映画上映会 UNHCR難民映画祭・学校パートナーズ「難民について考える —遠いようで身近な存在—」
INFORMATION
本企画は、国際協力人材育成プログラム履修者が、自身の興味に引き付けて「国際協力」及び「難民」をテーマに企画・立案し、プログラム担当教員である米川正子准教授がイベント全体の監修する映画上映会である。
人種、宗教、国籍、政治的意見の違いまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れ、自国に戻ることのできない者を「難民」という。現在シリア難民の大量流出により、難民受け入れなどの支援の必要性が国際的に高まっている。日本の現状としては、2015年度の日本における難民申請者は7586人であったものの認定人数はわずか27人であり、これは世界でもきわめて低水準である。この原因として、閉鎖的な国柄や難民についての知識の不足が挙げられる。
シリアで停戦交渉が進まない例に見られるように、難民を出している地域の根本的な課題を解決するのは難しく、将来的に日本も難民を受け入れる必要が出てくることも予想される。
この映画上映会では、主に大学生に対し、難民に関する様々な問題を身近に感じ、考える機会を提供する。今回はUNHCR 駐日事務所の協力を得て、過去の難民映画祭における上映作品から「シリア、踏みにじられた人々と希望」(6月16日上映)と「流されて—ミンダナオ、無国籍者の子供たち—」(6月29日上映)を上映する。映画というツールを使うことで、ややこしく思われがちな難民の事情について具体的なイメージを持ち、共感や問題意識を喚起する。加えて現地で活動したことのある立教大学教員による解説を行うことで、それぞれの地域についての詳しい事情を正しく理解して、深く考えるきっかけとする。
《16日 ゲストスピーカー》特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR Japan)
景平 義文 氏
大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。ケニアで開発支援に従事したあと、2012年より特定非営利活動法人 難民を助ける会で働く。現在はトルコにおけるシリア難民支援を担当。一年の半分をトルコで過ごしている。日本でもNHK総合やBS朝日に出演するなど、各地で発言し、シリア難民の窮状を伝え続けている。
《29日 ゲストスピーカー》本学異文化コミュニケーション学部教授
石井 正子
詳細情報
名称
内容
①司会者によるイベント紹介(10分)
②映画の上映(16日:52分、29日:59分)
※日本語字幕付き
③講師による解説・注釈(25分)
④質疑応答等(25分)
【上映する映画の内容】
◆「シリア、踏みにじられた人々と希望」(6月16日上映)
2011年にシリアで勃発した内戦は一般市民を巻き込んだ未曾有の人道危機へと発展。本作はトルコの難民キャンプで数々のインタビューを収録。凄惨な内戦、平和を望む国民の悲痛な声を浮き彫りにしつつ暴力と非暴力の狭間で揺れ動く人々の声を捉え、見る者に平和のあり方についての疑問を投げかける。
※日本語字幕付き
◆「流されて—ミンダナオ、無国籍者の子供たち—」(6月29日上映)
内戦による暴力と極度の貧困を逃れ、フィリピンからマレーシアに漂着するミンダナオの人々 —その子どもたちは、いわゆる「無国籍者」として生を受け、教育や保健などの一切の権利を享受できない「流人」として世界から見放された存在である。子どもたちの声なき声は私たちに「国籍」とは何かを問いかける。
※日本語字幕付き
対象者
※要申込、入場無料
申し込み
事前申込は指定の以下URLにて申込み。
主催
協力
備考
Ⅰ.図書館展示
①期間:6月6日~28日
②会場:池袋キャンパス 図書館地下1階
③名称:「難民を知ろう!」
④内容:立教大学図書館の蔵書の中から、難民に関する書物を展示する。比較的読みやすいものから専門的なものまで幅広く展示することで、多くの図書館利用者が難民に関心を持ち、正しく理解する一助とする。
Ⅱ.セントポールプラザ書店紹介コーナー
①期間:6月
②会場:セントポールプラザ2階
③名称:「ふるさとの味 —難民の故郷—」
④内容:セントポールプラザにて、レシピ本「海を渡った故郷の味」の書籍を紹介し、食文化から難民について関心を持つきっかけとする。
お問い合わせ
TEL:03-3985-4876 E-mail:cghrd-info@rikkyo.ac.jp