文学部文学科ドイツ文学専修主催
公開講演会「現代に語りかけるヘルダー — ドイツの古典的マルチ思想家の再発見 — 」※要事前申込

INFORMATION

  • 2014年7月5日(土)16:00~18 :00
  • 池袋キャンパス 12号館地下1階 第1・2会議室

世界の一様化を促進するグローバル化の進行により、世界のさまざまな文化の特徴を尊重し独自の価値を認める多文化主義の重要性は増している。そうした現代の多文化主義の萌芽を宿すヘルダー(Johann Gottfried Herder, 1744-1803)の思想に対する国際的関心は高い。ヘルダーは、18世紀後半から19世紀にかけて活躍したドイツの知識人で、その知性は神学者・文学者・歴史家・思想家といった概念だけでは包括できないほど幅広い。本企画では、とりわけ東アジアの視点から、このマルチ思想家が多文化時代の東アジアに生きるわれわれに語りかけてくるところを発掘して解明するために、韓国における本学の協定校である梨花女子大学校および日本の九州大学からそれぞれヘルダー研究者、そして独日の文化にまたがって多くの研究成果を生んできた在日ドイツ人研究者の3名を講師に招き、その講演に基づき、現代世界における多文化主義とヘルダーの意義を考える。※使用言語:ドイツ語(通訳あり)

梨花女子大学校教授
金 娟秀(KIM Yeon-Soo) 氏

1994年から2004年まで梨花女子大学校でドイツ文学を学んだ後、2005年からドイツのケルン大学で、ドイツ文学のほか教育学と哲学を修め、20世紀後半の戦後西ドイツを代表する作家ウーヴェ・ヨーンゾンの小説作品に関する論文で博士号を取得し、2007年から現職。
【講演題目】
「Herders Ubersetzungslehre in der Zeit der Globalisierung(グローバル化時代におけるヘルダーの翻訳論)」

早稲田大学名誉教授
エーバーハルト・シャイフェーレ(Eberhard SCHEIFFELE) 氏

1963年からテュービンゲン大学およびウィーン大学で哲学、ドイツ文学、歴史学を学んだ後、1971年に20世紀前半のドイツの哲学者ハンス・リップスの解釈学に関する論文でテュービンゲン大学から博士号を授与され、1972年に富山大学外国人教師として来日。1977年に京都大学に移籍したあと、1988年に早稲田大学教授に就任し、2013年3月に停年退職とともに同大学名誉教授となる。
【講演題目】
「Herders Konzept Humanitat im Diskurs von der Bestimmung des Menschen(「人間の使命」の文脈におけるヘルダーの「人間性」の構想)」

九州大学教授
嶋田 洋一郎 氏

1980年に上智大学文学部ドイツ文学科を卒業後、引き続き同大学大学院でドイツ文学を専攻し、1982年に修士号を取得、西ドイツ留学を経て1982に同大学院同専攻を単位取得満期退学。1988年には九州大学言語文化部講師となり、1991年に助教授に昇格、1994年には同大学院比較社会文化究科助教授、2007年から現職。一貫してヘルダーを研究の中心に据え、現代日本におけるヘルダー研究の第1人者として活躍。
【講演題目】
Die Funktion der Ubersetzung in Herders Volkslieder(ヘルダー「民謡集」における翻訳の機能)

詳細情報

名称

文学部文学科ドイツ文学専修主催
公開講演会「現代に語りかけるヘルダー — ドイツの古典的マルチ思想家の再発見 — 」※要事前申込

対象者

本学学生、教職員、校友、一般
※入場無料

申し込み

参加希望者は下記宛先にメールでの事前申込み(現職を記載)を要する
ts@rikkyo.ac.jp

お問い合わせ

学部事務1課

TEL:03-3985-4069

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