講演会「水と自治(1)—技術にも自治がある?—」
INFORMATION
今年は阿賀野川流域の新潟水俣病発生から50年の年にあたる。新潟県は、流域自治体と連携しながら、地域の絆を取り戻し、新潟水俣病患者を支える社会をつくろうとしている。それは、流域自治の模索でもあるだろう。では、自治とは何か。水と自治の連続シンポジウム第1回では川をめぐる自治のかたちを考える。講師の大熊孝氏(河川工学・新潟大学名誉教授)は、阿賀野川流域の生活と新潟水俣病を描いた映画『阿賀に生きる』(監督・佐藤真、1992年作品)の製作委員会代表でもあり、NPO法人新潟水辺の会の代表を長く務め、現在新潟市の潟環境研究所所長や水の駅・ビュー福島潟の名誉館長を務めている。大熊氏は、川をめぐる自治のかたちを「技術の自治」という側面から考え、活動してきた。では、「技術の自治」とは何か。新潟市のシンボルである萬代橋の保存や、川を分断してきたダムの問題、水辺の再生など具体的な事例を通して、暮らしから離れて行った川を取り戻す自治について考える。
講師
新潟大学名誉教授、NPO法人新潟水辺の会顧問、新潟市潟環境研究所所長、水の駅・ビュー福島潟名誉館長
大熊 孝 氏
1942年台北市生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程終了後、新潟大学工学部助手に着任、講師、助教授、教授を経て、2008年3月定年退職、同4月より現職。専攻は河川工学、土木史。1987年より「新潟の水辺を考える会」(後にNPO法人新潟水辺の会となる)の代表を務め、地域と積極的にかかわり県内の河川・湖沼の再生浄化や景観保全に尽力した功績により第61回新潟日報文化賞(2008年)を受賞。
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名称
対象者
※申込不要、入場無料
主催
共催
後援
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ESD研究所
e-mailesdrc@rikkyo.ac.jp