立教大学ジェンダーフォーラム 第70回ジェンダーセッション「保育不足に親たちはどう対処してきたか:埼玉県新座市の団地共同保育の事例から考える」
INFORMATION
「保育園落ちた」が話題になった2016年。待機児童問題は都市部や低年齢児を中心に深刻な問題となっている。出産後も仕事を続ける女性は増えているが、働く男性・女性の長時間労働は変わらない。保育問題は児童の福祉はもちろん、子を育てる親の働き方と生活全体の問題であり続けている。そのような現在へのヒントを得るためにも、本講演ではひとつの事例として、埼玉県新座市の公団団地における共同保育を取り上げる。この地域は1970年代から急激な人口増加と保育不足を経験した。保育不足に悩む母親・父親の中から団地の一室で共同保育を始めたグループが生まれ、現在まで約40年地域で大きな役割を果たしている。講演ではジェンダーの観点を中心に、どのように共同保育が始まり、継続してきたか、また、このような共同保育や子育て支援がどのようにコミュニティを充実させてきたか、他地域の事例も参照しながら考えたい。
講師
本学コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科助教
坂無 淳
北海道旭川市生まれ。東京大学文学部卒業。北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。同博士後期課程単位取得満期退学。山形大学男女共同参画推進室などを経て、現職。専門は社会学とジェンダー研究。埼玉県新座市在住、4歳と2歳の子の父。論文:2014年「都市における保育の共同:埼玉県新座団地の共同保育の事例から」『立教大学コミュニティ福祉研究所紀要』2:61-80./2015年「大学教員の研究業績に対する性別の影響」『社会学評論』65(4): 592-610./2007年「大学研究室とハラスメント:閉鎖性とホモソーシャリティ」『現代社会学研究』20:19-36.ほか。著書:2014年「ワーク・ライフ・バランスとジェンダー」坂田周一監修『コミュニティ政策学入門』誠信書房、183-202.ほか。
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※申込不要、入場無料
主催
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gender@rikkyo.ac.jp