第65回ジェンダーセッション「婦人雑誌の読者と生活合理化という思想 —家庭の近代化を牽引した知識階級の妻たち」
INFORMATION
生活合理化は産業合理化の派生語として1930(昭和5)年に登場し、明治以降の家庭の近代化思想を取り入れて日本で独自の発展を見せた概念である。当時生活合理化という言葉を好んで使用していたアッパーミドル層の女性たちは、家庭の中にどのように近代化をもたらしてきたのか、そして彼女たちが牽引してきた生活観は、どのように変容し現在に至るのか。現在刊行されている最も古い婦人雑誌『婦人之友』の読者組織「全国友の会」を通史的に分析し、『主婦之友』『婦女界』『婦人公論』『婦人倶楽部』など他の婦人雑誌との読者層の違いを明確にしながら、日本家庭の近代化を牽引してきた彼女たちの生活合理化運動について、その歴史的・社会的意味を考察する。
講師
小関 孝子 氏
津田塾大学国際関係学科卒業後、社会経験を経て立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科に入学。2013年博士号(社会デザイン学)取得。2013年度社会デザイン学会奨励賞受賞。現在、一般社団法人社会デザイン研究所特別研究員。専門:社会デザイン学、生活社会史、メディア史。
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