean Peninsula (Korean Institute for Peaceful Unification 2009)、他

Vladimir Tikhonov 氏(オスロ大学教授)
【略歴】モスクワ州立大学博士。専門は東アジア哲学(朝鮮)
【著作】Modern Korea and Its Others (Routledge,2015); Social Darwinism and Nationalism in Korea (Brill, 2010)、他

※当初登壇を予定しておりました、Xiaohua Ma 氏は諸般の事情により欠席となりました。

《コーディネーター》
Mark E. Caprio(本学異文化コミュニケーション学部/研究科教授)

対象者

本学学生、教職員、校友、一般
申込不要、入場無料

主催

異文化コミュニケーション学部

お問い合わせ

学部事務4課(異文化コミュニケーション学部担当)

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